初めに
2026/1/28開封、価格は2,000円。度数40.0度、容量700ml。産地は日本の兵庫県、江井ヶ嶋酒造株式会社です。以前バーで同社の商品、5年シェリーカスク・ヘビリーピーテッドを飲んで非常に美味しかったので、低価格帯から是非試したく購入しました。

英国産麦芽100%を原料に造ったブレンドウイスキーで、オーク樽で3年以上貯蔵したモルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜています。江井ヶ嶋酒造は百年以上の歴史があるそうです。有名なサントリーやニッカの影に隠れていると言うか、只私が知らなかっただけですが、これまで全く私のセンサーに引っ掛からなかった酒造でした。
色・香り、味わい
単純で謙虚なラベルが好印象。麦芽は輸入のようですが、これについては下手に種を輸入して、一から日本で育てるより良いかもしれない。海外品種は他所の土に馴染まなければ、上手く育たないからです。海外品種の葡萄で作った日本のワインで、一部酷い味がする商品がありますから。
色は瓶の中だと濃い琥珀色に見えますが、グラスに注ぐと明るい黄金。開栓して瓶の口から匂いを確認すると、少しつんとしているが、優しくて甘い穀物の香りがします。蜜の様な香りや干し葡萄の様な香りもあり、オークの香りもするでしょう。
最低年数は3年ですが、それなりに膨らみを感じます。柔らかくて優しい味わいですが、萎えた感じはしません。アルコールは極めて滑らか。穀物の豊かな甘み、樽由来と思われる香ばしさや香辛料的な刺激があります。この樽感が凄く豊かで、口の中で転がすと色んな表情が見えます。


香辛料の刺激は強過ぎず絶妙で、中間から締め、そして余韻まで長く続きます。豊かな甘さがあると同時に、香辛料的な刺激のお陰で辛口まで行かない、きりっとした締まりが良い味わいです。少し苦みがありますが、これまた良い効果に働いています。
香りで感じた様に、味わいにも干し葡萄の様な果実的な爽やかさがあるかと。シングルモルトの様な芯は無く、ブレンドウイスキーらしい柔らかさと軽さがあります。全体的にややなるい印象ですが、原酒の若さから言えば上々でしょう。予想していたより、ずっと中身がしっかりしていると思います。最初の一杯を飲み終えた率直な感想。一丁前の値段を付けるくせに、中身が大した事無い下手なスコッチより、ずっと印象が良い。
最後に
味わいが軽いので飲み疲れる事がなく、ついつい杯を重ねてしまう。常飲用には持ってこいの商品でしょう。厚みは無いですが薄っぺらでもなく、むしろ最低年数3年を考えると、充分な旨味があると思います。同じ価格帯のバスカーと並んで、優良な銘柄です。これなら、高価格帯にも期待が持てると思います。
記事公開 2026年3月24日

