ペンタックス HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

初めに

ペンタックスのKF 18-55WRレンズキットを購入してから一年以上経過して、キットレンズの性能に満足出来なかったため、純正レンズを新調しました。画質云々と言うより、中途半端なズームレンズは使い勝手が悪く無駄に全長が長くなるので、やはり日常的な使用においては単焦点が一番だと思います。マクロ撮影に興味があったので、標準レンズとしても使えそうなHD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited(名前が長い!)を購入しました。購入したのは2024年の12月。中々暇を見つけられず、まだ満足に使えていませんが、これまで使って感じた事を記事にしたいと思います。

内容物、外観と使用感

外箱は非常に小さく、中身はレンズと革製と思われる入れ物、後は説明書・保証書です。生産国はベトナム製です。カメラに装着すると、キットレンズと比較してかなり全長が短くなったと思います。レンズは小さく感じるものの、本体の重量があるので結構ずっしりと重く感じます。

キットレンズが少し安っぽく見えるのに対し、こちらは高級感があり、見た目が良くなったと思います。ペンタックス公式サイトによると、Limitedレンズの外装はアルミの削り出しと説明があります。

それからピントリングを操作する時の感じは、キットレンズのような軽過ぎて、すかすかした動きと違います。滑らか且つ、ぬるっとした程良い重みがあり、公式の説明通り指の掛かりも良好です。見た目、操作感共に上質だと思います。

KF用のレリーズも購入しましたが、こちらは珍しく日本製でした。これは主に別のズームレンズ用で揃えた物です。それについてはまた別の機会で。

画質

手持ちのシグマfp+純正レンズの組み合わせと比較すると、どうしても暗く感じてしまいます。屋内の撮影には向いていないと思います。キットレンズの距離感に慣れていると、このマクロレンズは被写体がずっと接近して見えて違和感があります。慣れの問題だと思いますが、近くの物を撮る事が多い私としては、広角レンズの方が使い易く感じます。

このレンズの本領はマクロ撮影だと思いますが、標準レンズとしても充分使えると思います。風景を撮った時に出て来る画の感じは、キットレンズとそれ程違いが無いように見えます。キットレンズの画質もそれなりに良かったのだと思います。言葉より実際の画を見た方が分かり易いので、実写をご覧になって下さい。

実写

まだまだ撮り足りないので写真が不足していますが、参考になれば幸いです。今後、良い写真が撮れれば順次追加していきたいと思います。ペンタックスのカメラは風景を撮った時、私の目にはくすんだ感じと言うか、色鮮やかで鮮明と言う印象はありません。しかし、私はペンタックスのカメラが出す風景画は嫌いじゃないです。くっきりしていないけれど、優しい印象があります。

空を撮ると淡い色合いになりますが、花を撮ると凄く色鮮やかで艶を感じると思います。白い花は花弁の一枚一枚が確認出来て、輪郭がぼやける事無く出ていると思います。

ここから先は、マクロ撮影の実力を見て行きたいと思います。下の写真は地元の美味しい苺大福と酒瓶の接写。大福は粉を纏ったきめ細かな表面や、光の粒が確認出来ます。瓶に施されたドラゴンは凹凸や立体感が良く出ていて、今にも飛び出して来そうです。

次は春に撮った蒲公英(たんぽぽ)と椿象(かめむし)の写真。蒲公英は中央に焦点が当たっていて、綿毛の一本一本が視認出来ます。毛の柔らかさや、風が吹けば飛んでいきそうな軽さが伝わって来ると思います。椿象は頭部の方に焦点があり、他はかなりぼやけています。私の望みとしては、虫の体全体に焦点が当たって、体の隅々・細部までじっくり観察出来ると良かったのですが・・・残念ながら撮影する距離やF値を調整しても、どうやら全体に焦点を当てるのは難しそうです。本当は標本みたいに出来ると良いのですが。

次は庭の鉢植えで、三十年近く生きている仙人掌氏を撮ったもの。普段は気にも留めないですが、こうやって細部まで拡大して見ると、表面や棘の生え方等、意外と複雑な形状をしているのに気付きます。

こちらは木肌や葉の表面を撮った写真です。木のでこぼことした感じや、木の溝に挟まった虫の死骸まで確認出来ます。木の硬さや乾燥した感じも伝わって来ると思います。葉っぱは葉脈の一本一本が見て取れます。マクロ撮影した写真を、さらにマウスを使って拡大して見ると面白いですよ。

最後は装飾品を接写したもの。拡大するとジルコニア(だと思います)の煌めきや透明感、光をよく反射する為にダイヤモンドの様に作られた形状など、細かい所までよく分かります。ここまで拡大しないと分からないような、銀の変色も一目瞭然。私はずっと銀の変色は酸化だと思っていましたが、正しくは硫化のようです。

如何でしたか。身近にある物を思い付きで撮影しても様々な発見があり、とても面白いと思います。ペンタックスと言えば小型カメラのOptioが有名だと思いますが、このカメラもマクロ撮影が出来る機種です。私が一番最初に買ったカメラがOptioで、もう十年以上前の話ですが、その時からマクロ撮影の性能はかなり良かったのを覚えています。

最後に

購入してから半年以上経過しましたが、今のところ不具合は確認していません。恐らくこのレンズは手放す事なく、標準レンズとして長くお世話になると思います。まだ使い込んでいないので情報が足りませんが、新たな発見があればこちらに追記していきたいと思います。

記事公開 2025年9月15日

最新情報をチェックしよう!
>最強のWordPressテーマ「THE THOR」

最強のWordPressテーマ「THE THOR」

本当にブロガーさんやアフィリエイターさんのためになる日本一のテーマにしたいと思っていますので、些細なことでも気が付いたのであればご報告いただけると幸いです。ご要望も、バグ報告も喜んで承っております!

CTR IMG