初めに
今回は最近購入した装備品とエアガンの塗装などについて記事を書きました。サバイバルゲームを引退しましたが、未だに装備の収集や置物と化しているエアガンを愛でることは続けています。今回は主に装備品と塗装について解説します。
Mayflower APC plate carrier
最初に紹介するのはメイフラワー(Mayflower)のAPCプレートキャリア。今ではプレートキャリアはサバイバルゲームでも欠かせない装備となっていますね。前から欲しかったのですが買うならこれと決めていました。高額過ぎず、あまりごてごてとしていないのが理由です。肩当の部分に下手に緩衝材が入っていたりバックルが付いていると、ストックを当てた時に安定しません。APCは肩回りがすっきりしているのが良いです。
ポーチ類を何も装着していない状態だとかなり軽く感じます。生地や縫製はしっかりしており、耐久性を確かに感じます。上段右の画像はマジックテープを剥して上に開いた状態です。両脇の部分を前合わせして調整するようになっています。これを外側で固定するほど緩くなります。理想は閉じたまま解放しなくても、そのまますっぽり着用出来る事でしょう。チェストリグと違ってプレートキャリアは着た時に安定感があります。チェストリグだとどうしても前方に荷重が偏りますし、動き回る時にしっかり体に固定されません。軽いのは利点ですけれどね。
上記左の画像は塗装した後のものです。コヨーテ単色だと目立つので、タミヤカラーを使って塗装しています。胸部マジックテープの所はガムテープを貼って保護してから塗っています。右の画像はやや暗がりに設置して撮りました。輪郭が目立ちますが大分景色に溶け込んでいます。日当たりが悪い森の中ならもっと効果を発揮するでしょう。
上の画像はポーチ類を装着した例です。ハイスピードギア(HSGI)やパラクリート(PARACLETE)のポーチが付いています。流石にこれだけ付けると手で持った時に重さを感じますが、着てみるとそこまで負担に感じません。
タミヤカラーで塗装
次に、塗装について解説します。私が使うのは玩具屋でも普通に売っているタミヤカラーです。使う色はタン、ダークアース、オリーブドラブ、NATOグリーン、NATOブラックの5色のみと決めています。容量50mlの物であればネットで400~500円台から販売しています。ライフル一丁仕上げるのに充分な量です。塗装する時は風通しの良い屋外でやりましょう。後は風向きを考え、洗濯物にかからないようにしましょう。
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白紙を使って簡単に説明します。塗装する時に一番安価な方法として、そこら辺から適当に雑草を摘んで来て被せてその上からスプレーを吹く方法です。私の場合は六角の金網を使うことが多いです。ホームセンターで切り売りしており、安く手に入れることが出来ます。
上手く塗装するこつとして、「大雑把に吹き付ける」というのがあります。上記の画像に赤く印を付けているのを見てください。あまりしっかりスプレーを吹かずに、塗装されない部分をわざと残します。当たり前の話ですが、しっかり全体を吹いてしまうとただ色を重ねる結果となります。なので次の色を塗装する時は、前の色が被っていない箇所を狙っていきます。この時、吹く方向に縦・横・斜めと色んな角度を付けると良いです。特定の色調が集中しないように調整しながらやっていきます。慣れたら深い事を考えずに直感でやれるようになります。①タン②オリーブドラブ③ダークアース④NATOグリーン⑤NATOブラックという具合に、順番を決めてやると良いでしょう。一巡したら同じ流れで繰り返します。黒色は絶対にあったほうが良いです。色を沢山使うと妙に派手に見えてしまいます。黒は全体の色に落ち着きと締りを出してくれるので、是非使って下さい。
天気の良い夏場であればすぐに乾いていくので、どんどん塗り重ねればいいです。一時間あれば終わります。あまり拘り過ぎずに塩梅を見極めてやりましょう。熱中症注意です。時間が無い人は毎日仕事から帰ったら一色ずつ、或いは一か所ずつ(上下左右で分けた時の一面)終わらせていくのもお勧めです。週末には完成します。
完成後は色がやや「けばけば」して見えますが、乾いていくに従って落ち着いた色合いになります。色を落ち着かせる方法として、最後に何か一色を使って全体を軽く吹いて回る事です。明るくしたければタン、暗くしたければ黒、緑を強くしたければオリーブと言った具合です。
上記画像は私のM4の塗装前・塗装後画像です。左の画像は再塗装前で、部品ごとに塗装した時期が違うため色が大分違います。特にレシーバー周りは今と比べてかなり下手なのが分かります。中央と右は塗装後の姿です。
上記画像は植木や岩の前に置いて撮影しました。左の画像は明るい場所で撮ったものですが、そこまで目立っていません。右の画像は暗がりで撮影しました。中心にライフルが隠れています。自然の中に溶け込んでいるのが分かります。
ところで「ウェザリング」と言ってわざと塗装を剥す人がいるようですが、邪道ですね。そもそも迷彩を施すのは輪郭を抑えて目立たなくするのが目的なのに、わざわざ落とす必要がありますか。放っておいてもどうせゲームで使えばどんどん剥がれていきます。そのままにしましょう。
Trijicon Accupoint 1-4x
M4に搭載しているのはACOGで有名なTrijiconのAccupointです。対物レンズ24mmで倍率は1~4倍。ACOGより安価な小型のスコープですがけっこう重く、いい加減に作っていないのが分かります。レティクルは色々選べますが、私が選んだのは黒い垂直線の上に三角形が載っている物です。等倍で使った時にこのレティクルの方が、ドットサイトのような感覚で使えると思ったからです。発光には光学チューブとトリチウムが使われています。スコープ後ろ側の赤い部分が集光する窓です。明るい屋外だと、かなりの輝度が出ます。光学性能が優れているので安物と違い、等倍は勿論倍率を上げても視界の明るさは確保されています。ウィンテージとエレベーションの調整は螺子式の蓋を開けて行います。工具不要で調整出来ます。
ACOGにも使われている放射性物質トリチウムですが、当然人体に有害です。ドイツでは規制が入っています。本製品の説明書にも、破損した時は密封せよと注意書きがあります。
ところでAccupointの生産国は日本です。他にも有名なところではNightForceが一部日本製、VortexやSWFAも日本製です。SR-25で有名なナイツアーマメント(KAC)も以前聞いた話だと、工場で使われているCNCマシンが100%日本製とのことでした。日本は平和憲法や戦争放棄を掲げていますが、しっかり兵器製造に加担しています。しかもアメリカに毎年、思いやり予算とやらで年間3,000億円拠出しています。日本が掲げる平和とやらは形骸化していますね。そもそも主権を持った国が軍隊を配備して外敵に備えるのは、当然の義務であり権利です。平和とは安全保障ありきですから。「平和を望むなら戦争に備えよ」と言う格言があります。真、正鵠であります。
閑話休題。これを実際のゲームで数年使って思ったことは、1倍から使えるというのは思ったよりも便利ではないと言う事です。遠い目標を発見した時は拡大して、倍率を付けると視野が狭くなるので近い目標には等倍に変えたりしますが、動きの重いタレットを交戦中に操作するのが思ったより煩わしい。これをやるぐらいなら、中型~大型スコープにドクターのような小型ドットサイトを搭載した方が使い勝手が良さそうです。視点を少し上にずらすだけで狙いを変えられるので、実に素早く無駄がありません。
この他にライフルに装着している実物としては、マウントがアメリカンディフェンス(ADM)、グリップがミッションファーストタクティカル(MFT)、バイポッドがスイング機能付きハリスです。ADMのマウントは一体型でスルーレバーで着脱します。外す時は側面のボタンを押しながらでないと絶対に外れません。付ける時と違い結構力を入れないといけないので、不意に脱落することはまずないでしょう。
ちょっとした余談
話は変わりますが、私はグリップの使用(構え)に関して思うところがあります。最近では何故かライフルを構える際に腕を前方に伸ばして、ハンドガードを握り込む構えが流行っているようです。名称は分かりませんがクリス・コスタ氏が流行らせたのでしょうか?訓練映像ではよく見かけますが、実戦の映像を観てもあの構えで射撃している兵士はいないように思えます。門下生を集めるための奥義みたいなものでしょうか。
ハンドガードの形状(長さ・厚み)や人の手の大きさはそれぞれで、万人に適用することは出来ません。またバレルがハンドガードと面一の銃も有りますので、手をマズル付近に伸ばすのは危険と言えます。歩哨に就いている時や、巡回・斥候に就いて歩いている時まで、あの格好で動くわけではないでしょう。と言う事は、いざ射撃姿勢に移る際に腕を伸ばす一動作が完全に無駄になります。それに伸び切った腕は絶対に安定を得られません。
もしこれがフォアグリップを握る構えであれば、立っている時であれ歩いている時であれ、そのまま腕を上げるだけで自然に射撃姿勢を取れます。また、フォアグリップを使用して机や窓枠などに銃を押し付けて射撃を安定させることも出来ます。寒冷地などで分厚い手袋を嵌めていても問題ありません。私はフォアグリップの使用を推奨します。
コスタ流?の構えは脇が締まらず肘が大きく横に開いています。格闘技の構えも、刀剣の構えも、基本は脇を締めます。前に腕を突き出すような構えはあまりないですよね。徒手であろうと、武器を手にしようと構えは不変なのだと思います。
ハンドガンの構えでウィーバー・スタンスというのがあります。FBIのジャック・ウィーバー氏が考案したものです。アソセレス・スタンス(またはアイソセレス・スタンス。二等辺三角形の意)は両腕を伸ばして文字通りの形を作りますが、ウィーバー・スタンスは利き腕(銃)を前に出し、もう片方は手前に引きます。前へ伸ばす腕を抱え込んで後ろに引くことで安定性が生まれます。またこの構えは狭い場所においては、両腕を引くことで邪魔にならないよう対処出来ます。空間の広さに応じて引く量を調整するだけの単純なものです。
せっかく開発されたこの構えも、何故か最近はアソセレス・スタンスを使う人が多いようでいつも首をかしげています。年代はウィーバーの方が古いですが、こちらの方が優れていると確信しています。
最後に
今後も何か購入する度に記事に出来たらいいなと思います。使わないのにスコープやバイポッドの買い替えなどを考えています。候補としてはNightforceやLeupold、EotechのvuduやAtlasバイポッドでしょうか。