ヴェルム アグアルディエンテ ソーヴィニョン ブラン

  • 2023-10-08
  • 2023-10-08
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初めに

2023/9/6開封、価格は2,150円。度数37.5度、容量350ml。産地はスペイン、ヴェルム(蒸留所?)の商品です。この商品は、海外サイトを検索しても殆ど情報が出てきませんでした。葡萄の品種はソーヴィニョンブランで、自社畑で栽培している物を100%使い、3か月熟成しています。

ネット通販の説明によると、「グラッパは搾った滓が原料、コニャックは葡萄果汁にスピリッツを加え樽熟成している。対してヴェルムのアグアルディエンテは、軽くプレスしただけの厳選された単一葡萄果汁と葡萄の皮を使い、蒸留して樽に入れ熟成されている」と書かれています。グラッパやマール等とはまた違った酒のようです。

ラベルを内側から見ると積み上げられた樽と思しき絵が描かれていて、凝った趣向となっています。

色・香り、味わい

先にどうでもいい話を挿入します。この日は一日雨で、所用で警察署へ出かけていました。警察署で何故か車の宣伝をしていたのも気になりましたが、良い話も聞けました。自動車の窃盗団は今や日本の大きな社会問題となっていますが、連中は特殊な機械を使って車の鍵の周波数を特定して盗みに入るそうです。なので盗難防止の為、鍵をお菓子に使われる金属箱程度で良いので、それにしまっておくと電波を拾われないそうです。

閑話休題。色はほぼ無色透明です。画像から伝わるか分かりませんが、やや濁りや沈殿物の浮遊が確認されます。香りは野性的・牧歌的な印象です。干し葡萄、干し草、芝の香り。新鮮で青臭い。上質で品の良いアルコールを感じます。

今回はSIGMAのカメラを修理に出しているので、PENTAXのKFで撮影しました。SIGMAも引退が近いか。諸行無常。

味わいは葡萄の皮を使っているせいか青臭さが強く、むわっとした香気が先行しますが、豊かな葡萄の香りが遅れてやって来ます。父に飲ますと難しい表情をして「球磨焼酎(くましょうちゅう=米焼酎)みたい」と言っていました。やや野暮ったい感じはピスコに近いかと思います。とても野性的な味わい。

開栓直後は渋味や苦味が強めでしたが、二日目になると果実感や甘味、もぎたての葡萄のような新鮮さがより感じられるようになりました。日向や大地の香りが心を落ち着かせてくれます。最近ふと思いますが、アルコールに不純物が多く含まれていると分解し辛いので、糖類など添加物を含まない蒸留酒の方が結果的に体に良いのでは?と気付きました。

最後に

容量が少ないので通常の容量(750ml)に換算すると4,000円ぐらいになるので、値段が高い部類に入りますが、値段に見合った質があったと思います。長期熟成しない透明な酒も充分美味いのを証明した一本でした。最後まで美味しかったです。ご馳走様。

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