初めに
2023/7/1開封、価格は4,680円。度数40.0度、容量700ml。産地はフランス、ペイドージュ地区にあるシャトー・ド・ブルイユです。カルヴァドスは林檎や洋梨を原料に使ったブランデーです。以前飲んだ同社の15年物がそこそこ美味しかったので、今回はフィーヌに手を出してみました。
色・香り、味わい
色は明るい黄金、狐色。開封直後は梅酒のような甘い香りに感じました。グラスに移してからは林檎の香り、発酵臭がしました。
ブルイユの商品は、瓶の首がくびれて細長いのが特徴的。フィーヌは「余剰のブランデー」と呼ばれることがあるようで、確かに比較的低価格(コニャック等と比べて)の物が多い気がします。だからと言って品質が悪いとは思いません。飲める域には達しています。
一口飲むと若くて爽やかな感じ。旨味はそこそこ。口一杯に林檎の香りと、すっきりした甘さ、程良い酸味が広がります。余韻に苦味が有り、程々に美味いと思います。熟成感はさほど無く、アルコールを強く感じました。刺激が強く喉に引っかかる感じがあり、何度か咽ました。
YouTubeでPortisheadのライブ動画を漁りながら楽しみました。やっぱり凄いバンドだ。酒と音楽の相性は抜群ですね。PortisheadはBlu-ray規格の映像作品が出ていないのが非常に残念なところ。
最後に
不味くはないですが、もっと熟成感や円やかさが欲しいところ。個人的に同じブルイユの商品でも、以前飲んだ15年ぐらいで及第点かと思います。最後まで味覚に大きな変化は無く、未成熟な果実を急いで食べてしまった感が消えませんでした。スピリッツやブランデーなど、林檎より葡萄の方が多く酒に使われているのが何となく察せられます。林檎より葡萄の方が美味い酒が作れるのかもしれません。同じブランデーでも同価格帯なら、コニャックの方が美味く飲み易いのでは、と何となく思いました。