初めに
私はデジタルカメラを購入した時からずっと、とあるブランドの革製バッグを使ってきました。このバッグはお洒落で愛着がありますが、取り扱いに少し気を使うところがあります。今後、登山など自然を相手にした撮影を増やしていこうと考えています。その時に軽くて丈夫、手入れし易いバッグが必要となります。なので、ある程度酷使に耐えるバッグを新調しようと考えました。
コーデュラナイロン製品で良い物はないかと探しましたが、やはりカメラバッグは中々出て来ません。以前はVOLK TACTICAL GEARがカメラバッグを作っていた気がしますが、最近は開発能力が落ちているのか、面白い製品が少なくなっています。今回購入したのはBallistics(バリスティックス)のカメラバッグです。以前からこの会社の存在を知っていましたが、同社の製品を買うのは初めてです。Ballisticsには色んなラインがあるようですが、これは「Bullet」と呼ばれるラインに属するようです。このブランドの商品は日本製だと思います。
外観・機能
大きさはmedium・smallの二種類あり、私が購入したのは前者です。寸法は凡そ縦21cm×横33.5cm×奥行9.8cmになります。生地は有名な会社、CRYE PRECISION社の実物迷彩生地を使っています。何色か展開しているようですが、私が選んだのはMULTICAM ARIDです。砂漠用迷彩の製品はあまり手にする事が無いので、新鮮な気持ちです。
手で提げてみると、とても軽いのが分かります。縫製は丁寧でとてもしっかりしています。蓋はベルクロで開閉しますが、ここは個人的にはスナップ釦の方が好みです。ベルクロは塵を挟むと粘着が悪くなるし、開閉時にべりべり音を立てるので。蓋の内側は緩衝材が入っており、指で押さえると確かな弾力を返してきます。蓋の表面には止水ジッパーで開閉するポケットと右下にBulletのロゴが確認出来ます。ポケットの内側はしゃりしゃりとした黒色のナイロン生地が当てられ、長財布が余裕で入るぐらいの部屋になっています。あくまで、厚みの無い物を収納する所です。
肩掛け用の帯は、コヨーテ色のナイロンで出来た必要最低限の仕様です。バッグの裏側から手提げ用のハンドルが生えているのが確認出来ます。背中側はスナップ釦で開閉する荷室があり、ここはA4のノートがぎりぎり入らないぐらいの広さ(紛らわしい言い方ですが)です。こちらもあまり嵩張る物は入りません。
蓋を開けると、ここにもジッパーで開閉する荷室があります。画像は省略しますが、ここもあまり広い空間でないので、小物を収納する程度です。少し深めのポケットが2つ、縫い付けられています。
底面は補強の為に別生地が当てられているのが分かります。接地面は擦ったりして摩耗するので、良い配慮だと思います。ここには緩衝材は入っていません。
主の荷室は、カメラの収納袋がベルクロで本体に取り付けられています。ベルクロで着脱可能な仕切りがあり、袋の全周に肉厚の緩衝材が入っています。バッグの底面の代わりに、この袋の底面に緩衝材が入っています。
バッグの寸法を見ただけでは「どのぐらいの大きさのカメラが入るのか」と言うのが分かり辛いと思います。私の場合はSIGMA dp0 Quattroのカメラ本体とLCDファインダー(外した状態)、その他充電池等一式。それとPENTAXのKF 18-55WRレンズキット一式が余裕で入るぐらいの広さがありました。大型のズームレンズ等を取り付けたカメラは厳しいと思います。
最後に
カメラ本体や付属品、小物やペットボトル等収納して、日帰り撮影に行く分には充分な装備が取り付けられていると思います。カメラ以外にもタブレットなど壊れ物の運搬用、普通に街へ出かける時も重宝するでしょう。野生動物の写真を撮る場合、接近する時に身に付けている物が目立たない方が良いので、このような迷彩色のバッグも良いかと思います。これと一緒に旅へ出られるのを楽しみしています。