初めに
2024/6/22開封、価格は2,300円。度数29.0度、容量700ml。産地はイタリア、1875創業のパッリーニ社の商品です。香料・着色料は無添加で、上質な珈琲とアルコールから作られているリキュールです。と言うのが販売店の説明でしたが、実際には少し違います。瓶の裏面を見ると、「natural coloring agent:E150A」と表示があります。E150Aとはカラメルの事で、a型はカラメルを加熱して作られる色素です。化合物を加えて作られている訳ではないので、安全だと思います。a以外のb~dまでの型はどうやら危険な添加物みたいなので、避けた方が良いでしょう。aは砂糖を焦がしただけの物なので、この商品は大丈夫です。
色・香り、味わい
液体色は黒豆の様に濃く暗い色。香りはどこか塩っぽく、納豆のような臭さがあります。そして、糖類の強く甘い香りを通して、珈琲らしい香ばしさと酸味が届きます。
原液で飲むと黒蜜のようにどろりとして濃厚な甘さ。原液はあまりに濃いのでさすがにカクテル用。アルコールと一緒になっても珈琲の風味が損なわれておらず、カクテルにしても珈琲の風味、苦みが健在。お酒だけれど、珈琲の美味しさもしっかりと味わえます。居酒屋にあるような甘いだけのカルーアミルクとは一線を画す代物です。
カクテル
カクテルはカルーアソーダ、ブラックルシアン、イグアナの三種類を作って楽しみました。
カルーアソーダはフィーバーツリーの炭酸割り。パッリーニ45mlに対し、炭酸使い切りで。グラスはリーデルのドリンク・スペシフィックのタンブラーを使いました(画像にはありませんが)。グラスと炭酸は冷やしたつもりが、かなり泡立ってカプチーノみたいに・・・素人がやると、どうしても見た目が汚くなります。見た感じは、丁度アイスコーヒーのような色合い。炭酸で割っても珈琲の存在感は健在で、挽きたての珈琲のような新鮮な香りが秀逸で、ちょっとだけ苦みも残っています。原液45mlだと私には甘過ぎました。何度か量を調整しましたが20mlだと薄過ぎるので、30ml~40mlぐらいの原液に炭酸を注ぎ、タンブラーを8割程度満たして丁度良かったと思います。フィーバーツリーの炭酸は他との違いがよく分からず、ウィルキンソンの炭酸で充分だと思いました。酒は嫌いではないけれど強くなく、普段あまり飲まない母親も、カルーアソーダは美味いと喜んでいました。
ブラックルシアンはブレコン・ファイブウォッカ(別記事有り)割り。珈琲とウォッカの比率は2:1。不思議と炭酸割りより甘さは弱く、苦みと酸味が強く出ていたと思います。どうでもいい事ですが、映画Mr.ノーバディで「黒人のロシア人を初めて見た」と言うような台詞があったのを思い出しました。
イグアナはファイブウォッカとエルヒマドール・ブランコ(別記事有り)で。良いオレンジとライムが手に入らなかったので、添え物は無しで。比率は1:1:1。自分の作り方が悪いのか、ブラックルシアンと余り変わりなく。色々カクテルにして飲んで、この珈琲リキュール、甘さ・香り・苦みの全てがかなり濃いと感じました。
最後に
割って飲んでも珈琲の旨味がしっかり伝わって来ます。元となる珈琲作りから拘ってますよ、と言うのが伝わって来る商品でした。値段も手頃でしょう。カクテルではカルーアソーダが一番費用対効果が高くお勧め。すっきりとした甘さでべたつかず、今みたいな暑い時期はアイスコーヒー代わりに。コーヒーリキュールはカクテルの材料として、一番失敗が少ないと思いました。私は普段甘い物を口にしませんが、甘味が好きな人はお菓子作りに使ったり、バニラアイスに垂らしても美味しくなるでしょう。良き商品だと思います。
記事公開 2024年8月24日
最終更新 2024年8月27日