初めに
2024/7/28開封、価格は6,390円。度数43.0度、容量700ml。販売店によると産地はガイアナ、ダイアモンド蒸留所が作るラムを、カルヴァドスの名門シャトー・ド・ブルイユがブレンドしているようです。オロロソシェリー樽、バーボン樽を使用した2~5年熟成の原酒が使われています。

以前バーで飲んで美味かったので、自宅で楽しむべく購入しました。ブルイユはカルヴァドスやウィスキーでも良い印象があります。
色・香り、味わい
撮影中にしつこく蚊が飛んで来たので困りものでした。今年は例年になく、蚊と蜚蠊が大量発生しています。無用な殺生は好まないが、蚊取り線香を使おうかと逡巡しました。
色は明るい琥珀色。夏の強い陽射しと、蒸せるような大気の中で綺麗に輝いていました。開栓した途端、甘く蠱惑的な良い香りが届きました。花の蜜を思わせるような、甘く華やかな香りです。

瓶の表示に2ans=2yearsとあります。前述した通り、2~5年物のブレンドです。フランス語は随分前に齧った程度ですが、時間があればまた勉強したい・・・
開栓してから暫くは、バーで飲んだ時程の美味さは感じられませんでした。最初は若く苦みが強い印象で、ぴりっと辛口で舌に刺激が残ります。香りは良好で、バニラやバナナのような甘い果実的な香りが口内に広がり、とても華やかな印象のラムです。


真価を発揮したのは2日目以降。やはり空気に触れて、ある程度間を置かないと駄目ですね。味わいの豊かさが増大し、より甘みを感じられるようになりました。刺激的な香辛料は健在で、甘さを制御するようなぴりっとした刺激と辛口はそのまま。思わず姿勢を正して飲みたくなる凛々しさがあります。
一方で、外箱にあるような熱帯の花を想起させるような華やかな香りが同居しており、非常に均衡が取れたラムだと思います。何と言うか凛とした味わいと、優しくて華やかな香りが上手い具合に融合し、調和をもたらしている感じです。
私は暑いのが苦手ですが、酒を飲んでいる時はその暑さが良い方向に働いてくれる事もあります。この暑さ故に、見た事もない或いは永遠に届かない熱帯の楽園を夢想し、夏の蒸せるような濃密な空気が、この酒をより味わい深くしてくれる気がします。ラムはきっと、夏に飲むと楽しい酒だ。
注意点
たまたまこの個体が運悪く、成型が悪かったのかもしれませんが。瓶の底に無数に突起がありますが、これが思いの外鋭く、客間の木製の机がかなり傷付きました。予想だにしない事なので、面食らいました。全部が全部と言う訳ではなく、研磨不足なのか赤丸で囲った一部のみが鋭くなっていました。画像からは分かり辛いですが。傷付いたのが安物の机だったから良かったのですが、これはかなり大問題だと思います。

傷は引っかき傷みたいな感じで、浅く大した事はありませんでしたが・・・もし高価な物だったり、思い入れのある品物であれば大変なので、これからは酒瓶の底をよく確認しようと思いました。
最後に
知る人ぞ知るベルギーのバンド、calibreの熱い音楽を聴きながら楽しませてもらいました。かなり若い部類に入りますが、旨味は程々にあり、何より香りが良い。舌で転がすと、香気が躍るようでした。ラムはまだ余り飲んだ事がなく、開拓途中の世界です。「rum explorer」の名前の通り、新たな世界を探す冒険へと誘うような、入門としては悪くないラムでした。
記事公開 2024年10月7日