初めに
2023/11/15開封、価格は10,980円。度数56.7度、容量700ml。有名な瓶詰業者ハンターレインの子会社であるエディション・スピリッツ社の商品です。蒸留所は非公開です。以前バーで同社のラムを飲んで好印象だったのが手伝い、購入しました。
色・香り、味わい
色は明るい黄金色。香りはキャラメルのような甘い香り。その他に林檎のような果実感があり、つんとした刺激のある酸味もあります。
最初の一杯は若い感じ。塩っ気が結構強めでした。余韻にもしょっぱさが目立ちました。大げさに言うと、塩煎餅を食べた後ぐらいには塩っ気が残りました。
口に含むとオーク香り、豊かな木の香りが広がりました。香りが頗る良いです。味わいはラムと言うよりスコッチの方が近いかもしれません。
2杯目からは塩っ気が抑制され、豊かな甘み、香辛料のぴりっとした刺激と香りが出て来ました。余韻に刺激が暫く停滞しますが、何とも蠱惑的で不思議な感覚でした。均衡が取れ、優等生的な品質だと思います。この日はSteven WilsonのGet All You Deserveのライブ映像を観ながら酒を楽しみました。Closure/Continuationのボックスセットを公式サイトで注文しており、到着が楽しみであります。
2日目、口いっぱいに広がる華やかな香りに気付きました。ちょっと苦味有り。味わいよりも、香りの良さが際立っていると思います。味わいで言えば若さが目立って、旨味が充分あるとは言えないかと思います。父も香りの良さに喜んでおり、長生きするもんだと言っていました。
カスクストレングスと言うのをすっかり忘れていましたが、忘れるほどにアルコールが滑らかでした。悪魔祓いと言うよりは、堕落してしまいそうなほど飲み易く、魅力的なラムだと思います。
最後に
高価な酒でたまにしか買えませんが、値段相応の価値があったかもしれません。忘れた頃にまた体験したい悪魔的なお酒でした。ご馳走様。