サンペドロ オロ シンガニ

  • 2024-04-20
  • 2024-05-06
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初めに

2024/3/10開封、価格は4,300円。度数40.0度、容量750ml。生産地はボリビアのサンペドロ蒸留所。日本ではまだ余り馴染みが無いかもしれませんが、シンガニとは、ボリビア産のマスカットを使った蒸留酒です。シンガニが日本に輸入されるようになったのは2020年からだとか。

サンペドロは、最古のシンガニと言われている銘柄です。1550年から何世代にも渡って同じ場所で作り続けています。サンペドロの1本あたり、マスカット・オブ・アレキサンドリアが10kg以上使われています。早いもので東日本大震災から13年目。合掌。今日も息災で生き延び、好きな酒を飲める事に感謝します。

色・香り、味わい

色は無色透明。開栓すると即座に分かる葡萄の香り、砂糖漬けした干し葡萄を感じます。離れていても分かる程匂いが強いです。

味わいは40度あるとは思えない程滑らか。アルコールのきつさを感じず、水のように飲めます。刺激が少なく優しい味わいだと思います。一方でのっぺりしているとも言えます。

口の中に豊かな葡萄の香りが広がるのが印象的。ピスコやグラッパと比べると、こくと言うか旨味のようなものが弱めな感じです。マスカットを使っているので、さっぱりとした味わいになっているのでしょうか?

グラッパやメスカルのように牧歌的・原始的な味わいだと思います。二、三杯目から印象が変わり、葡萄由来の風味に加えて、芳醇な蜂蜜を垂らしたような甘さが加わったと思います。

カクテル

カクテルはジンジャーエールで割り、ライムを添えるチュフライ。オレンジジュース割りのユンゲニョ。熱い紅茶にシンガニを注いでライム、桂皮を添えるテコンテなどがあります。

チュフライはシンガニの青臭さが少し残っている感じで、これが一番美味かったかも。ユンゲニョはぼんやりとした味。私の作り方が悪いかもしれませんが、元の酒の味わいが分からない感じでした。

テコンテは最初から桂皮が添加された紅茶を使い、無糖で飲みました。私には桂皮が邪魔している気がします。紅茶は元々香りの強い飲み物なので、シンガニが香り負けしている印象でした。

最後に

苦みや青臭さ、葡萄の皮のような風味もあり、中々味わい深いとは思います。記念に一度買うのは良いでしょう。ただ、洗練された欧州の葡萄を使った蒸留酒、コニャックやグラッパには負けると思います。値段が安いとも言えず、私なら繰り返し購入しないと思います。

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