オールドバランテュラン 15年

  • 2023-08-20
  • 2023-08-20
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初めに

2023/8/5開封、価格は8,360円。度数50.0度、容量700ml。ピートのフェノール値は55ppm。産地はスコットランドのスペイサイド、グレンリヴェット地区のトミントール蒸留所です。冷却濾過はしていませんが、どうやら着色はしているようです。着色については後述します。前に飲んだ10年が美味かったので、15年も試してみました。

色・香り、味わい

色は少し黄色みがある明るい琥珀色。開栓してすぐ豊かなピート香を確認。グラスに注ぐと少し距離が離れていてもピート香が漂って来ます。香りはあまり強過ぎず、良い塩梅です。

缶の説明書きに「heavily-peated malted barley」の文字が確認出来る通り、ピート香は強めです。アードベッグより弱く、ボウモアより強めぐらいだろうか。と思っていたら、フェノール値はアードベッグと同じらしいです。こちらの方が品良く感じます。

サンシャイン2057(原題:Sunshine)を観ながら飲みました。映画や音楽と酒の相性は抜群。この頃の真田広之は今より良かったですね。最近は何をやっても同じような役ばかり・・・内容はともかく、ダニー・ボイルの映画は毎回音楽が凄く良いのに感心します。お勧め映画の記事も書きたいところですが、時間が無い。

さて、一口飲むとまず強いピートの香りが印象的で、余韻も長くあります。余韻は薫香の他に少し苦味もあります。塩っぽさ、程良い甘味もあります。やや薬品っぽく感じるところもあるかもしれません。度数は50度あるが、そこまで強く感じません。香辛料のような刺激もあり、香ばしさの中にぴりっとした締りのある印象が強い。鼻腔を抜けるミントのようなすっとした感じもあります。

4杯目ぐらいで安定。開封時より美味く感じました。嫌味が無い感じの薫香、程良い刺激、熟れた林檎のような豊かな甘さと、均衡が取れて美味い酒です。

奇妙な事に、公式サイトではこの15年の商品紹介は存在していません。NASと10年、15年の三種類が展開されている筈ですが、限定品なのでしょうか?

ある海外サイトの解説を参考に見ると、どうやら着色をされているのが判明しました。カラメルのE150aと言う物が使われているらしいです。糖類を焦がして作る着色料で、ウィスキーの着色にはよく使われる有り触れた物のようです。微かに薬品っぽく感じた違和感の正体はこれかも。小細工を使わず、自然色にして欲しいのでここは残念。缶に「UNCHILLFILTERED」の文字が記載されていますが「natural color」とは書いていないので、嘘はついていませんね。

最後に

10年との価格差は結構ありますが、差額分の満足感は無かったように思えます。10年より特別熟成感があるとか、旨味が勝っているという印象はありませんでした。私としては10年をお勧めしたい。オールドバランテュランとアードベッグの10年は同じぐらいの価格ですが、私はやはり前者をお勧めしたい。

私事でどうでもいい話ですが、本当に久しぶり、30年ぶりぐらいに地元の祭りを覗きに行きました。私が子供の頃は櫓を囲うように、四方に屋台が埋め尽くして大変な賑わいがあったものです。今は屋台が5,6店舗ほどしかなく、開催する意味があるのかと思う程寂しかった。町並みも変わり、どんどん日本的なものが失われていく。この日、福島では40度を記録し、気候変動は増々加速する。濃い霧のように払うことが出来ない不安や寂寥感を紛らわすため、飲まずにはいられない夜でした。

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