初めに
2026/2/8開封、価格は2,880円。度数40.0度、容量700ml。産地はウェールズ、アバフォールズ蒸留所です。アバフォールズは、北ウェールズで百年ぶりに設立されたウイスキー蒸溜所です。私の知る限り、ウェールズに存在するウイスキー蒸留所は、アバフォールズとペンダーリン蒸留所の二つだけです。

この商品はバーボン樽、ヴァージンオーク樽、シェリー樽熟成の原酒で構成されています。瓶は重厚でかなり重く感じます。瓶の見た目は単純ですが、気品があります。コルクは結構緩かったです。
色・香り、味わい
明るい黄金色。開栓すると、果実的な爽やかな香りがしました。青林檎と表現するのが適切か。グラスに注いでも同じ香りを感じられました。柑橘系の香りもするでしょう。消費が進むと販売店の宣伝にある通り、バニラの香りを感じられましたが、無花果の様な甘い香りは感じませんでした。ところで、新しいSIGMAのレンズの扱いに慣れず、肉眼で確認するよりずっと暗い画像になりました。ファインダーを覗いた時の明るさと、実際に現像する時の明るさに差異が生じて、上手くいきません。
最初の一杯は甘口で、果物や蜜の様な甘さを感じました。萎えた感じがせず柔らかく、ややふっくらとした感じがしました。アルコールは滑らか。バニラやオークの爽やかで青臭い香りもするでしょう。中盤から余韻まで続く香辛料の刺激は大人しい。味わいはすっきりとしており、複雑には感じません。余韻に仄かな苦み。引きが早くあっさりとしており、非常に飲み易い。



年数は不明ですが原酒の若さを感じ、樽感は弱いと思います。万人受けしそうな、分かり易い美味さがあります。費用対効果を考えると、ペンダーリンより優秀。複雑な味わいや、重くどっしりした味わいを求める人には向かないでしょう。悪い意味ではなく、清々しい程軽いウイスキー。ここまで軽く、爽やかなウイスキーにお目にかかるのは初めてでしょう。とても新鮮・・・と思っていたら、消費が進んで何杯目かで辛口に変化。結構驚く程の変化を見せました。1/4ぐらい消費すると、漸く樽感が出て来て、シェリーの影響を感じるようになりました。「スパイスを伴った甘いシェリーの香りが広がり」と宣伝にありますが、確かに香辛料の感じが強くなり、シェリーの風味が出て来たと思います。
全体的な印象としては、シェリーよりオークの方が強いかもしれません。「ダークチョコレート、エスプレッソの風味が全体を引き立てます」と言う宣伝はしっくり来ず。開栓直後の印象と比べると消費が進んだ後は、中々複雑な層を感じられるようになりました。ちょっと接着剤みたいな風味もするかな。宣伝にある「ドライフルーツ」も感じられ「ナッツ」と言うのも、樽感が出て来た後は何となく分かるようになりました。宣伝にある「クリーミー、ダークチョコレート、エスプレッソ」と言う単語は、最後まで私の味覚では当て嵌まりませんでした。
最後に
この商品は何と言っても、費用対効果が素晴らしい。低価格帯で美味いウイスキーとしてお勧め出来ます。バスカーやあかしの低価格商品が競合になるでしょう。飲み終わってみて、味わいは何となくアランに近いかもしれないと思いました。
記事公開 2026年4月12日


