ワイルドターキー レア ブリード

  • 2024-09-15
  • 2024-09-15
  • 1view

初めに

2024/7/13開封、価格は4,980円。度数58.4度、容量750ml。産地はアメリカ、ケンタッキー州のワイルドターキー蒸留所(オースティン・ニコルズ社)の商品です。ワイルドターキーは1855年創業の輸入酒商、オースティン・ニコルズ家禁酒法解禁後に興したブランドです。1960年までJTSブラウン蒸留所(閉鎖)の原酒を購入してブレンドしていましたが、1971年にケンタッキー州のリピー蒸留所を買収した後は、自社で蒸留から熟成まで一貫して行っています。

レア・ブリードは熟成の頂点に達した樽を選び、ラベルにある通り、加水せずに樽出し(BARREL PROOF)のままで瓶詰めし、少量生産されています。年数表記はありませんが6年、8年、12年の原酒のブレンドです。海外サイトの情報ですと、材料は玉蜀黍75%、ライ麦13%、大麦12%の比率だそうです。

色・香り、味わい

開栓すると、既にコルクが腐食していました。そんなに古い物ではないと思いますが・・・食用に使われるシリコンだと興を削がれるので、コルクがいいのですが、コルクは劣化し易いのが難点。

色は深く濃い琥珀色。香りは酸味を伴った甘い香り。キャラメルやオレンジ、香辛料にバニラを感じられます。

加水しない樽出しのままなので流石にアルコール強め。テンプルトンライ2020バレルストレングス以来の度数が高い(60度近い)バーボンを久しぶりに飲みましたが、体調面もあるのか、かなりアルコールを強く感じました。

開栓直後は酸味や香辛料の刺激が強い感じ。最初に酸味を伴った香辛料の刺激、その後に遅れてメープルやキャラメルのような甘さ、最後に煙草のような煙たさがあります。香辛料の刺激以外に、樽の香りも徐々に伝わって来ました。啜るだけだと分かり辛いですが、口によく含んで時間をかけて賞味すると樽感が分かります。そうすれば、豊かな甘み・旨味も伝わって来ます。

私は自分の味覚を一番信用していますが、他者の意見も参考になるので、よく海外サイトを覗きに行きます。とある海外サイトの見解で面白いものを発見しました。「この商品があまり注目されないのは、瓶やラベルの主張が弱いからである。pick me up!(私を買って!)と言う目立ちが無いからだ」。大体そんな内容でしたが、確かにそうかも。

私が尊敬する服飾デザイナーの鈴木さん(仮名)と酒に関する会話をした時、CDの「ジャケット買い」じゃないけれど、酒も見た目から購入を決める事があると言っていました。確かに、センスの良いデザインなら購買意欲をそそられるでしょう。ワイルドターキーは地味なラベルに七面鳥の絵。一見さんなら「何これ?」と思っても不思議でない。実際、私はこの銘柄をずっと避けていたかもしれません。

話を戻しまして。二日目以降はアルコールのきつさが抑制され、少し円やかに変化してさらに美味く感じられました。ワイルドターキー101の原酒が6~8年なのと比較すると、流石にこちらの方が熟成感があります。また、こちらの方が香りと味わいが複雑で、価格差を裏切らない上位さを感じれます。

最後に

101と味の方向性は同じと思われますので、単純に上位互換と言う印象でした。101の出来がとても良いので、それで満足しても良いとは思いますが。常飲用にするにはやや高い価格設定ですが、また購入してもいいかなと思える商品です。美味しかったです。ご馳走様。

記事公開 2024年9月15日

最新情報をチェックしよう!
>最強のWordPressテーマ「THE THOR」

最強のWordPressテーマ「THE THOR」

本当にブロガーさんやアフィリエイターさんのためになる日本一のテーマにしたいと思っていますので、些細なことでも気が付いたのであればご報告いただけると幸いです。ご要望も、バグ報告も喜んで承っております!

CTR IMG