初めに
2025/2/23開封、価格は2,130円。度数35.0度、容量700ml。産地はアイルランド。タラモア蒸留所のウイリアムズ家によって開発された・・・みたいな情報がすぐ出て来ますが、ラベルを読んだ限りだと「FIRST IRELAND SPIRITS」と言う会社が製造しているようです。

熟成したアイリッシュウイスキーを元に、10種類以上の香草に加え、アイルランドのヒースやクローバーから集めた上質な蜂蜜が使われています。
世界的に品薄なドランブイの代替品として、主にカクテル用で購入しました。ウィスキーに蜂蜜を添加した物としては、ジャックダニエルのテネシー・ハニー以来の買い物です。
色・香り、味わい
色は濃い琥珀。開栓すると駄菓子のガム?みたいな人工的な甘い香りがします。香料を使っている(着色もされている)せいでしょうか。


先ずはストレートで。飲むとやはり駄菓子めいた甘さがあり、あまりウィスキーの感じがしません。とても甘いが、原液でも飲める範囲の甘さです。蜂蜜を使っているので蜂蜜の味わいは当然として、香草の風味が生きていて、テネシー・ハニーより複雑な味わいで、上品に感じます。甘くて飲み易く、ついぐいぐい飲んでしまうが、アルコール自体が非常に滑らかだと気付きました。これでも35度あるのだ。
カクテル
ラスティーネイル・・・ウィスキーにウィスキーを元にした酒を掛けたら美味しくなった。みたいなのはきっと、親和性なのでしょう。牛かつ+ビーフカレーや親子丼みたいな。香り付けとして、オレンジが無かったので甘夏で代用(本来のラスティーネイルの作り方ではない)。液体に混ぜて味を付けると言うより、飲む時に香りが立ち昇るように氷へかけました。ジュースとアルコールの混ざりは悪いと聞くので(だからシェイクする)。ウィスキーとドランブイの比率は2:1から3:1が目安のようです。ウィスキーは、これに合わせて購入したフェイマス・グラウス(別記事有り)を使いました。
甘過ぎるのは好きではないので、3:1にしたら何か違う。少し甘くなっただけのウィスキーみたいな、中途半端な結果となりました。甘夏が結構かかってしまったのもあるかもしれない。3:2にしたらいくらかましになり、さらに2:1まで追い込んだら、これが一番しっくりしました。結局甘くなりました。

カクテルを作る時、私は研究を優先するので忍耐が必要です。飲みたい気持ちを抑えて記録が優先。ドランブイを個人で買った事が無いので比較出来ないですが、きっとラスティーネイルにはドランブイでないと駄目なのでしょう。私の作り方の悪さもありますが、とてもバーの味は再現出来ない。バーで飲むのと比較すると、少し水っぽい。混ぜ方の問題か、酒の「濃さ」の問題か。昨今の酒は「薄い」ので、調整が難しい。
炭酸割り・・・リーデルのニートグラスに30mlのアイリッシュミスト、炭酸は八分目まで注ぎました。この比率だと少し薄いですが香りは良く、少しバターが香るような蜂蜜の甘さが感じられました。
最後に
一度開封すると、飲み切らないと次へ行けない性格なので、リキュールみたいな甘い酒の消費は難儀します。炭酸割りにするより、ウィスキーに混ぜて酒の強さと甘さで、濃いカクテルにした方がしっくりきました。値段が手頃なので、カクテル用として一度試してみる価値はあるでしょう。
記事公開 2025年5月5日