ジン Ⅻ カフェ

  • 2025-02-02
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初めに

2024/1/5開封、価格は4,950円。度数38.0度、容量700ml。産地はフランスの南部プロヴァンス地方、ディスティレリ・エ・ドメーヌ・ド・プロヴァンスのジンです。

使用している材料はアーモンド、アイリス、アンジェリカ、カルダモン、コリアンダー、ジュニパー、タイム、バジル、ミント、メレゲッタ(ギニア生姜)、ユーカリ、ローズマリーの十二種類。これらに焙煎した珈琲が加えられています。アイリス、カルダモン、メレゲッタと香水のような香りがある材料を、多く使っているのが目立ちます。

色・香り、味わい

色は正に珈琲そのものですが、陽光を受けるとルビーのような赤い輝きが出て美しい。香りはメッコールみたい(今の若い人達は知らないでしょうが)。メッコールは大麦を使っているので、似たような感じになるのかも。因みにメッコールを製造しているのは、統一教会系企業とか。子供の頃の私はそんな事知らなかったし製造元など気にしませんでしたが、私はあれを美味いと思って飲んでいました。

最初は栓が少し固く、抜いた勢いで酒が少し手にかかりました。手がべたべたしたのでおや?と思ったが、飲んで納得。事前情報では知りませんでしたが、この甘さは間違いなく砂糖が添加されていると。オールドトムジンも砂糖を添加しているので、不思議はありません。液の切れが悪いのか、注ぐ度に瓶の周りがべたべたするのが気になります。洗っているつもりでも手がべたべたして、カメラやパソコンも粘っこくなりました。

瓶の裏側の説明を読むと、ご丁寧に英語とフランス語両方で説明書きがあります。そこにはっきりと「sugar」の表示があります。香り付けとしてカラメル、他にココアやバニラも使っているのが分かります。「coloring agents:plain caramel」と表示があるので焙煎した珈琲の色素以外に、カラメルでも着色しているのが分かります。香り付けのついでに色が染まったのか。或いは着色と香料、両方の目的で使っているのか。「plain」が意味するところは恐らく、砂糖を焦がして作った色素(カラメル150a)で、体に悪い化合物ではないでしょう。せっかく焙煎した珈琲を使っているので、カラメルは余分ではないかと思いました。少しだけ、人工的な薬品のような匂いになっています。

砂糖の話で始まってしまいましたが、肝心の味わいについて。口に含むと珈琲の香りが最初に広がって、その後に香草のような香りがやって来ます。ジュニパーは弱いと言うか、私には殆ど感じられませんでした。すっとした薄荷のような香りが強いです。香辛料や、すっとした爽やかな香りを放つ材料が多いので、味わいはそちらに引っ張られていると思います。香辛料は後から効いてきます。飲んだ後の刺激がやや強く、唐辛子を舐めたように舌がひりひりします。最初の印象は気のせいではなく、何度飲んでもジュニパーが弱い、つまりジンらしさが弱いと思いました。普通より度数を高くした珈琲リキュールと言ってしまえばそれで終わりだが、そんな感じです。ただ、元がジンなので純粋な酒としての味わいは、当然ながらこちらの方がしっかり芯が通っています。

カクテル

先ずはロックで。この時期にあえて氷で冷やして飲む。暖かい部屋でやると乙なもんです。これはこれで悪くないが、冷やしてしまうと香りが減退する感じがして、ニートの方が良いと思います。

炭酸割りも試しました。冷やしたリーデルのロックグラスに氷と30mlジンを入れ、液面が二倍ぐらいになる程度の炭酸を注ぎました。こちらもやはり、風味がぼんやりとする。香りを殺したくなければ冷やしたり割ったりせず、ストレートで飲むべきでしょう。

最後に

こちら商品、ほろ苦い甘さで、甘ったるいのが苦手な人でも飲めると思います。珈琲リキュールが割る事を前提にしているのに対し、こちらはストレートで飲んでも問題ない品質で、すっきりとした味わいになっています。以前飲んだ事がありますが、元となるⅫジンの私の評価は芳しくなかったけれど、これは良い商品だと思います。私は素直に美味しいと思いました。但し、繰り返し買うような商品ではなく一度飲めば充分。通常のⅫジンより結構値が張るのが気になるところ。

記事公開2025年2月2日

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