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シグマ SIGMA fpカメラ+24-70mm F2.8 DG DN ARTレンズ

初めに

今回の記事はSIGMA fpについて。2024年6月に購入し、一年経過してようやく記事にしました。これより前に購入したPENTAX KFの性能に満足出来なかった(KFも本当は好きですが)ので、もう少し良いカメラを新調する事にしました。市場価格の動向を見極め、物価高騰と円安がさらに進む事が予測され、値上げをする前に購入を決断しました。KFより綺麗な動画を撮れる事と、一枚一枚丁寧に撮りたい性分もあり、fpが最有力候補でした。一眼レフでもミラーレスでも綺麗な画が出れば何でも良いですが、ソニーは嫌いだし、フジやニコンみたいな有名どころは使いたくないので。他社だと高額商品なのに日本製じゃない物が多いので、ちゃんと国産のシグマがやはり良いです。では、忌憚の無い正直な感想を述べたいと思います。

dp0 Quattroについて

本編を始める前に、少しだけdp0 Quattro(以下dp0)について話します。2016年に本格的なデジタルカメラ第一号として購入し、長年活躍してくれたカメラでしたが、最近別れを惜しみながら手放しました。理由はシャッター速度と絞りダイヤルの深刻な不具合です。いつからかはっきりしませんが、購入してから数年でダイヤルの動作が怪しくなってきました。ダイヤルを少し動かしただけで「ばらばらばらっ!」と大袈裟に数値が変動したり、いくらダイヤルを回しても全然動かなくなったり。露出補正を0に合わそうとしても、数字が目まぐるしく動いて一向に調整出来ず、終いには画面が真っ暗になったり。最終的には少し圧力を加えたり、振動を拾っただけで数値が変わるようになったので、2023年9月にカメラのキタムラで修理依頼をしました。キタムラでは直接修理出来ないらしく、委託している他の業者が修理を請け負うとの事でした。スバルの車が修理屋泣かせ、みたいな感じでしょうか。シグマのカメラを弄れる技術者が少ないのでしょうね。

委託先の名前は忘れてしまいましたが、修理の見積もり内容が極めていい加減で「〇〇の部品を交換」ぐらいしか情報がありませんでした。こちらとしては故障の原因を知りたいし、もっと丁寧に仕事しろよと思い、もう少し詳しい情報の開示を請求しました。一月ほどで修理から戻って来ましたが、見積もり費用と合わせて約17,000円かかりました。

故障についてはカメラを何年も使っていたので、部品の摩耗などがあっても仕方ないかなと思っていました。しかし予想もしませんでしたが、全く同じ不具合が本当に丁度一年後に再発しました。最初私は修理した外注に問題があったのか?と思いました。なので二回目はシグマに修理に出しました。シグマは対応が丁寧でした。三週間ほどで返ってきたし、修理代は送料込みで約13,000円ぐらいでした。私はシグマに直接修理に出す事を勧めます

後日この不具合について軽く調べてみると、どうやら珍しい事ではないようでした。恐らく、このダイヤルの構造に元々問題があるのでしょう。もし一年置きに同じ事が繰り返されたら本当に不経済だし、発売から何年も経過しているので、やがては補修部品の保管も終了してしまいます。今が頃合いだと思い、別れを告げる事を決めました。

dp0は小型軽量で嵩張らず、レンズ固定式の強みがあり、本当に良い画が飛び出てくる名機だと思います。fpと違って、LCDビューファインダーLVF-01が着脱出来るのが便利で、持ち運びが本当に楽でした。不具合の件と、暗い場所での撮影に向かないのを除けば、ほぼ完璧と言って良いカメラだと思います。シグマにはメールで、後継機を待望している旨を伝えました。燃費の悪さは全く気にしないし、動画の機能も不要です。画質を向上させ、液晶画面をもっと明るく鮮明にして、ダイヤルの脆弱性を克服してくれたら、絶対に売れると思います。後継機が出れば絶対買いますよ。シグマさん、是非お願いします。

内容物と各種拡張部品

さて。最初に少し寄り道しましたが、本編に入りたいと思います。先ずは内容物や拡張部品について。カメラと同時にレンズや関連商品も合わせて購入しました。それらについても解説していきます。

先ずカメラ本体のfpについて。カメラは日本製です。白地に素っ気無いデザインの外箱に収められています。電池が一個と充電器、説明書など最低限の物が付属しています。充電器の型番はUAC-11で、fpに同梱されている非売品です。壁コンセントから供給する方式(240Vまで対応)で、本体に直挿しで充電します。これは、本体丸ごと設置しないと充電出来ないので極めて不便です。

カメラと一緒に購入したレンズが、シグマ純正の24-70mm F2.8 DG DN ARTです。所謂ズームレンズです。別売りレンズを購入するのは初めてでしたが、あまり深く考えず選びました。カメラより先に到着したので、うずうずと待つ事になりました。これの後継機種のⅡ型が発売待ち状態でしたが、価格の開き(Ⅱは凄く高い)程性能差があるかどうか怪しく、予算の関係もあり安い方にしました。

こちらも簡素な外箱に商品が収納されています。レンズも日本製です。レンズの入れ物やフードなどが付属しています。フードが大きいと言う意見もありますが、私は今のところ不都合ありません。

後付けの商品も沢山購入しましたが、最後に紹介する充電器を除いて、全て日本製です。一枚一枚丁寧に撮るシグマのカメラに必須、LCDビューファインダーLVF-11も勿論購入しました。そしてハンドグリップのHG-21HG-11も。何故グリップを二つ購入したかと言うと、HG-21が非常に使い辛かったからです。

グリップは堅牢な作りで、滑り止めが良く効いています。HG-21を付けるとかなり保持が良くなりますが、電池とメモリーカードの取り外しがかなり不便になります。何故なら、ピンセットで摘ままないとカードが出せなくなるからです。電池も指で摘まめないので、取り出し出来ません。設計者は自分で実際に使って試したのでしょうか?さすがにこれを世に出しては駄目でしょう。欠陥品と言われても文句は言えない。下記右側の画像を見れば分かると思います。電池蓋を覆うようにグリップが付くので、蓋が開いてもその後の作業が困難になります。すぐにHG-11を追加購入する羽目になりました。

HG-11に替えてこれまでずっと使って来ましたが、こちらの商品で充分用を足します。右手はグリップを掴み、左手はレンズの付け根のくびれを掴むようにすると、よく馴染みます。考えてみれば、本体右側面にグリップを装着する仕様なので、これが無ければこちら側からSDカードを挿入するとか出来たかもしれません。本体が小さいと色々制約が出てくるので、良し悪しですね。

このHG-11も少し注意が必要です。ビューファインダーの下部に三脚のプレートを付けると、やはり電池蓋が完全に開かなくなります。下記画像を参考にして下さい。カードは出せますが、電池を出し入れする時はプレートを外す必要があります。やはり詰めが甘い!!結論として、HG-21は買う必要性がありません。そしてHG-11も使用にやや難あり

次にLCDビューファインダーLVF-11について。dp0のビューファインダーLVF-01と違い、シャッター釦の半押しではなくて、レンズ側のダイヤルを操作中に拡大画面が表示されます。半押しで拡大の方が使い易いと最初は思いましたが、慣れたら気にならなくなりました。

ビューファインダーは手軽に取り外し出来ないのが不便。もし理由があるとすれば、不用意にファインダーを持ってしまって、すっぽ抜けたりするのを防ぐ為でしょうか。カメラが落下したら洒落にならないので。この商品で気になるのが、一か所で本体に固定されているため、強度に不安があるところ。ファインダーの取り付け枠が、アダプターのBPL-11に螺子二本だけで支えられています。

レリーズのCR-41日本製です。端子の挿し込み具合は、dp0用のCR-31より良いです。元々シグマは商品の数が多くないので、レリーズは各種共通に出来ないだろうかと思います。レリーズは購入してからずっと、釦を押しても反応しない事が多いです。挿し込みが甘いとかそう言う問題ではなく、しっかり奥まで挿してもこの不具合は頻繁に発生します。反応しない時は、一旦抜いて挿し直すと使えるようになります。

最後に買ったのが充電器のBC-71です。私が購入した中では、これのみ中国製です。これが滅茶苦茶値段高いです!!公式の販売価格で11,000円します。fpはdp0と充電池のBP-51を共用しています。廃盤となったBP-51用充電器のBC-51の定価が3,300円です。この価格差は一体何なのか?

BC-71は充電台が付属し、USBの充電にも対応しています。BC-51との違いはUSB充電の可否だけです。しかしそれだけの違いで、三倍以上の価格差は消費者として納得出来ないでしょう。価格据え置きでこの充電器と予備の電池一つぐらいは、本体に付属していると嬉しいのですが。中途半端なUAC-11は、はっきり言って不要です。それから細かいようですが、BC-71は充電池の収まりが少し悪く、台座の中で少しぐらぐら動くのが気になります。

fp外観

ミラーレスカメラを購入するのは初めてでしたが、dp0と比較しても本体がかなり小さいのに驚きでした。ぱっと見た感じだと、別売りのグリップを取り付けないと保持が悪そうな印象でした。

やはりシグマのカメラらしく、他社製品と比較して本体周りに殆どボタンが付いていないのが分かります。本当に必要最低限。実際のところ、色んな機能があっても殆ど使わない事が多く、これぐらい思い切り良く単純な構造の方が良いと思います。見た目は割り切った感じですが、安っぽい印象を受けないので良いと思います。文字が大きくて見易いし、実用本位で大変結構。

本体左側面はHDMIやレリーズを挿す端子が付いています。これらはゴム製の蓋で覆われています。この内HDMIだけ何故か、蓋が完全に取り外せるようになっています。なので、HDMIの蓋だけは脱落して紛失する可能性があるので注意が必要です。

上記はPENTAX KF(キットレンズ装着時)との比較画像。ミラーレスで本体が小さいとは言え、純正レンズがかなり大きいので、殆ど全長が変わらないのが確認出来ます。

下記は色んな視点で三脚に載せたfpを撮りました。ビューファインダーも装着すると全長は結構な長さになり、これぞシグマのカメラと言う個性・存在感を放っています。まるで兵器の様な迫力があり、三脚に固定したマシンガンのような格好良さがあります。

もう少し分かり易く、加工した画像を下記に添付します。前述した「ビューファインダーの一点留め」の不安が少しは伝わるかもしれません。赤丸部分がファインダーの取付枠。黄丸がアダプター。青の破線が取り付け螺子(左右二本)です。こうやって見ると、レンズと本体が椅子の上に浅く座っているような感じが伝わるかと思います。

本体底面に取り付けたアダプターに、ファインダーがL字の折り返し部分(背面)で二本の螺子で固定されています。重いレンズで前方に荷重がかかると、少しだけ負荷が心配になります。今のところ全く問題ありませんが、もう少し支持点数を増やしても良いかと思います。

機能、操作性

詳しい性能や諸元は公式サイトに任せます。ここではdp0と比較しつつ、私が使って感じた事を記します。最初はレンズとビューファインダーを取り付けた時の大きさ・重さに戸惑いましたが、すぐに慣れました。手持ちの撮影でも苦にならないと思います。

電源釦は最初固い印象ですが、かちっとして確実に動くので入り切りがはっきりと伝わって来ます。dp0と同様、電源を入れても表示灯が無いので、電源が入っているかどうかは外見では分かりません。

シャッターの釦はdp0より軽く切れが良い印象。dp0はシャッター音がリレーのようにかちっとはっきり響くのに対して、fp0は音が小さい(調整可)と思います。画像の保存はdp0より速いです。焦点の調整はdp0と比較すると、刻みが少ないように思います。液晶画面はdp0と比較にならない程明るく高精細で、とても見易いです。fpを使った後だと、dp0の液晶画面の不鮮明さが目立ちます。

上記は電池・SDカード挿入口の蓋です。この画像の向きで開く時は反時計回り、閉じる時は時計回りに摘みを操作します。この摘みは普段は寝た状態です。見ての通り、摘みはかなり薄くて正にぺらぺらと言う感じで、ぽっきり折れてしまわないか心配になります。操作する時は、常に優しく扱うように気を付けています。

私はあまり複雑な機能は使わないので、殆ど説明書を読まず、設定も殆ど弄らず使っています。そう言う事情もあり、最近になってようやくディスプレイボタンの存在に気付きました。これを有効にすると上下左右の傾きが分かります。水平を出したい時などに重宝します。購入してこの方、操作に手間取った事は無く、使い易いと思います。

画質と24-70mm F2.8 DG DN ARTについて

レンズの使用感について簡単に説明します。最初の内はdp0の画質が良過ぎたのもあり、画質に関しては驚く程良いとは思いませんでした。これは多分に自分の腕前が悪いせいもあると思いますが。しかし、試しに屋内で撮ってみたら、物凄く感動したのを覚えています。室内でも凄く画が明るく、鮮明なのに驚きました。解放F値、レンズ径の大きさによる恩恵もあるのでしょう。集光が多い分、とても明るく撮れます。室内撮りの場合、dp0は確実に肉眼より暗く現像されましたが、こちらは肉眼と同等か、もっと明るい画が出て来ます。

焦点ダイヤルは回す時に適度な重さがあり、滑らかに動きます。すかすかの安っぽい動作ではないので、好感が持てます。頻繁に焦点の調整が出来ない不具合が発生しますが、これはカメラとレンズどちらが悪いのはよく分かりません。この不具合が発生した場合は、本体上部のCINEとSTILLの釦を切り替えてやると解消します。

24-70mm F2.8 DG DN ARTはズームレンズですが、私は基本的に焦点距離24mmでしか使いません。私の経験不足や撮り方の問題もありますが、焦点距離70mmで撮影すると細部が甘い気がします。やはり一本で全ての焦点距離に対応し、ばらつき無く高解像度を出せるズームレンズは無いのでしょう。深く考えず、お試しで購入したので後悔はしていません。

まだ試行が足りませんが、夕暮れや夜景は綺麗に撮れると思います。夕暮れの空を撮る時は露出補正をマイナスに傾けると、ほぼ肉眼で見たままの画が出て来ます。私のぽんこつ携帯のカメラだと、黄昏の濃い赤色が白っぽくなりますが、fpだと明暗くっきりした深い写真が撮れます。夜間に建物や夜桜を撮ると、暗い所も何が映っているかはっきりします。

庭に飛来した野鳥を撮っても、70mmでは被写体が大きく映らず細部が不鮮明です。野鳥の撮影は、焦点距離300mm~600mm以上のレンズが必要だと思います。花火を撮る分には悪くないと思います。私は家から一・二分歩けば花火を良く観られる場所があり、たまに観に行く事があります。わざわざ打ち上げ場所に寄らずとも離れた場所で落ち着いて、ズーム機能を使って近過ぎず・遠過ぎず良い塩梅で花火を収める事が出来ます。しかし、私は花火の撮影を主にしている訳ではないので、役に立つ機会が殆どありません。私は風景画と物取りが主で、行く行くは星空の撮影もしたいので、結局のところ広角・単焦点のレンズが一番良い気がしてきました。レンズは近い内に買い替えるかもしれません。

実写

こちらにfpで撮影した写真を掲載します。ブログの記事用で物撮りによく使っていますが、それ以外では自分でも驚く程、使用頻度が低いのに気付きました。去年の上高地の旅行では、天候に恵まれず風景写真が全く撮れませんでした。中々暇を見つけられず、せっかく綺麗な夕陽を発見しても仕事中とか。私は自然の風景写真を中心に撮りたいですが、居住地域から少し足を運ばないといけないのもあり、手持ちの写真が不足しています。

本当は載せたいけれど、個人情報保護の為に掲載出来ない写真もあります。今後、良い写真が撮れたらこちらに追加掲載するか、こことは別に記事を作って紹介したいと思います。fpは低光量下でも凄く綺麗に写真が撮れるし、明暗の対比が美しく、高精細で表現力が高いカメラです。私の乏しい知識と語彙で言い表すより、実際の画を見てもらった方が早いと思います。その為には枚数を撮らないと上達しませんが、時間をかけて伝えて行きたいと思います。

白飛びと黒潰れ

恐らく一般的に言われていると思いますが、シグマのカメラは白飛び黒潰れが発生し易いと思います。fpも例外ではありません。dp0もかなり白飛びし易かったと記憶しているので、これはやはりシグマのカメラ共通なのでしょう。例えば私は屋外でよく酒の瓶を撮影しますが、白いラベルはかなり明るく光を反射するので、文字が非常に見え辛くなります。レンズは光を集めるので仕方ないところですが。あまり機能を弄りたくないので、露出補正をマイナスに傾けて撮ったりしますが・・・当然周囲は暗くなります。自分の目で見た時とあまり相違無いよう、適度に暗く(多くてマイナス1)します。

黒潰れは屋内で発生し易いと思います。カメラの様な黒い物や、黒い服など黒い物全般です。被写体の輪郭がのっぺりして見辛くなります。黒潰れはメニュー画面の最初の項目「SHOOT」のカラー設定⇒カラーモードにある、コントラストをプラス側にすると、軽減出来るとの事でした。白飛びに関しては、同じ項目にあるHDRの設定を弄ってみたり・・・私のやり方が悪かったのか、設定を変えても白飛び・黒潰れに対して目立った効果が無かったと思います。やはり白飛び・黒潰れに弱いのでしょうか。身も蓋も無い話ですが、人間は自然には勝てないのです。私は撮影する時の被写体の位置と自分の場所取り、光源や時間・天候等を考慮に入れて撮影しています。日が悪ければ、別の日に撮影するとか。機能を弄るより、機を窺って対処しています。

手振れ

手振れは使い方や環境、設定、ストラップの有無等により変わるので一概に言えませんが、個人的にfpは手振れが入り易いと思います。ミラーレスと言えど、シグマ純正のレンズを装着するとそれなりの重さになるので、シャッター釦を押す時は結構気を遣っています。

「電子式手ブレ補正」の機能がありますが、購入して間もない頃この機能を使わずに撮影したら、夏の夕暮れ時の屋外で、建物の陰になっている場所だとかなり手振れが発生しました。そんなに暗い場所ではなかったし、確かシャッター速度が1/40ぐらいだったと思うのでちょっと驚きました。まだ扱いに慣れていない時分だったので、少し雑に操作してしまったかもしれません。

それから「レンズ内光学式手ブレ補正」なる機能が存在しますが、これは装着しているレンズがこの機能に対応していなければ使えません。私が購入したARTレンズは、この機能に非対応です。手振れ補正をかけると、画質と燃費の低下が懸念されるので出来れば使いたくありません。ストラップでしっかりカメラと体を固定し、丁寧に釦を押す(銃の引き金を絞るように)修練を積んで、ISOを高くする逃げに走らないようにしたいと思います。私は出来るだけ手振れが入らないように、シャッター速度を常に1/100以上に維持しています。屋内の撮影や手振れを絶対に入れたくない時は、必ず三脚を使います。

燃費

燃費はかなり悪いです。ミラーレスの方が一眼レフより燃費が悪いそうですが、それに加えてシグマのカメラは全体的に燃費が悪いのでしょう。写真を撮る度に、みるみる残量が減っていきます。また、充電池のBP-51は自己放電も早いと思います。これは完全に個人の使い方次第ですが、私は一切無駄撃ちしない方なので、遠出や旅行でも予備を含めて充電池二個あれば充分です。幸い充電池は入手し易く、また価格が安いので、いくつか手元に置いても負担は少ないと思います。私はこのfpは燃費を気にするカメラではないと思うので、これで良いと思います。いざ使いたい時に電池切れだと困る人達。写真家や報道記者達が携行するカメラには向かないでしょう。

不具合について

fpについては所謂センサーダストの問題が有名だと思います。購入してから四か月で、私のfpもセンサー塵の問題が発生しました。私の場合は一度レンズを装着したら、絶対に交換しないのでいつ塵が混入したのか全く不明です。購入した直後に塵が侵入したのなら、もっと早く塵が映り込んでもおかしくないのですが、とても不思議です。シグマに問い合わせると、原因は恐らくダストプロテクターに付着した塵ではないかとの事でした。購入から間もないので、無償で修理してもらえました。発送から修理完了、手元に届くまで一週間程度だったと思います。迅速に対応してくれて助かりました。修理から戻って八か月ほどになりますが、今のところ問題無く使えています。

他にはメニュー画面が開かないとか、AELフレーム移動が弄っていないのに、勝手に動いている時が二回程ありました。タッチ操作を「入り」にした覚えは無いし、ある程度手順を踏まないと設定が変わらない筈なので、これは本当に不思議ですが実際にあった事です。余談ですが、私の携帯電話は全く操作していないのに、勝手に通話をした事があります。事実は小説より奇なりと言いますが、世の中奇妙な事が起きるものです。

不満点と要望

これまで色々評価して来ましたが、ここで不満に思った事と要望を纏めたいと思います。

①社外品を含め、自由に部品取り付けが可能で拡張の楽しみがある。しかし言い換えれば、投資しなければ性能を発揮出来ない不完全品とも言える。

②本体には充電池二個と充電器(UAC-11は要らない)を付けて欲しかった。

③LVF-11が着脱出来ず、嵩張る。やはり着脱可能な方が便利。

④本体から拡張部品まで不具合の種類が多く、発生頻度が高い。

⑤詰めが甘いと言うより、構造的欠陥としか言えないところがある。

厳しい評価ですが、これらを改善すればもっと注目されるし、売れると思います。高いお金を払う以上、相応の品質を求めるのは消費者として当たり前だし、「何か手間のかかりそうなカメラだな」と遠巻きに見られるのは勿体無いと思います。

総評

fpは完全に個人趣味のカメラ。報道関係や、写真撮影を生業にしている人達には向かないと思います。電池切れの心配が無く落ち着いた環境で、時間をかけて満足いく写真を撮りたい人にはお勧め出来ます。全体的に作りが甘く、今後開発するカメラでは諸問題を解決して欲しいと切に願います。個人的な要望としては、最近出たアルミニウム削り出しのBFカメラを作っている時間と予算があるなら、dp0の後継機開発やfpの不具合を解消して欲しいです。センサーの塵問題は、絶対あってはなりません。シグマは熱心な愛好家達に支えられていると思いますが、善意に甘えていては成長は望めないでしょう。多分、シグマ程様々な不具合が発生するカメラは、他社では無いと思うので。

色々不満があるものの買って良かったと思うし、後悔は全くありません。まだ使いこなせていないので偶然の産物ですが、たまに条件が上手く揃った時に飛び出す画が、とても美しいのです。長く付き合っていきたいと思います。後はいつ再びセンサーに塵が付着するか心配していますが、今後様子を見てこの問題が再発しないようであれば、もう一台fpを買っても良いかなと思います。私にとってfpは見て触って、弄るのが楽しい玩具みたいな存在です。

最後に

最近ずっと不調が続き、記事を作成するのにとんでもなく時間がかかってしまいました。記事を作り始めてから参院選が始まり、あと一週間程度で投票日です。趣味に時間とお金を割けるのも生活あってこそですが、国民の皆さんは悔いの無いようによく考え、希望を託せる政党に投票して欲しいと思います。まあ、そんな政党はれいわ新選組しか存在しませんけどね!仕事と多趣味で日々忙しく、中々カメラと向き合う時間が取れていませんが、焦らずじっくり参ろうと思います。

記事公開 2025年7月13日

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