初めに
2022/6/30開封、価格は6,600円。度数46.0度、容量700ml。産地はスコットランドのローランド、リンドーズ・アビー蒸留所です。同蒸留所は最初にスコッチを蒸留した(1494年)場所として、公式に記録されています。
このスコッチ作りにはジム・スワン博士(Jim Swan 1941-2017)という人物が関わっています。一般に知名度は低いですが、ウィスキー作りの技術おいては、確かな認知がされているようです。
特徴としては、ファーストフィルバーボン樽熟成原酒、ファーストフィルオロロソシェリー樽熟成原酒、そして博士が開発したSTR樽(シェービング、トースティング、リチャーリングを行い再活性化した赤ワイン樽)熟成原酒を混ぜています。
色、香り
色は琥珀色。香りは鼻につんと来る強さがあり、強い果実感のある香りです。柑橘よりは林檎や桃を思わせる香りで、蜂蜜っぽさもあると思います。
味わい
ネット情報によると熟成は3年半ほどらしいです。宣伝の通り口当たりは滑らかで、確かにドライフルーツと言うのがよく分かる味わいがします。干し葡萄やオレンジ、その他の果物を詰め合わせたような、複雑で豊かな果実の味わいがあります。華やかで香りが良く出来ていると思います。
甘さは軽めで、度数はぴりっとしてやや高く感じます。口に入れると、すぐ塩っぽさもやや強めに感じます。この年数にしては飲める域に達しており、及第点はあると思います。3杯目から明確に旨味が増して、最初の一杯目よりずっと美味しく感じられました。
3~4日経過して不思議と余韻に酸味が強くなってきました。後半にはパイナップルのような華やかな南国の果実感も出てきました。
最後に
変な癖が無く、華やかで果実感のあるスコッチを求める人にはお勧め出来ると思います。