初めに
2022/4/10購入、価格は4,380円。度数40.0度、容量700ml。産地はイタリア産のピエモンテ州トリノ県にあるモンカリエーリです。
このジンは地中海沿岸の同国産の原料のみで構成されています。ジュニパーはトスカーナのヴァッロンブローザ地域から、コリアンダーはラツィオから、スイートオレンジ、ビターオレンジ、レモン、マンダリン、ライム、ピンクグレープフルーツの皮はシチリアから、ベルガモットとスギはカラブリアから、レモンとオレンジの花はカンパーニャから調達しています。原料は個別に蒸留が行われ、それぞれの風味を最大限生かした上で混ぜ合わせるという、手間のかかる製法を採用しています。
色、香り
色は無色透明。香りは柑橘系を多く使っている事から、それら柑橘由来の香りはすぐに分かります。鼻をつく酸味も有ります。
味わい
他所の飼い猫なのに、何故か我が家に毎度ご飯を食べに来る近所の猫が来たので、世話をしてから飲み始めました。最近年老いたせいで大人しかったですが、今日はにゃんにゃん元気に鳴いていたので一安心。
・・・口に含むと柑橘由来の香りがすぐに分かります。沢山の種類の柑橘が使われているので複雑で、甘味、苦味、華やかさなど色々と感じ取れます。少し苦味が余韻に残ります。度数は思ったより高く感じられ、飲んで体がかっと熱くなりました。この日は春なのに全国的に暑く(25-27度)そのせいかもしれませんが。
柑橘の素材が多く統一感があるので、もっと色んな原料の風味の融合を求める人には向かないかもしれません。しかし、味わいは高水準にあると思います。
ジントニック
一緒にフィーバーツリーのトニックウォーター三種も購入しました。プレミアム、メディトレニアン、エルダーフラワーの三種です。ジントニックにはいつも近場の酒屋でウィルキンソンを調達していたので(それしか置いていない)、より美味いジントニックを作る為と、変化の無さを打破したくて購入しました。値段はウィルキンソンのおよそ二倍ほどです。
先ずはプレミアムを試しました。一口だけトニック単体で飲みましたが、苦味が強いと感じました。甘さも控えめ。日本で消費されるトニックの99%は人工的な風味付けがされているようですが、これは最高品質のキナによる自然な香りを効かせた物とあります。ウィルキンソンは変に甘くなりますが、これは締りが良い。余韻としてかなり長く苦味が続きます。苦いのが苦手な人には向いていないと思います。私はゴーヤーも美味しく食べられる方ですが、これは苦いと感じました。
二番目にメディトレニアンを試しました。そのまま飲むと苦味が殆どなくすっきり爽やかでした。コンゴ共和国のキナの他、地中海地方の柑橘と香草のエッセンシャルオイルを使用しています。柑橘の効いたジンと相性が良いようです。ジントニックにするとプレミアムほど苦味がなく、甘さも控えめ。プレミアムよりこちらの方が癖が無く好みです。
最後はエルダーフラワーで作りました。コンゴのキナの他、丁寧に手摘みした香り高い英国産エルダーフラワーを使用しています。嫌味の無いすっきりした味わいで、何か突出した個性があるわけではないですが、一番しっくりきました。三種の中で華やかさが一番で、どこか桃のような甘さや香りを感じました。
最後に
良い商品だと思いますが、同価格帯ではさらに優れたジンがあると思いますので、あえてこれを選ぶ必要はないかもしれません。ともあれ、美味しいジンである事には変わりありません。