初めに
2022/7/21開封、価格は4,380円。度数41.0度、容量700ml。産地はフランス、グランド・シャンパーニュ地区。葡萄の生産に最も優れた土壌で、熟成に年数をかけることで知られています。
葡萄の品種はユニブラン(Ugni Blanc)を使用し、平均4年熟成品です。ラニョー・サボランは家族経営で、葡萄の栽培から蒸留・熟成・瓶詰めまで全て一貫して自社で行っています。樽感を押し出すのではなく、葡萄本来の風味を大事にしているようです。
色、香り
色は明るい琥珀色。香りは気品があり、とても良い香りです。優しいけれど、しっかりとした葡萄の香りが伝わってきます。石鹸や香水のような、華やかさもあると思います。
味わい
コニャックは本当に久しぶりに飲みました。ここ10年近く買っていないと思います。初めて飲んだ時に口一杯に葡萄の香りが広がるのが確認出来ました。大げさに言うとコニャックというより、ワインのような濃く芳醇な葡萄を錯覚した感じです。
嗅覚より味覚でもって、より葡萄を感じます。飲むと苦味、芳醇な葡萄の味わいを実感出来ます。ヘネシー、クルボワジェ、カミュ、オタールなど近所の大手酒屋に置いてあるコニャックは大体飲んだと思いますが、これが一番葡萄を感じたと思います。また、これらの銘柄(VS若しくはVSOP)より若干価格が高いと思いますが、品質は上だと評価しました。
宣伝にある通り、樽感より葡萄本来の風味が直に伝わって来ると思います。飲み口は軽いけれど、しっかりした味わいがあります。余韻にタンニンとか紅茶の渋さのようなものがあります。
父親に自分の酒をいつも勧めて二人で飲んでいますが、血圧が高くあまり強い酒は飲まないようにしているので、本当にちっぽけな切子のグラスで一杯だけ飲むのが通例です。しかし、よほど美味しかったのか、珍しくお代わりを求められました。父親は舌が肥えて味覚がしっかりしているので、やはりこれの美味さは確かなのでしょう。
コニャックは香りが良いものの、旨味はあまり訴えるものが無いと思っていましたが、これはかなり良いです。以前、父親が海外旅行に行った際、お土産で買ってきたのカミュ(名前は忘れましたが3万円ぐらいしたはず)以来、確かに美味いと言えるコニャックでした。
最後に
ちょっとした金額の違いで10年物が手に入るので、そちらも是非試してみたいと思います。久しぶりに美味いコニャックでした。ご馳走様!