初めに
2021/5/2購入、価格は9,150円。産地はニュージーランドのオークランド、トムソン蒸留所です。バーボン樽と赤ワイン樽で1年熟成。度数46度、容量700ml。外箱のシールにサンフランシスコのworld spirits competion2016とやらで金賞を受賞したことが窺えます。トムソン蒸留所は元瓶詰業者で、今は閉鎖されたウィローバンク蒸留所の原酒を販売していました。現在は蒸留設備があり、酒造りをしています。
色、香り
ほんのりとピートのような燻した香りがあります。少し潮っぽさも感じます。実際はピートの替わりにマヌカの木のチップで乾燥させているそうです。香りはきつくなく、むしろ弱いです。液体色は美しく明るい黄金。瓶の色は濃く、光に翳さないと中身が見えないほど真っ黒です。
味わい
飲んでみると香りはかなり控えめで癖が無く、蜂蜜のような或いは果物のような清涼な甘さがあります。軽めで引きが早く、あまり余韻がありません。やや塩味があります。熟成がたったの1年なので美味さは推して知るべしです。1年熟成というのは初めてですが、今後に期待できる可能性は感じました。そこそこ飲める水準に達しています。
最後に
他の若い蒸留所、例えばグレンダロウより好感が持てました。ただ、値段はかなり強気で高い。費用対効果で言えばイタリアのプーニに劣ると思います。前に飲んだ同じニュージーランドのミルフォード10年が美味しかったので、トムソンも頑張って欲しいです。