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映画館へ行こう その5 ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝

  • 2025-09-25
  • 2025-10-01
  • 映画
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初めに

2025年9月某日。映画館で料金が割引されている日を有効活用し、一人で映画を観に行きました。友人と観に行く事が多いので、一人で鑑賞したのは久しぶりでした。映画館の上映中作品一覧の中で、何となく目に付いたのがボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝(原題Boy Kills World、2023年制作)でした。その後、YouTubeで映画の予告動画を観て、面白そうな予感がしたので直感に従って決めました。この作品は、海外では既に円盤が発売されています。日本では、一部の映画が入って来るのが本当に遅いですね。相変わらず邦題が酷く、単純に「ボーイ・キルズ・ワールド」で良かったと思います。

私がたまに利用する映画館は、QRコードで発券する仕組みになっていますが、以前は引き換え番号を打ち込む型式だったと思います。技術の投入は、逆に段々と不便になっていくのを感じます。携帯電話を持っている人しか発券出来ないし、障がい者はもっと困るでしょう。飲食店の中には、携帯電話での注文しか受け付けていない所があるらしく、これって完全に障がい者差別ですよね・・・係員が発券する仕組みも残した方が良いと思います。人と人との繋がりが希薄になる事は、百害あって一利無しだと思います。

閑話休題。監督兼脚本(他に脚本担当が二名いる)のモーリッツ・モールは、私は全く聞いた事が無い人物でした。制作はスパイダーマン(原題Spider-Man、2002年制作)の監督で有名なサム・ライミ。この映画の監督は知らない人だし、サム・ライミが関わった映画は殆ど観た事が無く、今回は監督や出演者で選んでいません。ネット上の動画を少しだけ確認して、それで期待が持てたので観に行こうと決めました。

主な出演者はビル・スカルスガルドシャールト・コプリーヤヤン・ルヒアンアンドリュー・小路ファムケ・ヤンセンなど。私が主演のビル・スカルスガルドを知ったのはデッドプール2(原題Deadpool 2、2018年制作)ですが、この映画では酷い役どころでした。その役とはデッドプールライアン・レイノルズ役)が招集したXフォースの一員で「ツァイトガイスト」と名乗る能力者です(名前は格好良い)。「強酸性の胃液を吐く特殊能力者」みたいな設定だけでも凄いですが、活躍する前にウッドチッパーに巻き込まれて本人は細切れに、さらに助けようとした仲間に嘔吐して二人とも死んでしまうとか、本当に酷い最期でした。観た人の記憶に強く残るでしょうから、ある意味おいしい役だったかもしれません。その端役を務めた彼が主演と言うのが興味を引き、ちょっと後押ししたかもしれません。

ここで豆知識ですが、ウッドチッパーは林業で使われる機械の名前です。小型の物から大型の物まであります。伐採した木の中で、お金にならない竹や照葉樹を突っ込んで、粉砕する為の機械です。大量の木を麓まで運ぶのが大変なので、その場で処理出来るのが魅力です。また、上部の煙突みたいな筒から粉砕した木を噴射し、地面に撒くのに使えます。それで道を作る事があります。山で水田があったような場所は、掘り返すと水が大量に出て来る所があります。当然、重機が沈んでしまうので普通は通り抜けが出来ません。そのような場所で繰り返し噴射し、粉砕物を厚く堆積する事で、何トンも重さがある重機が乗っても大丈夫なぐらい地面が強くなります。私は友人の林業を短期間手伝った事がありますが、非常に役に立つ機械だったのを覚えています。

前置きが長くなりましたが、作品の評価に移りましょう。素直な感想と、私なりの考察を纏めました。まだ上映中につき、内容を知りたくない人は見ないで下さい。また、本作以外の映画の情報も含んでいます

粗筋

舞台はヴァン・デル・コイ王朝が恐怖政治で支配する架空の都市(都市名は明らかにされていない)。この都市では年に一度、カリング(culling)と呼ばれる趣味が悪い見世物がテレビ中継されます。王朝に服わぬ(まつろわぬ)不穏分子を捕縛し、公開処刑する場の様なものです。cullingとはcullのing系で、この単語の意味はジーニアス英和辞典の説明だと〈弱った動物〉を〔一群の中から〕とりだして殺すとあります。カリングとは言い得て妙でしょう。

主人公のボーイ(ビル・スカルスガルド役)は子供の頃に、王朝の支配者ヒルダ・ヴァン・デル・コイ(ファムケ・ヤンセン役)に家族を殺され、一人密林に逃げ延びます。彼は逃げた先でシャーマン(ヤヤン・ルヒアン役)と言う男に出会い拾われますが、そこで復讐の為に徒手空拳から武器術まで叩き込まれ、極限まで己を鍛えていきます。ある日街を訪れたボーイは、ヴァン・デル・コイ一味がカリングのために、市民を捕らえようとしている現場を目にします。そこでグレン・ヴァン・デル・コイ(シャールト・コプリー役)が銃で市民を脅し、それを暴発させて(或いは故意?)犠牲者が出てしまいます。堪忍袋の緒が切れたボーイは、一緒にいたシャーマン師匠の制止を振り切って、その日の内にヴァン・デル・コイを打倒する覚悟を決めます。復讐の鬼と化したボーイは、途中で頼もしい仲間との出会いと別れがあり、犠牲を出しながら王朝を壊滅させていきます・・・と言う感じのお話。

独裁的な恐怖政治を敷く政権が、その被害者によって打倒されると言う様な、一見すると王道的な復讐映画の様に思えます。しかし話が進むにつれて、展開にちょっと捻りがあり、単なる復讐ものではない事が明らかになっていきます。特定勢力の支配下で抑圧された人々が立ち上がり、戦いに勝利して自由を手にすると言う展開は、いつの時代も燃えますね。他の映画で言えばリベリオン(原題Equilibrium、2002年制作)とか、ゲームだとSFですがHalf-Life2コンバインとの戦いとか。この映画の場合は、ほぼ主人公単騎で敵を壊滅してしまうので、リベリオンのクレリック並みの強さがありますね。どうでもいい話ですが、Half-Lifeでよく目にする文字は「入」ではなく、λ(ラムダ)だと最近知りました。

音楽・映像について

音楽については映像を追うのに集中していたのもあり、正直なところ殆ど覚えていないし、印象に残ってもいません。なので特に語る事がありません。もう一度映画を観て音楽に集中すれば、気の利いた評価が出来るかもしれません。

この映画ではボーイが見る幻覚等、一部でCGIを使っています。戦闘場面ではワイヤーアクションも使っているかもしれませんが、殆どは役者の演技によるものと思います。私はCGIがあまり好きではないので、多用していないところは有り難かったです。撮影場所は何となくアジアの何処かの国と思っていましたが、撮影に使われたのは南アフリカ共和国の首都ケープタウンです。都市部、密林、ゲームセンター、フロスティパフ(映画に出て来る朝食のシリアル)の独特な世界観。それらが上手く組み合わさって、低予算(と思われる)ながら、国籍不明で不思議な架空都市の雰囲気醸成に成功しています。映画に出て来る「Super Dragon Punch Force3」と言うゲームは、実際に存在しています。ボーイが王朝のデイブと戦うところでは格闘ゲームの様な音声が何度も入り、これも独特の表現となっています。

ヴァン・デル・コイの一目で分かる特徴も観客の目を引き、世界観の構築に寄与しています。ヴァン・デル・コイは兵士達の服やプレートキャリアーに、鮮やかな黄色を採用しています。軍隊の服装に黄色を使うのは非常に珍しいですね。一方で、王朝の権力者達はスーツ等綺麗な身なりで、家紋が存在する事から武家や貴族の様であり、たったこれだけの情報でも視覚効果がとても高いと思います。最後の方に、ミニガンや盾を装備した重装歩兵みたいなのも出て来て、やられ役にも少しだけ花を持たせていました。

序盤に出て来る市民の虐殺現場で初登場する、事態の収拾に当たった6月27日(June27)のヘルメットのバイザー表示も、優れた映画的表現があったと思います。6月27日は最終的に、ボーイが死んだと思っていた妹のミナ(ジェシカ・ローテ役)だと判明します。人物に6月27日と命名するのは凄いですが、これはボーイの家族が殺された日付(本当は違うけれど)に由来します。バイザーにミナが考えている事や、感情が文字として表示される仕組みになっているようですが、デジタル表示によって未来的な格好良さがありますね。しかし、結構早い段階でミナの素顔が割れてしまうのが少し残念。劇中に何度もヘルメットを付け外しするので、せっかく素顔が見えない正体不明な感じが早々に破られ、バイザーの視覚効果が堪能出来ないので、面を割るのは後半まで温存した方が良かったのではと思います。また、素顔を出したミナが「美人」と評価されていたと記憶していますが、目の下の隈?や口調の悪さと相まって「気合いの入ったヤンキー」の様にしか見えなかったのが残念です。何にせよ、彼女の主力武器の一つである手斧や服装との組み合わせが、作品の中でも突出して強い個性を放出しているのは、この映画の大きな魅力の一つだと思います。

この映画では銃も多用されますが、それと同じぐらい目立っていたのは体術でしょう。カメラは全体的に動きが速く、視点が目まぐるしく変わるので、展開の速さや疾走感があります。敵味方問わず、滑り込んでからの足払いがよく使われていましたが、そこから流れる様に技が派生するので、映画として見た目の良さだけでなく、洗練された体術を堪能出来ます。

それから、全体を通して過激で暴力的な表現が多いので、流血が苦手な人は注意が必要です。頭部損壊、頭部切断、四肢の切断等、やや悪趣味な表現が多いです。最後のシャーマンとの戦いでも、ボーイが装飾品の鋭い爪の様な物で、手足の肉を裂かれるところが実に痛々しい。

役者について

ボーイは耳が聞こえず喋られない設定になっており、ビル・スカルスガルドは表情や動きで、感情の変化をよく表していたと思います。彼の心の声をH・ジョン・ベンジャミンと言う人が担当していますが、ボーイの見た目と若さに合わない声質で違和感がある、と思ったのは私だけではないでしょう。何か意図があって抜擢したのか分かりませんが、他にもっと相応しい声優がいたと思います。

ビル・スカルスガルドの肉体はよく鍛え上げられていて、眼福でした。ボディビルダーのようなかちかちの筋肉ではなく、ステロイドで肥大化した役に立たない筋肉でもない自然な感じで、ああ言う体形が理想的だと思います。

森の中をパルクールの様に疾走する姿や、狭い屋内の戦闘では苦も無く軽やかに高台によじ上ったり、縦横無尽に駆け回る身体能力の高さが窺えました。武器の扱いはよく訓練され手慣れた感じで、構えが綺麗だったと思います。両手に持った銃を派手に撃ったり、片手でショットガンの装弾をしたり、アクション映画としての見せ方もきまっていました。ナイフ捌きも華麗で鮮やかでした。体術の冴えも素晴らしく、ヤヤン・ルヒアンに引けを取らない力強さ、疾風の様な素早さ、身体の柔軟性など、観ていて気持ち良かったです。

抵抗勢力のバショーを演じたアンドリュー・小路はブレット・トレイン(原題Bullet Train、2022年公開)を観た時に初めて知った役者です。この時から思っていた事ですが、彼はベニチオ・デル・トロに少し似ていますね。ブレット・トレインでは地味な役でしたが、この映画ではやや過剰な演技(ずっと笑っていた)もあり、印象に残っています。彼の相棒のベニー(イザイア・ムスタファ役)との掛け合いが面白く、ベニーが使う謎の言葉(映画を観た人しか分からない)を理解する絆が、周りは敵だらけな状況に於いて一握の希望になっていたと思います。捕らえられたボーイがカリングで殺されそうになっている時に、バショーとベニーが助けに入ったところが、彼らの最大の見せ場でしょう。

次に、シャーマン役のヤヤン・ルヒアンについて。私が彼を初めて知ったのは、インドネシアの映画ザ・レイド(原題The Raid:Redemption、2011年制作)ですが、彼は演技力が優れていると言うより、強い存在感が魅力の役者だと思います。何と言っても彼の魅力は体術でしょう。無駄を削ぎ落した痩身の筋肉美があり、自分の体重を最大限乗せて技の威力を高めているのが伝わって来ます。低身長とは思えない程に速度と威力が乗った突きや、体の柔軟性、カポエイラの様な変則的で無軌道な身体操作等、彼が達人であるのがこの映画でもよく分かります。シャーマンはボーイ・ミナ兄妹を相手取り、圧倒的な強さで二人を苦しめます。最後の敵に相応しい格上感があって良かったと思います。ザ・レイドでもラマ(イコ・ウワイス役)アンディ(ドニー・アラムシャー役)相手に二対一の戦いを展開しており、この映画でも最後に立ち塞がる高い壁の様な存在でした。彼はザ・レイドの成功で注目を集めたのか、その後イコ・ウワイスと共にハリウッド映画でたまに見かけるようになりました。映画マイル22(原題Mile 22、2018年制作)では、イコ・ウワイスの為に無理矢理格闘場面を入れた様な不自然さがあったと思います。専用の見せ場を作りたくなるぐらい、必要とされていたのかもしれません。

ミナの少女時代の役としてクイン・コープランドが起用されていますが、彼女はボーイが見る幻覚でも度々登場します。少しませた口調もあって、妹でありながらどこか姉の様な雰囲気があり、幼少期はボーイにとって大きな支えであったのが伝わって来ました。海外の映画で面白いのが、子役にも結構汚い言葉を喋らせるところ。所謂「four letter words」です。「fuck」や「shit」等、下品な言葉は大体四文字なのでそのように表現します。こう言うのって、日本ではあまりやらないような気がします。少女ミナは言葉遣いが少々悪いけれど、それに目を瞑れる年齢相応の愛らしさがあって、殺伐とした展開の中で清涼な一滴になっていました。海外の子役は振る舞いが自然で、クイン少女もありのままの良い演技をしていたと思います。

この映画は演技云々より、アクション重視の内容からやはり、役者の戦闘場面における立ち回りが比重を占めていたと思います。その意味では、間違いなく満足する内容に仕上がっていると思います。

話の展開について

この映画は随所に伏線が散りばめられていますが、物語は特別複雑ではないと思います。観る前は王道的な復讐ものかと思いますが、恩人のシャーマンが不穏な空気を醸し出していたり、最初から何か起こりそうな雰囲気がありました。家族の肖像や、フロスティパフ、シャーマンとヴァン・デル・コイの対立など、随所に情報が鏤められているので、途中から展開がある程度予想出来る内容です。

ボーイの家族を殺したのはヴァン・デル・コイではなく、真実はヴァン・デル・コイがシャーマンの家族を虐殺した事が明らかになります。虐殺を直視したのが少年の精神には耐え切れず、我を忘れて走り森に入った時に、シャーマンに捕まってしまったのが運の尽き。シャーマンは自分の復讐のためにボーイを洗脳し、ヴァン・デル・コイを肉親の手によって始末しようと計画しました。本当は自分自身の手で決着を着けたかったけれど、相手が強大過ぎると言うのもあったでしょう。ボーイが聾唖なのは、シャーマンが彼の身体を傷付けたのが原因です。この意味は、痛め付けて嗜虐心を満たすものではなく、ボーイを社会的交流から遠ざけ、可能な限り都合が悪い情報が、ボーイの耳に入らなくするのが目的だったと思います。繰り返される肉体的な攻めや麻薬?の吸引の効果がやがて、ボーイに真実とは異なった被害者意識を植え付け、復讐の駒として利用されている事も知らずに成長していきます。シャーマンは家族を無慚に殺されたので、復讐する権利が有ると思いますが、関係者の肉親とはいえ子供を利用したのは良くなかった。「単一の機能のために育てた駒」が、自分を滅ぼす最強の剣として振り下ろされたのは、何とも皮肉な話です。

妹のミナがやさぐれてしまったのは、兄が行方不明で恐らく死んでしまったと諦めていたからでしょうか?彼女が普段あまり喋らない代わりに、バイザーに文字が映し出されるのは、彼女が他人との関わりを極力避けているのが理由かもしれません。ヘルメットを脱ぐと意外によく喋るし、「カリングは嫌いだ」みたいな自分の考えを素直に表現出来るので、補助的な機能とはまた違ったものに感じます。私は心を閉ざしてしまったミナの象徴的な道具として、あのヘルメットが使われていたように思います。相手の読唇をする聾唖の兄と、健常だけれどヘルメット越しに意思疎通を図る妹が、実に好対照だったと思います。兄妹が生き別れた時はまだボーイの耳が聞こていたし、その後に聾唖になった事をミナは知らなかった筈です。聾唖の兄の為に用意されたかの様なミナのヘルメットは、偶然と言うには出来過ぎています。実に運命的ですね。幼い頃、兄妹がヒルダの像に中指(五本指)を立てている場面がありますが、あれは本当の記憶で、子供ながらに親がやっている事に嫌悪し、反抗心があったのかもしれません。

最後のシャーマン戦は、やや助長だったと思います。満身創痍になりながら強敵を倒す展開は勿論熱いのですが、個人的にはビーキーパー(原題The Beekeeper、2024年制作)の最終戦の様に、戦いが二分くらいでさっと終わった方が良いです。コンクリートの壁に頭を叩き付けられたら、普通はそこで仕合終了です。明らかに決着が付きそうな場面でも立ち上がり、漫画や映画でよくある「謎の耐久力」がこの作品でも出て来ましたが、そこはご愛嬌でしょう。ボーイが非常に痛々しい見た目になりながら勝利する姿は、ザ・レイド(二作目も含めて)を思い出させます。ヤヤン・ルヒアンはザ・レイドでも折れた蛍光灯のガラスで喉を裂かれ、死ぬ時は無慚でした。血みどろ、泥沼の戦いが好きな人は喜ぶでしょう。

結局最後はヴァン・デル・コイ、シャーマンどちらも斃れてある意味、理想の結末だったでしょう。出演者・制作者の字幕が流れた後。最後の最後、森の中のあばら家で、兄妹がフロスティパフを食べている場面が出て来ます。数奇な運命を辿ったボーイとミナが、最後はひっそり静かに、失った時間を埋める様に、幸せを追求して行くであろう希望が見えて、この光景は平和的に映ったと思います。最後まで映像が出て来る事が結構あるので、映画館で観る時は照明が点いて館内が明るくなるまで、席を立たない事をお勧めします。

一方で、別の見方も出来ると思います。二人以外の人間は皆死んでしまって、誰もいなくなってしまったと言う解釈です。元を辿ればヴァン・デル・コイ王朝が一番悪いのですが、復讐のその先には、必ずしも明るい未来が待っているとは限らないとも。この映画に政治的な色は無いと思いますが、今現在世界中で起きている戦争や分断は、最終的に悲劇しか齎さないと言う事です。支配や抑圧は存在してはなりませんが、争った双方どちらにも大なり小なり、必ず被害者が出ます。この映画を「娯楽作品」として観る余裕がある私は、まだ幸せな方かもしれません。

最後に

一回観ただけで記憶が怪しく、間違っているところもあるかもしれませんが、忌憚無く正直な感想を書きました。日本でも円盤が出た際は、再び観てみたいと思います。もう一度観返せば、気付かなかった伏線や細かい事を再発見出来ると思います。少しだけ凝った展開がありますが、概ね単純明快な痛快アクション映画だと思います。安っぽい雰囲気は無く、個性や独自性を感じるねたや小道具が全体に行き届き、既存映画の二番煎じに陥っていないと思います。過激な表現を気にしないのなら、肩の力を抜いて楽しめる映画としてお勧め出来ます。私は良作として評価したいと思います。

記事公開 2025年9月28日

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