初めに
2023/3/26開封、価格は9,380円。度数43.0度、容量700ml。産地はスコットランド、スカイ島にあるプラバン・ナ・リンネ社。12年、8年とあまり間を置かず試してきましたが、最後の仕上げで21年物にも手を出しました。
同じブレンドウィスキーで言うと、10~20年ぐらい前のロイヤルサルートと同じぐらいの値段ですが、ちょっとお高い買い物です。
色・香り、味わい
色はかなり濃く暗い琥珀色。香りは上品で柔らかい甘さ、焼き菓子のような感じです。上品な香水だったり、優しいシャンプーや石鹸のような香りもあります。
味わいはカラメル、焼き菓子のような甘さ、オレンジの風味があるかと。濃厚で、喉が熱くなるようなやや強いアルコールを感じました。塩気がやや強いです。爽やかで清涼な林檎のような果実感もあります。飲むほどに開いてきて、12年物に感じた華やかさ、石鹸やシャンプーのような香りは健在。1/3程飲んだところで華やかさが増してきました。
色の濃さと関係があるのか、やや苦み(樽のえぐみ?)を感じました。半分以上飲んだところで、一気に華やかさと甘みが増したと思います。この頃には飲み始めの荒々しさは鳴りを潜め、円やかで21年の数字も頷けるぐらいには熟成感が出てきました。ただ、こくだとか濃さみたいのは感じますが、純粋に旨味となると何か足りない気がしました。
21年と言うとロイヤルサルートですが、過去に飲んだ記憶を辿ると、ロイヤルサルートより出来が良いと思われます。私は2000年代初頭に初めてロイヤルサルートを飲みました。その頃はまだ今ほど酒の味が分からないど素人でしたが、美味しかったのを覚えています。その当時は安い所で8,000円程度で売っていたと思います。一度サークルKに置いてあるのを発見し、驚いたことがあります。その後(恐らく数年前)に飲んだ物はいま一つでした。ブレンドもご多分に漏れず、品質は低下していると思われます。
最後に
美味しかったと思いますが、12年物と大きな違いを感じないと言うか、成績は僅差だと思います。8年だと若くて物足りない、でも21年だと12年との価格差を埋められていないと思います。慣れと言うのは感覚を鈍化させるので、飲む順番によっては評価が変わったかもしれません。私の結論としては、費用対効果を考えると、12年が一番良い選択だと思われます。