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カメラ三脚 マンフロット befree アドバンス 対 ベルボン トラベル UT-43Ⅱ

初めに

2016年にSIGMAのdp0 Quattroを購入してから早いもので7年が経過しました。この傑作カメラは最近廃盤となり、新商品の情報は今のところ入ってこないので、大事に使いたいと思います。今後も第一線で活躍出来る小型カメラとして重宝する事でしょう。

ブログ用に写真を撮るようになり、夜間や屋内の低光量下での撮影で、手振れに悩まされるようになりました。そこで、ようやく三脚を購入することに決めました。いくつか候補がありましたが、ベルボンとマンフロットの三脚を購入しました。型はベルボンが小型トラベル三脚UT-43Ⅱで、マンフロットがbefreeアドバンス・アルミニウムL三脚キットです。以下ベルボン、マンフロットとのみ表記します。

これまで三脚を買ったことがないので全くの初心者、手探り状態です。写真撮影を生業としていないので、機能は必要最低限で結構。持ち運びやすい大きさや重さ、あまり値段の高くない物の中から選びました。

価格・付属品の比較

購入は2023年6月の後半。買う前に市場価格を調べると、どちらも実売3万円前後でした。両方ともヨドバシカメラで購入しましたが、ベルボンが29,900円、マンフロットが29,340円でした。amazonなどと比較するとやや高いですが、ポイントが付与されるので大して気にせず購入しました。その後、一月と経たない内に、ベルボンが6,000円も値下がりしたのでしまったと思いました・・・

生産国はベルボンが中国製マンフロットがイタリア製です。ベルボンはこの型以外も生産国が中国製かどうかは不明です。マンフロットは公式に設計・生産がイタリア国内で行われていると言う表示があります。全ての商品がイタリア製ではなく、一部中国製も混ざっています

まずはベルボンの外観と中身から。大雑把に言うと、三脚本体以外には説明書とナイロン製の収納袋があるのみです。付属品は一つずつビニールで個別包装されていました。外箱にMade in Chinaの文字が確認出来ます。

説明書は各部の名称や使い方など丁寧に記載されており、好感が持てます。流石日本の企業と言いたいところですが、本体をしっかり日本で作って欲しいと思います。

続いてマンフロット。同じヨドバシカメラでもベルボンは段ボールで梱包してくれたのに対し、何故かマンフロットは配送伝票が外箱に直接貼られていました。私はあまり気にしませんでしたが、外箱を大事にする人もいるので、ちゃんと梱包した方が良いかと思います。

中身は三脚と説明書、収納袋となっています。収納袋は中国製です。ベルボンの袋はぺらぺらでしゃりしゃりしており、緩衝材は入っていません。対してマンフロットはしっかりとした生地、両側に緩衝材らしきものが入っており、見た目もベルボンより優れています。

ただこちらは説明書が極めてぞんざいです。説明書は多言語で記載されており、各部に数字が割り当てられています。日本語は説明書を引っ繰り返さないと見えないので、表裏を行ったり来たりしないと確認が出来ません。見取り図の部分だけを切り離せばいいものを、一枚の紙にしているので使い勝手が悪くなっています。このあたりは手抜きと言うか、外国品質だと感じました。

昇降・パンストッパー・雲台操作の比較

耐荷重や伸長など数値は公式にお任せして、ここではあまり詳しく記載しない事にします。

脚を開いたところを比較します。同じ小型の部類でも、マンフロットが大きく見えるのが分かります。右の画像は首を伸ばしたところです。こうして見ると、ベルボンは殆ど首が伸びていないのが分かります。

先ずはベルボンの運台周りから解説します。首や雲台周りは金属製で、頑丈な造りになっています。首の伸縮は、下記図の一で示した赤丸部分を操作することで行います。単純に時計回りで締め、反時計回りで緩めることが出来ます。緩めて首の長さを好きな位置に決めた後、締めて固定するだけです。溝が切ってあるのは滑り止め用だと思いますが、難なく操作出来ます。首が伸び縮みする際、しゅっしゅっと少し金属が擦れる音がしますが、動きは滑らかです。

画像にはありませんが、締める・緩めるの方向が分かるように錠前のシールが貼ってあります。使っている内に剥がれるやもしれません。

図の二はパンストッパーです。青い矢印で示した部品を操作して、運台の水平回転を調整します。赤い矢印で示した部分が可動する部分です。パンストッパーを思い切り締めると回転しなくなり、反時計回りに赤い矢印部分を回すと運台を外すことが出来ます。

図の三は運台の調整をする摘まみになります。青い矢印で示した部分が摘みで、ここを時計回りに締めることで運台がぐらつかなくなります。真鍮の部分がトルク調整ダイヤルです。爪を立てれば工具無しでも動きます。摘みには数字目盛り(メモリリング)が付いており、何やら細かい調整が出来るようですが、私は複雑な使い方をしないので個人的には不要でした。摘みは滑り止め加工を施した金属製で、目盛りが付いていることからも機械的で、見た目が良いと思います。

次はマンフロットの解説です。三脚の土台部分に大型の摘みがついています。下記画像の赤丸部分にあるこれが、首の伸縮を調整する摘まみです。これを時計回りで締め、反時計回りで緩めます。大げさな出っ張りがあるお陰で、操作が簡単に行えます。伸縮の動きは極めて滑らかで、殆ど音が立ちません

下記画像が運台とパンストッパーの調整部品です。図の一の青い矢印で示した摘まみが回転の調整用(パンストッパー)、赤い矢印が雲台の傾きを調整する用です。どちらも時計回りが締め、反時計回りが緩めなのは変わりありません。ベルボンと違い、プラスチックで出来ています。人間工学と言うのか、摘まんだ時の指の動きがしっくりときて使い易いです。首を伸ばすと型番とMADE IN ITALYの文字が確認出来ます。

図の二の赤丸で囲った部分が雲台調整用摘まみですが、内側にトルク調整のレバーが嵌まっています。ベルボンと違い、マンフロットはメモリリングが付いていません。プラスの方向に締め切ると、外側の摘みをいくら回しても雲台は動きません。これがとても使い易く、ベルボンより単純明快で良いと思います。とは言ってもベルボンが使い辛い訳ではなく、どちらも良い出来だと思います。

クイックシューの比較

どちらの三脚にも簡単にカメラを脱着出来る機構があります。クイックシューと言う規格みたいです。先ずはベルボンから。クイックシューは工具を使わなくても、摘まみを回すことで固定出来る仕組みになっています。摘みは可倒式で、締め付けた後は倒して平に出来ます。金属製だと思いますが、数回脱着しただけで簡単に塗装が剥げてしまいました。

レバーを操作することでこのクイックシューは簡単に着脱出来ます。シュープレートは縦横どちらの向きにも対応しています。カメラを載せて少し動かしてみても、ぐらついたりはしないと思います。安定感や強度は充分ありそうです。

次はマンフロット。こちらもベルボンと似たような部品が付いていますが、機能も全く同じです。工具を使わずに螺子を固定、締めたら倒すのは共通です。こちらも本体は金属製です。カメラを載せてもぐらついたりせず、マンフロットも耐久性や安定感はしっかりしています。

但し、マンフロットの方は私の使い方が悪いのか、クイックシューが嵌め辛い感じがします。慣れの問題かもしれませんが。画像にLENS➡と言う表示がある通り、装着する時の向きがあると思いますが、Manfrottoの文字がある方がレバーのある位置に来る、と言うのを目安にしています。

脚部の比較

次は脚部の比較をします。先ずはベルボンから。開脚角度の調整を「開脚調整ノブ」で行いますが、説明書を読まずにいきなり使用開始すると分からないと思います。下記画像は「ロータリーハブ」と呼ばれる部分ですが、最初にここを調整する必要があります。赤い矢印で示した部分は少し固いですが、摘まんで持ち上げることが出来ます。この部分を調整して赤丸で囲った部分にある通り、白い点と線が垂直線上に交わるように調整が必要です。これを最初にやらないと開脚を固定できないまま、どんどん開いて行ってしまいます。最初は初期不良かと思いました。

下の三枚の画像は開脚調整ノブの説明です。四角い部分を左右にずらすことで、開脚幅を調整出来るようになっています。最初にロータリーハブを調整しないと、脚を伸ばしてもかちっと止まりません。このノブは丁度良い力加減で操作でき、使い易いと思います。

脚の動きはやや滑りがありますが、軽くて使い易いと思います。ノブで合わせた位置以上には脚が動かないようになっています。脚はアルミ製だと思いますが、真っ黒で単純なデザインです。

次はマンフロットです。商品名の通り脚部はアルミ製で、Manfrotto befree advancedの文字が入っています。少しお洒落な感じです。見た目からも分かる通り堅牢な造りで、部品の色の違いが良い印象です。脚が一本だけ、真っ黒な滑り止めのゴムが巻いてあります。

マンフロットの脚の伸ばし方には少し癖があると思います。赤い矢印の方向に銀色のレバーを下げることによって、開脚角度が変わる仕組みになっています。最初、使い方に戸惑いました。この脚は一度かちっと固定した後は、そのままではそれ以上開かないようになっています青い矢印で示した方向に一度戻さないと、レバーが下がらないのです。この動きは少し分かり辛かったですが、使っていく内に理解しました。開脚する際は、レバーを指で押し下げたままにしないと開きません。動きはちょっとだけ重く、ぬめっとしています。操作自体はやり易いと思います。脚を開く時と違って戻す時はレバーが自動で動き、簡単には脚が開かないようになっています。この使用感は好き好きだと思います。

下は石突の画像比較です。形状は異なりますが、どちらもゴムを使っています。安定性や滑り止め効果に大きな違いはありませんが、見た目で言えば全体的にマンフロットの方がお金がかかっていそうですね。

脚の伸縮の比較

下記画像を見れば瞭然ですが、脚の伸縮機構にはかなりの差異があります。ベルボンは脚の伸縮は脚部を直接ひねることで行います。三脚を立てた時の向きで時計回りが緩め、反時計回りが締めになります。通常と向きが逆になるので、ちょっと使い辛いかも。これも慣れの問題かもしれませんが、しっかり締めたと思ったら締め具合が不足していて、脚が縮んでしまったとか。逆に伸ばす時にもたついたりしました。それが脚三本分となると少し厄介です。

人間の力という曖昧なところに頼っているので、どこか確実性が無い印象でした。使っている時にいきなり脚が縮んだりすることも考えられると思います。力の入れ具合が足りないだけかもしれませんが、力を入れすぎたり乱雑に扱って壊れてしまっては困るので。私は殆ど脚を伸ばして使用することが無く、気にならないと言えばそうなのですが。

マンフロットはレバー式を採用しています。レバーを開け閉めすることで伸縮を操作します。レバーの動きは固めですが、不意に開いたりするのを防ぐ為には、丁度良い塩梅かと思います。確実性で言えば、マンフロットの方が圧倒的に上かと思います。また、外観で言えばマンフロットの方が見た目が良く、ベルボンが安っぽく見えてしまいます・・・

脚の延長部分の材質はベルボンがプラスチックで、マンフロットがアルミになっています。この部分でもベルボンが安っぽく感じてしまいます。

折り畳みの比較

両者とも、ちゃんと調整すれば雲台が付いたまま、脚部を綺麗に折り畳めるようになっています。長さや厚みを最小限にすれば運搬が楽なので、このあたりは良く考えられていると思います。こうやって横たえると、大きさに大人と子供のような差がありますね。

公式によると質量はベルボンが1.08kgでマンフロットが1.59kgです。ベルボンの推奨積載質量は2kg(脚部は8kg)で、マンフロットは最大耐荷重9kgあります。この記述だと恐らく、ベルボンは「2kg以下のカメラを搭載して下さい」と言う意味だと思います。雲台の耐荷重が2kg程度と言うことでしょう。マンフロットは最大耐荷重が9kgと言うだけで、さすがに9kgのカメラを搭載したら雲台は耐えられないかと思います。500gの違いがありますが、マンフロットの方が不可に耐えられる設計になっています。

三脚の質量を軽いと感じるか、それとも重いと感じるかは、個人の体格や用途による主観が入ると思います。ある程度重さがないと風に負けるので、この程度で重いと感じていては軟弱かなとは思います。

おまけでSIGMAのレリーズについて

おまけでSIGMAのレリーズについて軽く触れておきます。三脚と一緒に購入しました。内容物は説明書と本体のみで、外箱と本体にMADE IN JAPANの表記が確認出来ます。

接続端子はUSB規格で、挿してもややゆるゆるな感じで頼りがありません。この脆弱な規格は早く他の物に取って代わって欲しいと思います。

端子を接続すれば、特に本体の設定は必要なく即座に使えます。電線は充分な長さがあり、スイッチの固さや押した時の反応は特に悪い点がありません。レリーズを使うのは初めてですが、まあシャッターを切るだけの装置なのでこんな物なのでしょう。本当におまけ記事でした。

総評と後書き

まだ使い始めて日が浅い上、滅多に三脚を使用しないので実績の積み重ねがありませんので、あまり当てにならないかもしれません。それを前置きした上で実際にカメラを搭載して使ってみた感じは、どちらも大きな差は無いかと思います。カメラ(SIGMAのdp0 Quattro)を載せて使うための充分な強度、撮影に必要な機能はどちらも果たしています。まだ家の中でしか使っていないので、外に出ればまた発見があるかもしれませんが。脚を引き伸ばしての使用もしていませんので。今後、発見があれば追記します。

外観・造りの良さ、価格、機能性を総合評価すると、今回の決闘はマンフロットが勝者となりました。それぞれに良い点があり、甲乙つけ難くはありますが。マンフロットの方が脚が使い易いのと、ちゃんと自国生産しているのが勝敗を分けました。ベルボンは機能的には脚の伸縮を除いて劣る訳ではありませんが、見た目の良さや価格なども評価に入れると、勝てる見込みがありませんでした。定価で言えばベルボンの方が6,000円も高いのですが、実売価格は私が購入した時点でほぼ同じ。生産費用を抑止するためにわざわざ中国生産にしているのに、価格(費用対効果)の面でマンフロットに負けているのがちょっと情けないかなと。本当は二つも三脚を買う予定は無かったのですが、最初に買ったベルボンの品質に満足出来なかったので、追加でマンフロットを購入しました。思いがけず出費が重なりましたが、勉強と思えば納得です。

ベルボンを特別貶したい訳ではなく、私の好みと使用に合致したのがマンフロットであっただけです。カメラが一台しかないので三脚を二つ手元に置いておく必要は無く、撮影時の相棒は今後マンフロットとなるでしょう。

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