コーヴァル シングルバレル フォーグレイン

初めに

2025/11/30開封、価格は5,580円。度数47.0度、容量750ml。産地はアメリカはイリノイ州、シカゴのコーヴァル蒸留所です。名が示す通り、オーツ麦・大麦麦芽・ライ麦・小麦の4種類の有機材料から作られています。アメリカのウィスキーにしては、玉蜀黍を使わないのは珍しいですね。熟成にはヘビーチャードされたオーク新樽が使われています。

日本の販売店に無い情報ですが、コーヴァル公式サイトの説明によると、このウィスキーは「ハートカット」を使っているようです。それから「Kosher」の称号も確認出来ます。コーシャとは簡単に言うと、宗教の戒律上禁止されている食べ物や調理方法を除き、設備や道具に至る諸々に配慮した食べ物に与えられる称号のようです。食べ物以前に「殺人」と言う最大の禁忌を犯している事を先ず何とかせよ、と思いますが。コーシャについて興味がある人は、コーシャジャパンを参照して下さい。

この商品の公式サイトの表示価格は49.99ドル。現在1ドルが150円以上の円安ですが、今回購入した価格は正に破格と言って良い。今の円安は「底が抜けた日本経済」に対する世界の正当な評価で、詰まり円の信用が下がっていると見て相違ないでしょう。世界のメディアの方が、日本人より余程日本の事を知っていますから。他の記事でも書きましたが輸入CDが驚く程値上がりして、私がよく買うリーデルのグラスや軍用品も価格上昇が顕著です。下手すると、価格が以前の二倍とか。それらと比べると、酒類は価格上昇が抑えられているので有難いです。何故、輸入物の酒類が価格上昇を抑制出来ているのか不思議ですが、何か仕組みがあるのでしょうか。

色・香り、味わい

オーペスのライブの余韻が冷め遣らぬ内に開封。この時期にしてはかなり暖かい日でしたが、庭で撮影していると、植生から秋が深まり、間も無く冬が来る気配が感じられました。栓がとても固く、抜く時だけでなく閉める時も結構力が要ります。

色は濃い琥珀色、赤銅色。香りは優しい甘さと仄かに香辛料が香り、無機質も感じます。シングルバレル・バーボン(別記事有り)の時程、香りに複雑さや強い印象が無かったと思います。たまたま私の鼻が悪かったのだろうか?と思ったが、三日経っても印象が変わらず。グラスから直接嗅いでも、匂いはかなり弱いと感じました。宣伝にある「林檎、葡萄、麦の香り」は私には感じられませんでした。

この蒸留所らしく豊かな甘さがあり、アルコールは滑らか。47度と高めな度数に関わらず、とても優しく丸みがあります。他のアメリカンウィスキーと比較して、コーヴァルは味が濃いと感じます。濃いと言っても、料理の味の濃さで言えば諄いと言う意味ではなく、味わいが深くて凝縮された美味さがあると言うのか。例えが下手かもしれませんが、肉料理で言えば焼き肉のたれで誤魔化した味ではなく、単純にして至高、塩と胡椒のみで味付けした肉の方が美味いのに近いかと。

一口目から味覚を楽しませてくれます。コーヴァルの美味さは濃さと言うより、密度とか存在感の強さだろうか。開栓後最初の一杯目は、先ず鮮やかなオークの香りと蜜の様な豊かな甘みがあり、少し塩気を感じました。この時に少し酸味もあったと思います。中間から締めにかけて香辛料を感じますが、刺激が少なくて極めて穏やか。私はきつい香辛料より、このぐらいが丁度良い。余韻は短く引きが早い。樽はヘビーチャードとありますが、薫香は言う程には強烈ではなく程良い感じです。シングルバレル・バーボンを飲んだのがもう二年近く前の話ですが、その時と似たような印象を受けました。バーボンとフォーグレイン、両者の味わいに大きな違いが見えないと思います。

宣伝に「スパイシーで且つ繊細、複雑。オイリーで上品な甘さが広がり、仄かにスモークを感じる」とあるがそこまで複雑な味わいではなく、難しい事を考えず美味しいと感じるでしょう。「スパイシー」に関して言えば口に含んだ時より、喉を落ちる瞬間に香辛料が鼻腔を抜けるのを感じます。この時、口内で感じる香りが素晴らしいと思います。「オイリー」と言う表現は適切で、舌に纏わりつく滑りがあります。他のアメリカンウィスキーと比較して、コーヴァルには上品な美味さがあると思います。そして、しつこくない味わいの濃さが同居している。
バーボンの時と同じで、最初の一杯が一番鮮やかに感じ、その後は落ち着いて来る感じです。四杯目になると、香辛料の刺激が少し増したと思います。そして渋みや再度オークの樽感が出て来ました。この商品はシングルバレルなので、蒸留所の平均的な味わいではなく、樽毎に味わいが微妙に異なるでしょう。コーヴァルの商品はシングルバレルしかないように見えます。

残り二割ぐらいの量になって、味わいが変化しました。果実的と言って良いだろうか、その様な爽やかな酸味が出て来ました。甘さが増して、少々の苦みが伴う。鼻腔を抜ける香りは果実的ですが、舌で感じる甘さは砂糖菓子の様な甘さです。残り少なくなった段階で、味わいが再度濃くなったと思います。

最後に

前に飲んだ時と同様、飛ばして飲んでしまいました。私の父も酒の消費が早い方ですが、血は争えないと言うやつでしょう。世の中には、蒸留酒を何か月もかけて消費する人が存在するようですが、実に禁欲的ですね。私は早ければ三日で飲み切ってしまう。

私個人としてこの価格なら「買い」に値しますが、人に勧めるなら高価な部類に入るので、先ずは試飲を推奨します。コーヴァルを置いているバーは見かけた事が無いですが・・・とても美味しかった。これを不味いと言う人はいないでしょう。コーヴァルの味わいに理解が深まったのか、シングルバレル・バーボンの時より美味しいと感じました。ご馳走様でした。

記事公開 2026年1月2日

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