グレングラッサ トルファ

  • 2022-06-20
  • 2023-02-11
  • 3view

初めに

2022/6/3購入、価格は3,880円。度数50.0度、容量700ml。産地はスコットランド、ハイランドのグレングラッサ蒸留所です。同蒸留所は1875年から稼働し、1986年に一旦閉めてから20年以上休止した後、2008年に開業しています。ブラウン・フォーマン社によってベンリアック、グレンドロナックと共に買収されています。

冷却濾過はしておらず、色も自然なままで着色無しです。年数は不明です。グレングラッサの現在の品揃えは年数表示無し(NAS=No Age Statement)ですが、80年代に閉鎖されるまでに生産され貯蔵していた古い原酒が、いくばくか混ぜられているようです。

箱無しですが、同じ店で売っている正規品より2,500円も安いとはどういうことかと困惑しました。以下は宣伝文句。

グレングラッサ初のピーテッドタイプ。トルファ(Torfa)はPeatやTurfを意味する北東スコットランドの方言で、ピートを焚き込んだ麦芽を使用し、バーボンバレルで熟成後、少し高いアルコール度数50%でボトリングしました。

香りは甘く生き生きとしており、キャンプファイヤーや潮風などピートを強く感じます。その後にアプリコットジャム、熟した果実の甘さ、生姜と黒胡椒の香辛料。口に含むと海のたっぷり詰まったピートスモークがメロン、パイン、ローストした赤りんごに被さり、オーツ麦のビスケット、ヘザーハニー、そしてシガーボックスのスパイスが組み合わさります。樽や熟成年数の影響で、はっきりとした骨太のピートスモークを堪能できます。

色、香り

色は明るい琥珀色。開栓してすぐにピートの香りだと分かります。甘くて上品で、控えめな香りです。形容し難いですが、少しつんとした刺激臭も嗅ぎ取りました。

味わい

一口目ですぐに緩くてなるいと思いました。50度あるとは思えない軽さ。ピートはそこそこ、あまりきつくない感じです。飲んだ瞬間は度数を感じないですが、じわじわと舌に刺激がやって来ます。果実感や胡椒のような香辛料っぽさは確かにありました。余韻として塩味が強め。

甘さや旨味が殆ど無くて辛口。ぼんやりとした味わいで、個性やはっきりとした輪郭が無いと思いました。これは外れか?と一瞬思ったのですが、最後にグラスの底に残ったものを飲んだら甘味が強くなったと感じました。

開栓してから二日ほどして印象が変わりました。最初の一杯こそのっぺりとした味わいだったのですが、うまく表現出来ませんが複雑な味わいに感じるようになりました。旨味や甘味は増したと思います。アルコールの刺激はやや後退して大人しくなったと思います。

宣伝文句の通り、確かに果実感があるのですが、パイナップルが一番しっくりくるかもしれない。酸味を抜いたパイナップルです。ちょっと苦味もあります。50度の設定も行き過ぎない程度に、良い強みになっています。喉を落ちる瞬間に鼻腔をくすぐる芳醇な果実感が魅力的。

この商品名の由来でもあるピート、と言う言葉を聞くと煙臭くてきついとか、正露丸臭がするとかが頭に浮かぶかもしれません。しかしこれはピート麦芽のフェノール値が20ppm(或いは30ppm?)程度で、アードベッグやオクトモアと比較すればあって無いようなものです。でも、この程度の方が自然で良い風味付けとなり、やり過ぎな感じがありません。下手に個性を付けようとするのは、原酒に自信がないのでは?と邪推してしまいます。

最後に

何となく瓶のデザインと名前の響きが気に入った程度の理由で購入したので、過度な期待はしていませんでした。しかし期待以上の中身だったので、満足しています。次はエヴォリューションを購入してみようかと思います。美味しかったです。

最新情報をチェックしよう!
>最強のWordPressテーマ「THE THOR」

最強のWordPressテーマ「THE THOR」

本当にブロガーさんやアフィリエイターさんのためになる日本一のテーマにしたいと思っていますので、些細なことでも気が付いたのであればご報告いただけると幸いです。ご要望も、バグ報告も喜んで承っております!

CTR IMG