初めに
2023/2/12開封、価格は5,280円。度数45.0度、容量700ml。産地はドイツ、3タンネンブレンラネイ社の商品です。キルシュはさくらんぼを使ったブランデーで、ドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)が発祥の地だそうです。3タンネン社が数世紀の歴史ある、世界最高峰のキルシュの作り手になります。さくらんぼの収穫時期だけ限定製造です。拡大販売路線を取らず、品質重視の製造を誇りとしています。
その年の夏に収穫された生の完熟さくらんぼだけを厳選使用、冷凍物は一切使っていません。1リットル当たり12㎏、約3,000個ものさくらんぼが使われています。発酵後、ドイツ伝統の蒸留法で2回蒸留。特に重要な1回目の蒸留は、伝統の小さなポットスチルで行われます。
華麗なクリスタル調の瓶に、シュヴァルツヴァルト地方の民俗衣装を着飾った少女のラベルが貼られています。詮には可愛らしいゴムの飾りも。
色・香り、味わい
色は無色透明。嗅ぐと濃厚なさくらんぼの香りが!!とても甘い。少し距離が離れていても分かるぐらい濃厚な香りです。
さくらんぼのブランデーは初めてです。収穫時期に取れた生の完熟さくらんぼのみを使い、冷凍物は不使用。確かにそれを窺えるほど濃厚で新鮮な味わいです。
コニャックよりも甘味が強く、余韻に濃いさくらんぼの香りが鼻腔と喉に残ります。沢山の熟れた色の濃いさくらんぼが目に浮かぶようです。ただ、木の香りや熟成感が無いので、素朴で単純な味わいとも言えます。同じブランデーでも、コニャック等と比較すると物足りなさを感じるかも。少し苦味があり、時々意外なほど塩気を感じることがあります。苦味が余韻として長く続く印象です。
拡大販売を取らない分、値段に転嫁されて高くなっているかもしれないですが、売れれば良いという安易な考えに走らないのは、好感が持てます。明日から仕事でしたが、つい日付を跨いで飲んでしまいました。
最後に
そこそこ美味いお酒ですが、お菓子等の香り着け用と言う印象があります。或いはカクテルの材料とか。これ単体で飲んでも良いのですが、何か物足らない感じ。良い記念にはなりました。