初めに
今回ご紹介するのは、株式会社ホリエのチタンタンブラーです。以前から水飲み用で同社のタンブラーを使っていましたが、最近追加で小型の物を二点購入しました。色んなラインが存在しますが、今回は古雅(こみやび)の玉虫色と、響/ぐい吞みの金色を選びました。
公式のオンライン販売店や、amazon等で気軽に購入できます。ぐい呑みの方は公式で購入しました。年末年始を挟んでいたけれど発送が早く、メール対応も迅速で大変有難かったです。
人体に安全な商品を
チタンは金と並び、基本的に人体に無害な金属の一つです。同社の製品はイオン化しないチタンをさらに、医療器具と同様の処理を施してあるそうです。アレルギーの心配もなく、安心して使えると思います。イオン化とは何か。極めて簡潔に言うと、金属を水(水溶液)に入れた時に水や酸素と結び付き、溶け出す化学反応です。
アルミがアルツハイマー(認知症)の原因となる可能性がある。と言う話を聞いた事があるかと思います。これについては、はっきりとした因果関係が分かっていないとか、根拠は立証出来ないとか、ある筋では明確に否定しているとか。情報が錯綜しています。どんな物質でも過剰摂取すれば人体に悪影響があります。アルミ製品は身近に溢れていますが、今のところ私も健康被害はありません(多分)。が、「火の無い所に煙は立たぬ」と言う諺があるように。「君子危うきに近寄らず」と言う格言があるように。より安全な物を求める方が賢い・・・のかも知れません。
ネット上にはいい加減な情報が氾濫しているので注意が必要です。私も誤った情報を流さないように注意せねばなりませんが・・・最近、とんでもない出鱈目記事を目にしたので下記に画像を添付します。
このサイトは「鉛は人体に必須」だとか、挙句の果てには「鉛は異常気象や越前海月の異常発生の原因である地球温暖化の防止にも貢献します」などと嘘八百を並べています。まさか亜鉛と鉛を一緒くたに扱っているのでしょうか?亜鉛と鉛は全く異なる物質です。亜鉛は人体に必要ですが、鉛は有毒でしかありません。
アメリカでは2015年前後にミシガン州フリントで発生した水汚染事件で、基準値を大幅に超える鉛が検出されました。この事件では死者も出ています。この事件はマイケル・ムーアのドキュメンタリー映画、華氏119(2018年制作、原題:Fahrenheit 11/9)でも取り上げられています。とても分かり易く為になる映画なので、是非観て欲しいと思います。
話を戻しますと、毎日使う物、直接口にするような物。例えば食器類、鍋、箸などは、出来るだけ自然で無害な材質で出来た物を使うと良いでしょう。人の健康は食の安全からです。
古雅 外観
最初「こが」と読んでいましたが、「こみやび」だそうです。HORIEの商品は、いつも桐箱に収納されてきます。この箱だけでも、お金が掛かっているかと思います。私は空き箱を小物の収納用として使わせてもらっています。
手前味噌ですが、最近は大分カメラの扱いが上達したかと思います。完全に独学で、本を読まず、ネット情報も検索せずに、手探りで良い写真の撮り方を学んでいます。最初にデジタルカメラを購入したのが2016年なので、既に8年経過しました。ブログを始めてから、人に正しく視覚情報が伝わるように努力して来たので、その結果かもしれません。漸く、人様に少しは見せられる画を撮れるようになりました。
閑話休題。玉虫色と言うように、見る角度、光源、気象条件等によって色が複雑に変化します。上記画像を確認すれば分かりますが、左が紫色に見えるのに対し、右が青色です。緑、青、紫の間で色は変化していきます。見ているだけで飽きないし、写真を撮るのも非常に楽しいです。
チタンの良いところは「軽い、錆びない、割れない」です。私は蒸留酒を飲む時は必ず、水を多く摂取するようにしています。その時に安物のコップではなく、このような美しいチタンタンブラーを使うのあれば、視覚的にも心情的にも楽しくなります。
古雅の容量は250mlです。他に藍色、虹色が展開されていますが、玉虫色が一番地味で落ち着いているように見えたのでこれを選びました。とても満足しています。
響/ぐい呑み 外観
ぐい呑みは容量60ml。何色か展開されていますが、一番派手で豪華な金色にしました。掌に収まる程、小さく可愛い商品です。形状は括れが無く、ほぼ寸胴です。
有料ですが、HORIEは底面に文字を入れてくれます。550円追加するだけで自分の好きな文字を入れて貰えるので、かなりお得だと思います。冬の弱い陽射しでも、これでもかと強烈に煌めいています。黄金は完成体、完全な色。金本位制。昔から人類が好んだ色なのが分かる程、力強くて良いですね。
このぐい吞みを購入した理由は、ショットグラスの代わりに使えるのと、持ち運びに便利だからです。満水で容量60mlなら、ウィスキーをシングル若しくはダブルで飲みたい時に、目分量で必要な分を注ぐ事が出来ます。酒の色を楽しむ事は出来ませんが。それから軽く割れない事から、旅行などで酒と一緒に携行するのにも便利です。手入れも楽なので重宝するでしょう。
個人的にはやはり、金属の器よりガラス製品で酒を飲む方が好ましいと思いました。金物臭さは無いものの、チタンタンブラーは舌触りがざらっとしています。それからこのぐい呑みは、渕の処理があまいのか滑らかさが足りず、少し唇に鋭い感触を覚えます。触覚の良さと酒の色を楽しむ意味で、グラスに酒を注ぐのが一番です。チタンタンブラーは水を注ぐ用に使うのが一番だと思いました。
2024年5月7日追記
ぐい呑みを使い始めてからすぐに、内側と外側の口を付ける付近に変色が発生しました。チタンは変色しない(し辛い)と言うような情報がありますが、当方としては変わった使い方をしていない筈ですが、色が変化しました。
上部の円周が桜色に変わっているのが確認出来ます。私は全く気にしていませんが、原因は不明です。たまたまこの色だけこのような変化がありました。長年使っているロイヤルブルーのタンブラーには一切変色が見られないので、不思議であります。細かい人はこう言うのを気にするかもしれません。
最後に
当ブログで度々口にしていますが、安物買いの銭失いはしない。日本の技術・文化の継承。良い物を永く使う。日本にお金を落とす。物を大事にする精神。内需の拡大。良い物を見分けられる審美眼や、値段などではなく真の豊かさを理解出来る知性を養う事。今、日本人が(或いは世界中の全ての人々が)忘れている事を、今一度思い出して欲しいと思います。
安物は品質の悪さだけでなく、使用者自身が粗末に扱い、結局長持ちしません。簡単に物を捨てるようになるし、懐が痛まないので買い物がいい加減になります。このHORIEのチタン製品のような、上質でセンスある商品を日常使い出来ると良いですね。その為に、日頃の節約は必要かと思います。私はコンビニエンスストアや自動販売機の会計も、全て家計簿に付けています。普段は無駄遣いせずお金を溜めて、ここぞと言う時には投資を惜しまず。自身の満足の為もそうですが、経済の活性に貢献出来たらと思います。