初めに
2022/11/26開封、価格は5,150円。度数50.0度、容量700ml。産地はスコットランドのスペイサイド、グレンリヴェット地区にあるトミントール蒸留所です。
商品名はトミントール蒸留所の仕込み水であるバランチュラン川に由来しています。ハイランドで一番標高の高い村であるトミントール村近くのクロムデール丘(Cromdale Hills)を水源としているようです。
色、香り
色は黄色みが強く明るい蜂蜜のような色。ピート香は程良い感じです。
味わい
一口飲んでこれは当たりと思いました。口の中が嫌な感じにならない良い塩梅の薫香。余韻の香ばしさも大人しくあっさりとして、少しだけ苦味が残ります。香りがとにかく上品と言うか粗野な感じがせず、とても香しいです。瓶の裏側にHeavily Peatedの文字が確認できますが、そんなに重くはありません。むしろピートを効かせたスコッチとしては軽い方だろうと思います。だが、この軽い調整が正解だと思います。
年数相応若しくはそれ以上の熟成感があり、期待以上でした。名前の響きと武骨で地味な瓶の佇まいから、直感で何か良さそうと思って購入を決めたのですが正解でした。並行品と正規品では2,000円も違いがあり、正規品の価格なら高いと思いますが、この価格なら満足。
アードベッグより良いと思います。しっかりとした旨味と甘みがあり、ブナハーブンのストイーシャに近いかと思います。ピートの香り、香辛料のような程良い刺激、果実のような甘さなどが上手く調和されており、完成度が高いです。若いバナナやオレンジという評価がネット上で見られますが、成程何となく腑に落ちます。
飲んでいる途中で思い出しましたが、度数は50度あります。それを負担に感じさせないほど非常に滑らか。60度近いと飲んでいて疲れるし、喉も乾くのでこの度数は絶妙だと思います。
最後に
普段は滅多に邦楽を聴かない私ですが、巷で流行っているYOASOBIの群青を聴きながら飲みました。何か似たような曲が多いこのバンドですが、この曲だけはPVも含めて好きになりました。また一つ、良い酒に出会えました。ご馳走様。