初めに
今回の記事は、軍関係者でも使用例が多い事で有名なメカニクスウェア(以下メカニクス)の手袋の紹介です。元々はバイク用品だったようですが(うろ覚えですが)、使い易さから軍関係者の間で広まった経緯があったとお思います。アンダーアーマーもいつの間にか軍事部門ができていましたが、それと同じようなものでしょうか。メカニクスは派手な色合いの物から迷彩色まで、幅広いデザインで展開されています。私もサバイバルゲームでお世話になったのですが、作業用としても申し分ない商品です。新色が欲しくなって、今回新たにクリプテック・ハイランダー色を購入しました。
外観
手首をベルクロで締める物も存在しますが、そのまま嵌められる単純な方を選びました。ファストフィットと言う商品で、2,500円前後で売られていると思います。私が購入した物はベトナム製でした。メカニクスは生産時期や商品によって、中国製も混じっていると思います。
袋などに封入されず、商品タグが取り付けられた状態で届きました。内側にやたらと長いタグが縫い付けられているので、気になる人は切り取ると良いでしょう。
手の甲にMechanixの文字がこれ見よがしに浮き出ている物は、はっきり言って格好悪いので、このクリプテック色は目立つことなく良い感じです。手のひら部分はざらざらとした人工皮革で、濃い色合いになっています。タン色の上に、わざと黒く汚したような見た目になっています。
手首部分には引っ掛け用の輪っかが縫われており、手の甲側にはゴム製で社名と商品名が記載されたタグが付いています。また、嵌め易いように口の部分には少し切れ込みが入っています。
下記画像は10年ほど前に購入した同じファストフィットのマルチカモ色です。手首付近のタグが布製なのと、引っ掛ける用の輪っかに大きな違いがあります。
手のひら部分はタン一色で、現行品のクリプテック色の仕様と大きく異なります。
使用感・性能
私が購入したのはSサイズですが、手の小さい私にはきつすぎず、緩くもなくぴったりでした。10年前の物とサイズ感は変わっていません。参考までに言うと、手を開いた時に中指の頂点から手首までの長さが18cm程度です。メカニクスは女性用のサイズも用意しているようですが、私のは普通のSになります。
手のひら部分の滑り止めの効果は高く、生地があまり厚ぼったくないのでサバイバルゲーム用のみならず、工具などを使ったある程度細かい作業にも適していると思います。林業をやっている人にもお勧め出来ると思います。
通気性は特別高くないと思いますが、夏場の使用で蒸れて不快な気分になった記憶は無いと思います。生地の厚みがそこそこあるので、防寒用としてもある程度使えると思います。洗濯しても簡単に痛むことが無く、繰り返し使うことが出来るので費用対効果は高いと思います。サバイバルゲームで10年前に使い込んだ物が、綻びも無く未だに原形を留めているのが証拠です。
迷彩効果
次に迷彩効果について。私の経験上、最も迷彩効果が高いのはマルチカモ(原色)、A-TACS AU、そしてクリプテック・ハイランダー(若しくはマンドレイク)の三色だと思います。季節や植生にもよりますが、この三色はだいたいどの現場でも一番環境に溶け込みます。特にクリプテックは安物のコピー商品であっても、極めて迷彩効果が高いです。初めて目にした時、ゆっくりと移動している人間でも輪郭がはっきりせず、朧に見えた事をよく覚えています。
庭で試しに岩場と草地に設置して写真を撮ってみました。周囲が明るいのと距離が近いので、さすがに識別は可能ですが・・・
このようにちょっと場所を変えるだけで、すっかり周囲に溶け込んでいるのが分かります。画像の中心にマルチカモとクリプテックの手袋を一つずつ設置しましたが、クリプテックの方がこの環境では目立っていないのが分かります。手を伸ばせば届く程度の距離で撮影しているので、庭と言う人工物ではなく自然環境の下であれば、数メートル離れただけでもかなり判別し辛くなると思います。
残念ながらクリプテック迷彩はあまり普及していないようですが、もっと評価が高くても良いと思います。銃弾の規格で言うなら357SIGみたいな物ですね。
最後に
費用対効果が高く、性能良し。色も見た目も格好良いのでお気に入りの手袋です。メカニクスの手袋と背抜きの手袋が作業用としては最も優秀ですね。ネット通販など至る所で販売してるので、調達し易いのも魅力。サバイバルゲームで使うにしても、高価な軍用手袋よりこちらの方がお勧めです。