アラック トーマ

初めに

2025/8/2開封、価格は1,650円。度数50.0度、容量250ml。産地はレバノンのクロサントマ。クロサントマは国際的な競技会で受賞経験がある、実力派のワイン醸造所だそうです。レバノンのお酒と言うのが大変珍しく、本当に興味本位で購入しました。瓶の見た目がお洒落で目を惹きますが、モスクをかたどっているそうです。

アラック・トーマは、葡萄を蒸留しアニシードで味付けしたアラック酒。大分類はブランデーになるでしょうか。レバノンではワイン以上によく飲まれ、食事をしながら少しずつ飲むのが一般的なようです。

色・香り、味わい

色は無色透明。開栓すると、どこかで嗅いだ事がある様な匂いが漂って来ました。直接嗅ぐと歯磨き粉のような臭いがあるが、アニスの香りでしょう。アブサンやサンブーカと言ったお酒の香りに近いと思います。他にちょっと饐えた様な匂いや、果物の様な香りもしました。

これを開けた日は茹だる様に暑く、家の中にいても確かに熱中症になりそうでした。先ず最初に度数を遥かに超えて感じる、アルコールのきつさが印象的。そしてアニスの強烈な自己主張があり、歯磨き粉臭さを感じます。甘さはかなり控え目で、余韻に結構強い塩気があります。飲んだ後、歯磨きした後の様にすーすーした感じが暫く残ります。消費が進むと、少し味わいが良くなりました。最初はアルコールの刺激ばかりが目立ったが、段々と甘さが増して塩気が減退。何とか飲める味になりました。

アラックは水と混ぜると白濁することから「獅子の乳」と言う別名もあるそうです。グラスにアラックを注いで水と混ぜ、氷を入れてグラスの縁ぎりぎりに液体が達するのを確認してから飲む。と言うの本場レバノン流みたいです。

水割りすると、確かに液体が白濁しました。アルコールは程良い感じになったが、アニスの香りは健在。希釈しても舌がぴりぴりする程刺激があります。水割りしても美味しいとは言えないが、アニスの強烈に尖った刺激が減退して、飲み易くなりました。白濁した視覚効果のせいか、カルピスのように見えて、ちょっと涼しい感じがしました。現地では水割りして氷を入れて飲むのが一般的と前述しましたが、確かにしっくりくる。水割りにすると、円やかで舌にとろみを感じます。ストレートで飲むより、こちらの方がお勧め。

最後に

暑くて寝苦しい日本の夜ですが、訪れた事が無い異国の地に思いを馳せて、時間をかけて飲み、夜を楽しみました。中東は今大変な状態ですが、早くパレスチナの虐殺が終わるように願っています。

興味本位で買った商品ですが、250mlの小瓶で正解でした。750ml換算すると、結構値段が高い。これより低価格で、もっと美味い酒があるでしょう。大人しく香草系リキュールを買った方が良いかな?個人的にはお世辞にも美味いと言えませんが、経験として異国情緒を味わう分には宜しいかと。

記事公開 2025年9月1日

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