初めに
2025/2/7開封(最後に飲んだ日付)、価格はどちらも1,600円程度。ルージュの度数は14.5度、ブランは14.0度。容量はどちらも750ml。産地はフランス、コート・デュ・ローヌ地方のM・シャプティエです。シャプティエはローヌを代表する銘醸ワイン生産者にして、ビオディナミ栽培の先駆者だそうです。ビオディナミ栽培(農法)とは平たく言えば無農薬・無肥料栽培即ち自然栽培な訳ですが、そこは流石農業大国フランスと言うか、よく分かってらっしゃる。

最近ソウル・オブ・ワインと言う記録映画を観ましたが、フランスのワイン農家では、恐らく何百年も変わらないであろう葡萄栽培の光景が見られ、感心したものです。有機農法・自然農法万歳ですね。
ルージュの色・香り、味わい
色は赤紫の標準的な色。香りは微細な酸味、葡萄の爽やかさと果実感。控えめだが上品でとても良い香りです。少し塩っ気もあり、トマトジュースではないけど、あの流動体が混ざったような濃厚な香りを感じられます。
味わいは程良い渋み、こくのある旨味と深い葡萄の味わい。香り高さ。この価格帯にして品質上々です。余韻に渋みがやや強いか。飲み口は軽くぱっと華やかと思われます。これまでは甘口のワイン、デザートワインみたいなのが好みのお子様舌でしたが、最近はワインの渋みがとても好ましく思えるようになってきました。これを母に飲ませると、渋いので残りを捨ていいかとか酷い事を言ってきました・・・人によっては渋みを強く感じるかもしれません。
写真撮影をしたのは一月ですが、真冬にしてはかなり暑い日で、撮影中蚊に刺されました。気候変動のせいで、冬でも蚊が飛んでいます。
ここ最近、何度か購入して飲み直しました。程良い酸味と渋み。口一杯に広がる葡萄の香り・果実感が心地良い。口に含んだ直後は瑞々しくさっぱりしているようで、喉を落ちる頃には深い葡萄の味わいが広がります。


これを飲んだ時期は気温が低かったので、冷蔵庫で冷やさないでも常温で良い感じでした。甘口を謳っているワインではないと思いますが、とても自然で優しい甘さがあります。渋みが絶妙で、酸味は弱いと思います。特定の要素が突出する事無く、均衡が取れています。
舌で転がすと、渋みと豊かな葡萄の香りが混ざって、美味しさが踊るよう。瑞々しく新鮮。皮の香りも感じられる気がします。私はそんなに沢山ワインを飲んでいないので偉そうな事は言えませんが、それでも私の本能が告げている。これは本物だと。毎日消費するお酒であるワインにあまり投資は出来ないし、する心算も無いので、私は低価格のワインで満足したい派です。庶民的な家庭で消費するワインとしては、かなり優等生であると感じます。
ブランの色・香り、味わい
色は明るい黄金。香りは嫌味の無い酸味、瑞々しい葡萄の香り。とても良い。味わいは心地良い酸味が広がり、渋みは軽く後から少し効いてきます。豊かな白葡萄の香り、白ワインらしくあっさりしています。

スパークリングワインを飲んでいるような爽快さがあるが、薄っぺらではなく豊かな味わいです。爽やかな甘さがあり、甘さを抑えた果物ジュースのような飲み易さがあります。正直なところ、ワインの良し悪しはまだ断定的には言えないものの、この銘柄で落ち着けば良いのでは?と思えるほど、自分にしっくりきます。今後はこれを定番にするでしょう。
最後に
これまでこの商品は赤・白共に3~4本購入して飲んでいます。1,000円以上2,000円以下のワインをいくつか適当に飲んできましたが、これは疑いようも無く一番良い。これが近場の量販店で取り扱っていないのが信じられない!!私は自分の味覚に自信があると思っていますが、ワインについては銘柄ごとの違いを上手に説明出来ないと思います。そんな私でもこれは他と違うと気付いたのだから、多分間違いない。絶対にお勧め出来る逸品だと思います。
記事公開 2025年2月23日