アドナムス ロングショア ウォッカ

初めに

2025/6/1開封、価格は3,690円。度数45.0度、容量700ml。産地はイギリス、東アングリア地方に位置するアドナムス蒸留所です。東アングリア地方は四州からなりますが、アドナムスはサフォーク州のサウスウォルドにあります。

アドナムス・ロングショア・ウォッカは、東アングリア地方で採れた大麦・小麦・オート麦の三種のモルトを使用し、スモールバッチで作られています。宣伝によると、再留時のヘッドとテールは大幅に取り除かれ、雑味の少ないハートの部分のみを、さらに精留し磨きをかけているとか。

ロングショアの名の通り爽やかで、凄く存在感がある瓶のデザインが目立ちます。栓は硝子とシリコンを組み合わせた物でした。同蒸留所はウィスキーを作っていますが、ウィスキーを試す前にウォッカを飲む事にしました。ウォッカが美味いならウィスキーも美味いに違いない、と言う期待を込めて。

色・香り、味わい

色は無色透明。開栓すると木材の様な香りがしました。丁度我が家の外壁を替えたばかりの時期でしたが、桧みたいな香りがしました。少し糖質を感じる甘い匂いや、少しつんとした薬品臭さがあります。通常、ウォッカは香りが希薄だと思いますが、これはつんとした刺激が強かったです。少し柑橘系の香りも感じました。香りからアルコールが良質だと伝わって来ました。

飲んですぐにおや、と思った。ウォッカは個性が出辛い酒ですが、これは明らかにこれまで飲んだウォッカと違うと感じました。口に含んだ瞬間のアルコールは滑らかで柔らかく、舌にとろみを感じます。クリーミーと評価されているのが分かります。

滑らかに感じるのは一瞬で、余韻まで続くかなり強い香辛料の刺激と、後味に少し苦みがあります。全体的に酸味があり、麦の甘さや豊かさが味わえます。原料に麦類が使われているのが如実に伝わって来ます。独自性を感じるのは三種のモルトを使用し、ハートの部分のみを使っている所以でしょうか。柑橘の様な味わいもあると思います。一杯飲んで、これまで飲んだウォッカの中で間違い無く上位に入ると感じました。そんな訳で、初日に結構沢山飲んでしまった。

これまで私が飲んだ穀物由来のスピリッツは、チョコレートの様な香ばしさを感じる物が多くありました。これもチョコレートの様な風味を感じられたと思います。最初に感じた通り、消費が進んだ後も他のウォッカとの違いはやはり明らかで、味わいが実に鮮烈。アルコールは滑らかだが、目の覚めるような強い香辛料の刺激、チョコレートにも似たモルトの香ばしさ、濃くはっきりとした甘い味わいがあります。度数の割りにアルコールを強く感じ、刺激の強さもあって最終的には、滑らかと言うより鮮やかさを感じます。個人的には、もう少し酸味が弱いと良かった。

最後に

費用対効果も含めて総合的に評価すると、一つ前に飲んだニュクア(別記事参照)より上だと思います。素材の豊かさ、穀物の甘さ、香辛料の刺激で辛口もあり。味わいは明瞭で複雑さよりも、全体的な均衡に優れていると思います。上品で洗練された逸品。最後まで美味しく味わえました。ご馳走様。その内、アドナムスのウィスキーも飲んでみたいと思います。

記事公開 2025年7月26日

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