ディクタドール 10年

初めに

2025/9/5開封、価格は4,980円。度数40.0度、容量700ml。産地はコロンビア、ディクタドール蒸留所です。ディクタドールはコロンビア最古のラム蒸留所で、この商品はオーク樽を使用したソレラ・システムで熟成しています。これを飲み始めたのは、日本全国で台風による被害が発生した日。最近では珍しく、冷房を使わないでも凌げた日でした。静岡では竜巻の被害が発生し、被災者達がとても痛ましく見えました。国はさっさと静岡を助けてやれよ。情けない・・・と、いつもながら被災地に薄情な国であると感じました。

夏が終わる前にラムをたっぷり楽しみたいので、前から気になっていた銘柄を購入しました。私にとってラムは夏のお酒と言う印象。以前、私がよく利用する店に入荷した時に気になっていたが、あっと言う間に市場から消えてしまった印象があります。お気に入りのバーで客がディクタドールを話題にしているのを耳にしたり、棚に置いてあるのを目にした事も。コロンビア最古の蒸留所だそうですが、近年までその名を知りませんでした。気になっていたラムをようやく飲めました。コロンビア産のラムを飲むのは多分初めてです。

色・香り、味わい

色は非常に濃く暗い琥珀色。香りは濃厚。黒糖の様な甘い香りです。丁度、御餅に付いてくる黒蜜のような香りです。今まで飲んだラムの中で、一番強くて甘い香りがしました。少し離れていても、香りが漂って来るのが分かります。

アルコールの強さは度数相当ですが、柔らかく滑らか。最初の一杯は、熟成感や甘さを余り感じませんでした。真価を発揮するのは消費が進んでから。口に含むと砂糖の甘くて良い香りが広がり、発酵臭や酸味を感じます。締めに程良い香辛料の刺激があります。口に含んでから締めまで、全体的にバニラの香りが漂い、味覚を楽しませてくれます。ラベルに「an explosion of sugar」と言う表現がありますが、味わいより香りでそれを感じられると思います。香りが非常に良い。

どこか果実感やワインの様な風味も感じました。干し葡萄のような甘さでしょうか。バニラの香りと相まって、丁度ラムレーズンのアイスクリームの様な味わいもあります。ラベルには味わいの一つとしてココアと書いてありますが、注意深く味わうとココアと言うより、私には珈琲のような香ばしさがある事に気付きました。甘さは控え目で余韻にやや強い苦みがあり、香辛料の刺激は長く続き舌に残ります。ラベルの説明書き通り、辛口寄りになるでしょうか。

ラムは基本的に香りが甘く感じる分、味覚の方では多少辛口の方が締まりが良く感じられます。後味に渋みやえぐみの様なものがありますが、これは樽由来でしょうか。杯を重ねる毎に味わいが深くなっていきました。

最後に

せっかく良いラムが手に入ったので、父親にも勧めてみました。健康の為か、最近余り強い酒を飲まなくなった父ですが、珍しくお代わりを所望してきました。美味しかったのでしょう。飲む程に美味く感じられ、初日から飛ばしてしまいました。魅力的な甘い香りと、濃い味わいで楽しませてくれる実に優良なラム。濃くはっきりした味わいが好きな人にお勧め。文句無しに美味いです。ご馳走様。

記事公開 2025年10月9日

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