あかし ホワイトオーク シェリーカスクブレンド

初めに

2026/4/7開封、価格は1,980円。度数46.0度、容量500ml。産地は日本の兵庫県、江井ヶ嶋酒造株式会社の商品です。同社は蒸留所見学を不定期で開催しており、いつか参加したいと思っています。ラベルデザインは素っ気無い感じですが、この控え目な感じが好ましいと思います。

スペシャルブレンド(別記事参照)は3年熟成ですが、こちらの年数は不明。私の感覚だと、最初はスペシャルブレンドより若く感じました。シェリー樽で熟成されていますが、オロロソかペドロヒメネスなのか分からない。公式で詳しい説明はありません。原材料はモルトとグレーン。グレーンウイスキーは英国製造とラベルに記載があります。自社製造のモルトウイスキーとグレーンウイスキーのブレンドですが、モルト(大麦)も海外からの調達でしょう。

色・香り、味わい

色は瓶の中では濃いが、グラスに注ぐと明るい琥珀色。香りは開栓直後、瓶の口から直接嗅ぐと、オークと甘い香りが漂って来ました。某販売店の説明では「豊かなボディの飲みごたえ」とありますが、最初の印象ではのっぺりとして膨らみは感じませんでした。シェリー樽の影響は感じられるが、甘口でしょうか。木の香りの他に、何となく潮の香りも感じられる気がしました。液体はやや滑りがあり、アルコールは度数相当の強さがあります。中間から喉を落ちる時に香辛料の刺激を感じます。この刺激は長く続き、舌がひりひりと熱くなります。この刺激は心地良く思いました。味わいに複雑さや奥行きは余り無く、余韻は短くさっと引いて行くでしょう。ブレンドウイスキーらしく、ぴしっと芯が通っていないものの、良い意味でなるい感じがします。

三杯飲んだ印象だと、シェリー樽の影響は確実に感じられるが、押し付けの様な自己主張は無いと思いました。強い個性を訴えるのではなく、万人受けする感じかと。仕事の疲れからか眠りに落ちてしまい、変な時間に目覚めてから飲みましたが、段々盛り上がって来て杯を重ねてしまいました。
二日目には霧が晴れた様に味わいがはっきりとして、爽やかな酸味も出て来ました。最初は緩い感じでしたが消費が進むと、シングルモルトの様な芯の強さが出て来たと思います。改めて評価すると、最初に木の香りが来て、それからすぐに香辛料の刺激が。これが余韻まで続きます。潮(塩)っぽさも少し有り、本当に塩胡椒の様な感じが少しあると思います。桂皮の様なすっとした感じもあるでしょう。どちらかと言えば甘口で、ほろ苦さもあって味わいの均衡が取れています。全体的に若い印象があるものの、萎んだ感じはしません。そこまで複雑ではないが分かり易い味わいで、しかし低価格ウイスキーに有りがちな安っぽさは無いと思います。

後日、余り間を開けず二本目を購入しました。二本目でも若い印象は変わりませんでしたが、それでも心地良い若さだと思いました。中身(原酒)がしっかりしているからだと思います。初めて飲んだ時は感じませんでしたが(或いは個体差か)、チョコレートの様な甘い風味があるのに気付きました。モルトの香りでしょうか。それから味わいだけでなく、香りの方にも潮っぽさがあり、無機質、果実感、香しい香辛料も感じられました。再評価すると色々見えて来ます。

最後に

グレーンウイスキーは外部調達なので、純粋な蒸留所の酒として正当に評価出来ないところもありますが、率直に言って美味い。この価格で、これだけの味わいを出せる蒸留所は中々無いでしょう。スコットランドでも瓶詰め業者が存在しているし、自社で穀物から全て調達している蒸留所ばかりではないので、外部調達が悪い訳ではありません。

あかしは本当に良い発見でした。あかしは確実に、この先伸びると思う。と言うか、支持されて欲しいと思います。700ml換算するとスペシャルブレンドより高いですが、その分こちらの方が、値段相応に美味しく感じられると思います。私はどちらも良い商品だと思います。徐々に原酒が増えて、この低価格帯がもっと厚みを増していく事を願います。それから、年数物がもっと手の届き易い価格に落ち着いたら良いなと思います。

記事公開 2026年9月12日

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