ギィ ピナール ファン ボワ セレクション

初めに

2025/3/20開封、価格は3,900円。度数41.9度、容量700ml。産地はフランスのコニャック地方、ファン・ボワ地区のギィ・ピナールです。ギィ・ピナールは17世紀より自家畑での葡萄栽培を始め、ビオディナミ農法(無農薬、有機農法の一種)に早くより拘ってきたプロプリエテールです。プロプリエテールとは「栽培、発酵、蒸溜、熟成、瓶詰の全ての工程を自家地で行っている生産者」の事を指します。

ファン・ボワ・セレクションは、厳選された熟成2年以上の原酒をブレンドさせた商品です。ファン・ボワ地区は他の土壌と比べても早熟なため、飲み頃を早く迎えやすい特徴があるとの事。

色・香り、味わい

色は明るい黄金。少し黄色っぽくも。開栓すると、蜂蜜ような甘い香りが漂って来ました。グラスに注いでも、風に乗って甘い香りが届きました。香りが濃厚な感じです。

コニャックの購入は二年ぶり。私が以前飲んで美味しいと思った、ラニョー・サボランが馬鹿みたいに値上がりしてる・・・手頃な価格で良いコニャックはないかと思い、購入しました。

最初の印象として嗅覚でも味覚でも、とても良い香りが感じられますが、これがファン・ボワ特有の菫の香りとやらでしょうか。とても好ましいと思います。情報が少なくて樽は不明ですが、オークらしい若い木の香りも伝わって来ます。コニャックは大概、リムーザンオークを熟成に使うらしいですが。

口に含むと爽やかな花のような香りが広がり、蜂蜜、樽の香り、香辛料、少しばかりの苦みという順で現れます。二年以上の原酒をブレンドしているそうですが、年数の割りにはそこそこ旨味があると思われます。三日目になると、香辛料の刺激が増して、渋みも出てかなり辛口になりました。この日は本当に、辛口に感じました。

三分の一以上消費するとスコッチのような味わいに変化して、実に多面的な性格を見せてくれました。ヘネシー、カミュ、クルボアジェ等コニャックの有名どころはある程度飲んだ事がありますが、それらとは一線を画すと思います。コニャックに関してはまだ経験値がかなり不足しているので、余り断定的な事を言えませんが、この商品は自分が知る一般的なコニャックの味わいとは違うように感じました。やはり、コニャックより若いスコッチのような味わいに感じます。

最後に

口の中で噛むようによく味わうと舌で、そして喉を落ちる瞬間にコニャックらしさが垣間見える。慎重に飲まないと気付かない。そう考えると、葡萄らしさが弱いのか?終盤もやはり辛口で苦みや渋みが強く、最初の印象とは異なり、早熟と言うよりは熟成不足に感じました。評価が安定せず、自分でも何だかよく分からない感じでした。決して不味くはないですが、旨味より香りを楽しむ、香りの方が印象が強いコニャックだと思います。香りは間違いなく、頗る良好でした。

記事公開 2025年5月8日

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