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百鬼時事通信 第十二号 「キラキラネーム」に制約案

ようやく法案が提出か

2023年2月2日、戸籍に氏名の読み仮名を記す規定を検討してきた法制審議会の部会は、戸籍法の改正要綱案を纏めました。所謂「キラキラネーム」に対して一定の制約を設ける内容となっており、法制審議会で最終協議の後、法相に答申する予定となっています。政府は通常国会への法案提出を目指しています。

現行の戸籍法には読み仮名に関する規定はありませんが、新しい規定が出来れば「氏名として一般的な読み方」が求められるようになり、卑猥で低俗な名前、反社会的・差別的な名前、漢字から全く連想できない読み方等が認められない可能性があります。

キラキラネームと言う呼称は差別的な命名を揶揄し、批判的な意味を込めているのかもしれませんが、カタカナ言葉はやはり訴える力が弱いと思います。本来の問題意識が霞んでしまうと言うか、カタカナ言葉の乱用もまた、日本人の幼稚化・低俗化を招いているのだと思います。

子供は親の道具、玩具じゃない

このようなふざけた命名に関する議論が巻き起こる事自体が有り得ない話で、この国の異常性を示していると思います。名前は一生付いて回るとても大事なものです。不幸にも馬鹿親に当たってしまった子供は、名前が原因で虐めにあったり、人生を台無しにされる可能性があります。本来子供は望まれて生まれてくるもので、親は子供の幸せを願っている筈です。

子供を自分の道具か何かに思っている親があまりに多いと思います。例えば、勝手に幼い子供の髪の毛を染めたり、自分がゴルフをやっていたから子供にもやらせたり・・・まだ物事の善悪が分からなかったり、自我が出来るまでの間に「親が子供を自分の望む道」に引きずり込むのは、自分勝手で卑劣だと思います。子供には、自分の人生を自分の力で選び取らせるべきです。

子供が大きくなって、大人になってから髪の毛を金や緑に染めるのは、子供の勝手です。社会人になってどんな職に就くかは、子供の自由で自己責任です。親が子供にやるべき事は見守りで、人生の決定ではありません。よく、子供の方が学習能力が高く、吸収が速いと言います。それは事実かもしれませんし、子供の内から英才教育を、という大人達は多いかもしれません。しかし、大人になってからは新しい事を覚えられない、と言うのは嘘八百です。人間は堕落が好きなので、「年齢を物覚えが悪い事の言い訳」にします怠ける口実を作っているだけです。

私は文系人間で理数系がとても苦手で、三流高校に通っている時に生物の試験で10点以下を取った事があります(勉強してなかったせいですが)。そんな私でも第二種電気工事士の免状を20代後半で取得しました。工業高校の電気科の学生なら簡単に取れるしょぼい資格ですが、生まれて初めて真剣に「取りたい!」と言う意欲を持って勉強しました。頭の良い人なら簡単な試験勉強も、私には頭が熱を持つほど(本当に)苦痛を感じました。その後、電気屋から製造業へ移りましたが、ロータリー研磨(乾湿両方)、水平研磨機、ワイヤーカット、スポット溶接、汎用・NC旋盤、マシンニング、CAD等何でも覚えてやりました。今は福祉の仕事をしています。若い頃は家電量販店や警備の仕事、就職活動中の空いた時間は生活の為に宅配の仕分けから、引っ越しや林業の手伝いまで何でもやりました。

話が長くなりましたが、子供時代限定でしか覚えられない事など一つもありません単に「やる気」の問題です。子供が自分からやりたいと望んだのならやらせてあげれば良いですが、親がそそのかすようなやり口は卑怯でしょう。自分の複製を作って悦に浸りたいのでしょうね、きっと。

もしかしたら英才教育のおかげで、自分の子供がスポーツ選手として大成するかもしれません。でも言い換えればそれは、「無数の選択肢がある、可能性に満ちた沢山の枝を間引き、閉ざされた一本道しか残さない未来へと誘った」のかもしれませんよ。勿論、一本道を踏み外して人生をやり直す可能性もまた、秘めているものとは思いますが。でも、一度型に嵌まると抜け出し辛いのもまた事実。

馬鹿は結婚するな、子供を作るな

結婚とは経済的な繋がり・契約ではなく、愛する男女が人生を共に歩む為の通過儀礼だと思っています。フランスでは婚外子が多いように、入籍と言うのは大した意味を持たないと思います。大事なのは、本当に心が通い合った者同士が一緒になっているかどうか。生まれてきた子供に真の愛情を注げるかどうか。社会上の体裁など、どうでもいいです。貞操観念の無い男女、出産・育児に対する覚悟も責任感も無い腑抜けた戯けども、正当な理由も無く経済能力の無い者達が多いせいで、生まれてくる子供達が「外れ」を引き続けています。何せ「ベビーブーム」と言う言葉が流行ったように、どうやら一部の日本人にとって「子作りとは趣味や遊びの延長」らしいです。「少子化問題」もどうやら、生まれてくる子供達を「老人の世話係や労働力」としか見ていないようです。無計画に子供をぽんぽん生んでおいて、次の世代に負担を押し付けるなど言語道断。少子化の本質は、出生率・死亡率の不均衡であって、子供の絶対数ではありません。例えば、若年層の人口が1,000万人で高齢者の人口が2,000万人だとします。この場合1:2の割合になります。もし若年層の人口が500万人で高齢者の人口が同じ500万人なら1:1です。前者と比べて後者の方が若年層が減りますが、比率が同じなら若い人達の負担が減ります。あまり上手い説明ではありませんが、ようは子供の数が減っているのは全く問題では無いと言う事です。出生率は時代によって変わるので、こんな一過性の事を気にしても意味が無いと言うか、どうしようもありません。時間が経過すればその内、この構図は逆転するかもしれませんし。人口が少なくなったから産め!と言うのは、とてもおぞましい発言です。

話を戻しますと、こんな大人の身勝手に付き合わされる子供達が不憫でならないと言う事です。婚前交渉から入籍と言う流れが、「出来ちゃった婚」と言う無責任な言葉で片付けられるように、如何に新しい命が軽々しく扱われ、祝福されていないか分かります。そんなことだから、尊い命が粗末に扱われるのでしょう。こうなって来るともう、虐待や離婚を繰り返す馬鹿どもの婚姻や子作り・育児を禁止し、親権を許可制にすべきだと真剣に思い始めます。きつい事を言うようですが、本当に馬鹿には親になって欲しくない。蛙の子は蛙と言うように、きっと負の連鎖になります。名前一つまともに与えられない親達が、その先の大変な子育てを無事完了出来る見込みなど望み薄ですよね。

最後に

キラキラネームから大分話が発展しましたが、このブログはこんなものです。偽りない本音の吐露を今後もしていきます。最後になりますが、改名は結構簡単に行えます。私の友人は「近所に同性の家があり、郵便物の誤配が多いから」と言う理由で改名出来ました。手続きは家庭裁判所で行います。その後すぐに名前を戻した時は「もう名前変えないでね」と嫌な顔をされたそうですが。名前が原因で虐めにあった、差別された等の正当な理由があれば、改名手続きは容易に行えるでしょう。不名誉な名前を付けられてしまった人達、名前を変えたいと思っているのならすぐ走りましょう。そして、自分が親になった時は遊びで名前を付けないこと!これは絶対!!

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