初めに
長年使用していた掃除機の騒音、廃熱、動きの悪さが嫌になり、買い替えを検討しました。家人に声を掛けられても気付かなかったり、夏場の掃除では廃熱効果もあり汗だくになっていたので、最新の物に切り替えることにしました。
ダイソンも候補に挙がったのですが、どうせなら国産・日本製にしようと思い日立製の物を選びました。生活家電には珍しい赤色（私の好きな色）で、日本製だったこともありCV-SP300Hに決めました。即断即決が信条なので、大して迷うことなく購入に踏み切りました。2022年の7月に購入、32,000円程度でした。
内容物
外箱に日本製の文字が確認出来ます。梱包は簡素で必要最低限。内容物も本体と各種部品、説明書のみです。
性能
比較すると大きさの違いが良く分かります。以前使っていたパナソニックのMC-PA22GE9は消費電力が最大1,000W、重量が6kg程度で、紙袋に塵を溜める形式でした。
日立のCV-SP300Hは消費電力最大840W、重量が4kg。最近では珍しくもない瓶に塵を溜める形式です。蛇腹のホースは、径がかなり細くなっているのが確認出来ます。
吸引力に関しては、家庭の塵を集める程度の使い方であれば、大差無いと思います。よっぽど汚い家でなければ、どちらも充分な吸引力があります。強引に引っ張った時などに、本体が転倒したり引っ繰り返り易いのも、あまり大きな違いは無いと思います。電線の巻き取りは高速で引っ掛かりがありません。古い掃除機だともたつく上に途中で止まったりしますが、それがありません。
〇重量について
パナソニックは本体が大きく、狭い部屋だとよく家具にぶつかり、引いた時の動きが悪く鈍足でした。2kgの違いは流石に大きく、日立の方は引っ張ると軽やかに追従してくれます。買い換えた直後は思ったより掃除機の足回りが良いので、古い方と同じ感覚で引くと凄い勢いで付いてくるので驚きました。大事な家具に傷が付かないように、気を付けて操作しています。運搬する時は特に、最近の掃除機の軽さを実感出来ると思います。
〇廃熱について
廃熱は予想より違いが無いかもしれません。夏場は室温が上がる程高い掃除機の廃熱ですが、最新の物でもこれは大きな改善はされてないように思えます。日立は取っ手を持って運搬する時に廃熱が手にかかるのですが、やっぱり熱かった。消費電力が少ない分、日立の方が若干廃熱が少ない気がしますが、劇的な変化はありません。熱いものは熱い。ある程度吸引力を引き出す為には仕方ないのでしょうが。ちなみに電力＝Wはジュール熱と言う熱量に変換出来ますが、W数の高い物は基本的に熱を持つ事が多いです。抵抗がある導体に電気を流すと熱が発生しますが、これ（強い抵抗）を利用したのがIHですね。
〇騒音について
これが一番顕著に違いがありました。本当に以前の掃除機は騒々しかったのですが、新しく買った日立は実に静かで、立地条件によっては早朝・深夜に使っても近所迷惑にならないのでは？と思えるほど静かです。公式の仕様書を見る限りでは、どちらも同じくらいの運転音の筈なのですが・・・実際に使ってみると雲泥の差です。銃に例えると、サプレッサー付きの銃で通常弾と亜音速弾を撃った時ぐらいの違いはあるでしょう。
気になる点
起動中は常に瓶の中で塵が回転・攪拌されています。これによって塵が細かい粉塵と化しています。丁度灰のような感じに変化しています。なので瓶の塵を捨てようと蓋を開けた時に、ぶわっと粉塵が室内に舞う事があります。瓶の中を綺麗にする時は外に塵箱を出して、そこで始末した方が賢明かも。
髪の毛は分解されないので、瓶の中で絡みついています。放置するとどんどん植物の蔓のように瓶の中に残ってしまうので、直接手で除く必要があります。正確に言うと、瓶の中の内筒フィルターという所に絡んできます。ここには綿埃のような物も詰まっており、時々手入れが必要でしょう。髪の毛が長い人の場合、手間であっても床に落ちている毛を拾い集めた方が良いかもしれません。
最後に
良い買い物をしたと思います。軽く静かに、操作感が良くなっただけで、掃除の負担がぐっと下がったのを実感出来ました。もっと早くに買い替えるべきだったと思います。同じ生活家電でも、冷蔵庫や空調などよりも進化を感じ、驚いた次第です。
充電式のダイソンはかなり消費電力が低いようで、持ち運びも便利なので少し迷いました。しかし、充電池が数年しかもたなかったり、ブラシが床を傷つけることもあるようなので、見送りました。値段も高いですしね・・・当面はCV-SP300Hを使い続けようと思います。他に気付いた点があれば追記しようと思います。
