シタデル ジン ジャルダン デテ

初めに

2025/12/21開封、価格は3,650円。度数41.5度、容量700ml。産地はフランス、メゾン・フェランのジンです。メゾン・フェランはコニャック生産者として有名だとか。スピリッツはボース地方のカペット種小麦を100%使用し、3回に分けて蒸留。香料・添加物は一切不使用です。海外サイトの情報だと、コニャック生産者は規則により、(11月から蒸留開始)3月までしか酒造りが出来ないとか。農業に農繁期と農閑期がある様に、時間の有効活用の為、余暇を使ってジンを作っているのでしょう。

通常の商品の場合、使用している材料は19種類ですが、この商品は22種を使用しています。ラベルによると①ジュニパー、②アイリス、③アンジェリカの根、④オレンジの皮、⑤カシア、⑥カルダモン、⑦クミン、⑧桂皮、⑨コリアンダー、⑩スターアニス、⑪菫、⑫セイボリー、⑬ナツメグ、⑭畢澄茄(ひっちょうか)、⑮向日葵の種、⑯フェンネル、⑰花椒(ほあじゃお)、⑱メロンの果肉、⑲柚子、⑳リコリス、㉑レモン。一種類足りないですが、スピリッツの小麦を含めて22種かもしれません。メロン、向日葵の種、花椒は非常に珍しいと思います。

色・香り、味わい

色は無色透明。瓶は重厚で威厳があり、正にシタデルの名に相応しいでしょう。瓶から直接匂いを嗅ぐと、穏やかで安らぎを覚える、上品な柑橘系の香りがします。変な表現かもしれないですが、入浴剤みたいに落ち着く香りでした。グラスからより、瓶から確認する方が香りが分かり易い。グラスからはジュニパー以外に、香辛料や桂皮系の香りが分かると思います。すっとしています。

アルコールは度数相当で穏やか。甘さは控え目できりっと凛々しく、やや辛口だと思います。材料に「melon flesh」と表示がありますが、メロンの風味そのものは感じられないかと。しかし他のジンに無いような、メロンかどうかは分からないけれど、柔らかい果物の熟した果肉の甘さが、感じられない事もない。と言う程度の、微妙な味わいです。22種の材料は多い方ですが、桂皮系・香辛料・柑橘系など、系統はある程度絞られているでしょう。

材料に花椒が使われていますが、これは四川料理に欠かせない香辛料。私の家にもギャバンの花椒があって、魚や肉料理を作る時たまに使います。私は四川の重慶に仕事で行った事があり、懐かしい思い出です。そこでは山椒が実ごと使われていました。粉末ではなく実丸ごと。しかも数粒ではなくて、それが主であるかのようにごろごろと料理に入っていて、がりがりと音を立てて食したもの。匂いがきつく、馴染めそうもない感じでした。一部の香辛料は遠慮したい香りでしたが、あちらの料理は概ね美味しかったと記憶しています。

それから、オレンジ・柚子・レモンと柑橘系の材料が目立ちますが、酸味よりも爽やかさや、皮の青臭い香り等がやや勝る感じです。この柑橘の香りが非常に上品で、「夏の庭園」に相応しい温もりがあります。温かみのある味わいは、とても印象的でした。他に桂皮系のすっとした爽やかさや、香辛料のやや強くて心地良い刺激が味覚でも確認出来ます。香辛料の刺激は後半~余韻に現れますが、きつくなく程良い感じ。そう、柑橘にしても香辛料にしても、全体的に「丸い」のです。非常に味わいが優しくて、心を落ち着かせてくれます。非常に均衡が取れて、優等生的なジンです。味わいは輪郭がはっきりしていると言うより、円やかでそつなく八方美人的でしょう。

ジントニック

ジン45mlに対してウィルキンソンのトニックを約半分(95ml)使用。グラスはリーデルのロックグラス、そしてライムではなく有機レモンを使いました。輪切りにした物を浮かべ、搾り汁も適当に入れました。グラスとトニックはよく冷やしました。最近は背の高いタンブラーではなく、ロックグラスで作るのがお気に入り。トニックは冷凍庫に入れると20分ぐらいで凍結が始まります。入れたのを忘れて凍らせてしまう事があるので、今回は携帯電話の警報を仕掛けました。レモンで作るのも悪くない。少し果肉よりも、皮の香りが強く出る気がします。レモンも悪くないですが、やはりライムが一番相性が良いと感じます。居酒屋が作る適当なジントニックだとジンがとても弱いですが、やはりジンの比率を高くした方が美味しく作れると思います。

ライムが爽やかな感じが強いのに対し、レモンも爽やかさがあるけれど酸味が強く、皮の苦みが出て来ると思います。すっきりとした甘さになるが、レモンの存在感が強い。レモンは浮かべるだけで、搾り汁は使わないで良いかも。と思い、二杯目は一度グラスを水でよく注ぎ、果汁を添加しないで作りました。予想通り酸味が後退しましたが、これはこれで物足りない感じがする。やはり果汁も多少添加した方が良いでしょう。今回作ったジントニックは、残念ながらジンの存在感が希薄でした。比率はこれで良いと思うので、元のジンの弱さだろうか。恐らくシタデルのジンは、ジュニパーが優しいのだと思います。

最後に

やはりカクテルに使うと減りが早く、あっと言う間に半分消費しました。シタデルのジンは、確かにジュニパーを感じられるが際立っておらず、他の材料にも見せ場を与えている謙虚さを感じます。材料が多い分、ジュニパーが弱くなるのは当然かもしれませんが。最初の頃より、消費が進んだ方が美味く感じられました。消費が進むと、次第にグラスから立ち上る香りや味覚から、ジュニパーの存在が濃くなり始めました。その結果でしょうか。全体的に纏まりが良く、万人受けしそうな美味さがあります。成程、「フレンチジンの傑作」と言われる所以が分かった気がします。値段はまずまず手頃と言った感じで、品質上々。と言うか、この品質のジンをこの値段で出せるとは恐るべし。迷う事無く人にお勧め出来ます。美味しかったです。ご馳走様。

記事公開 2026年1月24日

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