「また」マクドナルドが違法行為、労働者の使い捨て
2022年10月26日、日本マクドナルドの元社員の男性が達成困難な目標を課された上、退職を強要されたとして、同社に解雇無効や慰謝料などを求めた訴訟の判決が出ました。名古屋地裁（五十嵐章裕裁判長）は未払金（時間外労働の賃金）約61万円の支払いを同社に命じました。解雇無効などの請求は棄却しましたが、全国の店舗社員に適用されている「変形労働時間制」を無効と判断しました。
〇変形労働時間制について
新聞やネットの記事を読んで最初は「どう言う事だ？」と疑問に思いましたが、どうやら就業規則では変形労働時間制について記載されていなかったようです。労働条件の通知は労働基準法第十五条（労働条件の明示）によって、労働契約締結の際に賃金・労働時間・労働条件などを明示することが使用者に義務付けられています。後出しは法律に反すると言う事です。
変形労働時間制は労働時間にばらつきを設けて、柔軟に業務遂行が出来るように導入されるようです。しかし結局のところ、月単位で計算した時に法律で定める一日8時間、週40時間の上限を超えた分は残業代を支払わなければならないのは変わりません。経営者はいくらでも働かせられると勘違いしないように。マクドナルド側が労働基準法を知らないとも思えず、「どうせ泣き寝入りするだろう」と高をくくって残業代をわざと支払わなかったのでしょう。
また、移動時間が休憩時間とみなされていたようですが、厚生労働省の見解でも①会社に立ち寄ることが義務付けられている。②移動中に業務を行っている（車の運転や打ち合わせ）。この二つが満たされる時は、移動時間も労働時間と見なされるとしています。普通に考えて打ち合わせや研修、現場調査などで移動する際、多くの場合は労働者が車を運転していたり、材料の運搬や回収、資料に目を通すなど、何らかの業務を行っている筈です。何よりも、移動は使用者側から命じられて行っている事であって、労働者の自由時間とは違います。個人の自由に使える時間とは全く異なるので、移動時間を会社の拘束時間と捉えないのはおかしな話です。曖昧な事を放置せずに、移動時間は移動手段やその道中で労働者がどのような行動を取っているのか関係なく、労働時間であると定めるべきです。このような抜け穴は多くの場合、立場の弱い労働者に皺寄せが行って搾取されるのが落ちです。
〇非現実的な目標と強制解雇
注文から提供まで30秒以内などの「業務改善計画」については、「達成困難な目標とは言えない」と訳の分からない見解を示しています。地裁名物の「糞判決」がまた誕生しました。注文から30秒以内の提供という一文を見て、「これは無理だろう、おかしいだろう」と思わない裁判長の頭は相当狂っているのでしょう。裁判官として勤められる状態にはないと思います。
マクドナルドの経営陣や、このとち狂った裁判長は一度、同じ条件で働いてみろ。
社員は2016年11月、過労による心筋梗塞で倒れました。心臓手術を受け、医師は意見書に「6か月は過労を避けるように」と記しました。マクドナルドはこうした記述が無い意見書を再提出させました。連日の深夜勤務などもあり、2017年8月に再手術。同社は残酷にも「翌月に復職するよう」求めました。正に鬼畜の所業。その後、同社は退職同意書への署名を強制するなどして、同社員は2019年4月に退職しました。マクドナルドの担当者は「判決の詳細がまだ確認できておらず、答えられない」と定型文を返しています。悪人の口癖みたいなものですね。
ところで、国民は公務員を罷免する権利を持っています。正しき者を挫き、悪に肩入れするような裁判官は核のゴミと同じぐらい害悪で要らないので、首にしてやりましょう。選挙の時に名前を書くだけです。簡単でしょう。
マクドナルドは 断固不買！！ 日本から出ていけ！！！
マクドナルドが行った違法行為・悪行を纏めると、
①労働条件の明示を怠った。
②超過勤務の賃金未払い。
③劣悪な労働環境で働かせ続けた。結果として深刻な健康被害をもたらした。
④不当な解雇。慰謝料は払わず。
解雇無効の訴えは棄却されましたが、元社員の人はこんな企業にしがみつくのは止めた方が良いと思います。世間で言うところのブラック企業（私は犯罪社と呼称）がのさばるのは、結局労働者が仕事を辞めないからです。捨て駒が無ければ、ブラック企業は成り立ちません。心身を壊すまで働く必要はありません。会社は社員に対して生活していくのに必要な（最低の）賃金の支払いや、労働条件の向上、健康で安全な職場環境の整備を義務付けられています。法を破る使用者や、それを監督する国が義務と責任を果たさないのなら、働かなくていいです。堂々と生活保護を受け取って下さい。日本で所謂ニートが多い原因の一つは、労働環境が劣悪だからです。つまり、国と企業の責任で、国民は何も悪くありません。
最後に。私は元々マクドナルドの利用は殆どありませんでしたが、改めて。私は今後、マクドナルドの商品は購入しません。徹底的に不買運動したいと思います。義憤に駆られた方は一緒にどうぞ。