初めに
2024/11/2開封、価格は2,590円。度数20.0度、容量700ml。産地はフランス、アルザス地方に1870年設立されたマスネ社。小規模ながら、品質の良いブランデーを生産することで有名だそうです。カシスの最高品質と謳われる、ノワール・ド・ブルゴーニュ種を使用しているとか。
たまに自宅でお手軽カクテルを飲みたくなる時があり、そのお手軽カクテルの材料の定番、カシスを購入しました。
色・香り、味わい
色は深い黒紫。開栓した途端、濃厚なカシスの香りが広がります。直に嗅ぐとあまり匂いがしません。味わいは程良い酸味があり、甘さは濃厚。正直なところ、前回飲んだカシス(別記事参照)との違いはよく分かりません。はっきりしているのは、カシスはあくまでカクテル用で、ストレートで楽しむのには適さない事。
カクテル三種
キール・ロワイヤル。マルガット・セミ・セコで作りました。カシスとワインの比率は凡そ1:6。グラスは最近お気に入りのリーデル・ニック&ノラ。マルガットは甘口ですが、甘ったるくならず爽やかで、カシスの香りも生きていて美味い。今度は辛口のシャンパンも使ってみよう。
二番目はパリジャン。ジンはブードルス、ヴェルモットはドランを使用。ジン・ヴェルモット・カシスの割合は30ml・20ml・10mlと言う話がありますが、私は1:1:1(全て20ml)で作りました。味わいは甘く、ヴェルモットの香草感が出ているかと思います。二杯目はジンをブラックウッズに変更して、カシスを10mlにしました。カシスを減らした方が、ヴェルモットの苦みや香草が生きてくると感じました。
最後は定番中の定番、カシスソーダ。安定のウィルキンソンの炭酸割り。グラスはリーデルのロックグラス。最初はカシス30mlに、グラスの八割を満たすぐらいの炭酸を注ぎました。薄い。
次はメジャーカップの30mlと満水45mlの中間ぐらいで。甘すぎても嫌なので、このぐらいが良い塩梅でした。香り付けに少量のレモンを搾っても良いでしょう。
ギネスとマルガット
おまけの記事です。最近私が好きなビールとスパークリングワイン。ギネスとマルガット・セミ・セコの紹介です。私が大好きだった銀河高原ビールが長野生産になって味が変わり、最近は日本のビールから遠ざかっています。ギネスを最初に飲んだのは恐らく、もう20年近くも前だと思います。その時はこのビールの美味さを、はっきり理解出来ていませんでした。最近久しぶりにギネスを飲んでその美味さに気付き、たまにビールを楽しみたい時は、専らこちらを選択しています。
ギネスの液体は漆黒。味わいは黒砂糖のような香りに、苦みが強め。苦みが強めですが、苦いだけで旨味が無い日本のビールとは全く違います。ギネスには豊かな麦の香り、酵母・発酵の香り、パンの香りがあります。酸味が強く、旨味も充分ある。複雑な味わいと思います。余韻の苦みは長く続きます。苦みが強いので少し苦手なところもありますが、それを上回る美味さがあると思います。
スパークリングワインはずっとフレシネを飲んできましたが、今年に入って初めてマルガットを飲みました。セミ・セコの香りは発酵臭や鉄っぽさ?があり、何より華やかな香りだと思います。味わいは洋梨みたいな爽やかな果実感や甘さがあります。舌先にとろみを感じます。華やかで甘さが程良く、飲み易いスパークリングワインです。
これまでフレシネのロゼを好んで飲んできましたが、これは一枚上手かも。年明けに仲間達との会合があるので、その時にマルガットを一緒に飲もうと思います。小学校、高校からの付き合いで、気が置けない友がいるのは良い事ですね。
最後に
正直なところ、私にはカシスの銘柄の違いによる味の変化が全く分かりません。粗悪品でなければ、何でも良いのではないか?カシスにお金を張るべきではないだろう。と言うのが、今回得た教訓でした。基本的にカクテルの材料なので、安くて優良な商品があればそれで充分です。
記事公開 2024年12月30日