初めに
2022/11/5開封、価格は5,070円。度数41.0度、容量500ml。産地はドイツのラインランド蒸留所です。多くのジンが材料の主体がジュニパーであるのに対し、この商品はリンデン（西洋菩提樹）が主要な材料となっています。
ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オーストラリアと世界中で数多くの賞を得ており、World Spirits Awardでは95.7ポイントを獲得しているそうです。
名前の由来は言わずと知れたドイツの叙事詩、ニーベルンゲンの歌に登場する英雄からです。討伐したドラゴンの血を浴びた際、背中にリンデンの葉が付着して、そこだけが弱点になったと言う少し間抜けな話です。アキレス腱の神話によく似ていますね。冥界下りや、洪水物語など世界の神話には共通する話が多くて興味深いです。
色、香り
色は無色透明。開封直後は苦味や、柑橘を思わせる酸味や香しさを感じましたが、その後はかなり微弱。
味わい
苦味があり、余韻に少しぴりっと刺激が来ますが、基本的に滑らかではあります。香り同様、味覚もかなり柔らかで仄か。ぼんやりとしています。
柑橘よりは爽やかで青臭い、香草のような味わいです。これ見よがしに香りづけすれば良いという訳ではありませんが、個性がはっきりせず、さっぱりし過ぎていると思います。スピリッツ自体の旨味もあまり感じないかと。本当に多くの賞を取ったのかと疑いたくなるほど印象が弱く、美味いとも思えず首を傾げました。それとも、私の体調や味覚に問題があったのでしょうか？
最後に
同じドイツのジン、フェルディナンズと比較すると、二段ぐらい下に感じます。最近飲んだショリゲルにも負けるだろうと思います。名前の仰々しさと、沢山の賞を取っている割には中身が無いと感じました。コロナに罹った身ですので、あまり断定的な事は言わない方が良いかもしれませんが・・・
