初めに
2023/12/9開封、価格は7,180円。度数47.0度、容量750ml。産地はアメリカ、イリノイ州はシカゴにあるコーヴァル蒸留所です。創業2008年。アメリカンオークの新樽を使い、熟成年数はNASです。
遺伝子組み換え不使用、有機栽培の玉蜀黍を使用。材料は51%が玉蜀黍、残り49%がmillet(ミレット=雑穀)と興味深い仕様になっています。
色・香り、味わい
液体色は琥珀色。開封直後はかなり若い木の香りがしました。建具屋とかで嗅いだことのある匂いで、くわがた虫を大鋸屑で飼育していた子供時代を思い出しました。
グラスに注いだ後に嗅ぐと、木の香りの他に何か甘い香り。バタースコッチとかキャラメルのようなとても良い香りです。バターを使った洋菓子のような濃厚な香りとかそんな感じです。臭気に脂質を感じると言うか。本当にバター臭がしました。この香りは、一般的なバーボンの香りと一線を画すと思います。
一口目で美味いと感じました。度数はやや高めだが、滑らかで飲み易いです。穏やかで豊かなキャラメルのような甘みと、口に含んでから喉を落ちるまで続く、程良い香辛料の刺激を楽しめます。美味いので、一杯目を飲み終えたらすぐ二杯目を注ぎました。年数表示は無いですが、円やかで熟成感がそれなりにあります。
素っ気ない瓶のデザインからは、予想出来ない品質の高さがあります。私の少ない語彙では上手に言い表せませんが、他のバーボンとは異質な味わいや香りがあり、原材料に雑穀を使っている影響だろうと考えます。ヘビーチャーした樽を使っている筈ですが、そこまで薫香があるとは思えません。
4日目には少し苦味・渋味を感じるようになりました。苦味は結構強く、香ばしさや木の香りもあり、樽の影響かも知れません。開封直後の方が鮮烈さがあり、徐々に落ち着いてきたと思います。6日目には果実のような爽やかさ、清涼さを感じらえるようになり、色んな表情を見せてくれました。
最後に
高級な部類に入りますが、一口目で美味いと感じる貴重なバーボンです。これは凄いバーボンかも。近年飲んだバーボンの中では一、二を争う美味さだと思います。美味しかった、ご馳走様。