初めに
2024/4/10開封、価格は5,670円。度数43.0度、容量700ml。産地はフランス、何世紀にも渡り秘伝を継承する、僅か三人の修道士のみが製法を知っているとか。ジョーヌはフランス語で黄色を意味します。オーク樽で熟成されています。
現在は修道院では作られていないようです。大量に消費されるお酒ではないので、一度売り切れると次回なかなか入ってこないようで、気になる人は見かけたら逃さず購入すると良いでしょう。
ところで、このお酒について軽く検索していた時、どこかのバーの経営者が偉そうな事を書いているブログを発見しました。客が何を頼もうが黙って作るのがバーテンダーで。経験者として、有識者として深い懐で余裕と貫録を見せるのが職人だと思います。余程失礼な客でない限り、客を貶す発言は御法度でしょう。感じの悪い人が店に立つバーには行きたくないですね~。
色・香り、味わい
色は名前の通り正に黄色。蜂蜜のような明るい色です。照明の下で瓶に入っている時は濃く暗い色に見えますが、グラスに注ぐと本当に黄色だった。この発色は130種類にも及ぶ、香草や植物による自然なものです。香りは明らかに香草由来と思われるすっとした爽やかな香り、糖類の甘さ、それから柑橘っぽさもあります。複雑で良い香りです。
私はこのお酒の事を、クエンティン・タランティーノの映画デス・プルーフで知って購入しました。この人の映画って、いつも酒を飲んだり会食してますよね。それが良いのだけれど。
味わいは口に含むととろみ、滑りを感じます。香草系リキュールのご多分に漏れず、これも歯磨き粉のような匂いがあります。が、不味くて飲めない程きついものではなく、化学薬品っぽさはかなり抑えられていると思います。これまでアブサン、サンブーカなど香草系リキュールをいくらか飲んできましたが、これが一番飲み易いと感じました。上品さがあり、アルコールはきつ過ぎず、程良い刺激を伝えてきます。製法は秘伝だそうですが、確かに他に教えたくない程良く出来ていると思います。
カクテル
瓶の裏にお勧めのカクテルが記載されていたので、トニックウォーター割りとオレンジジュース割りを試しました。しかし、間違えてトニックではなくウィルキンソンのジンジャーエールを買ってしまいました・・・
ジンジャーエール割りはコーラを薄めたような色になりました。ジンジャーエールでもドライじゃない方を使いました。こちらは初ですが、喉がひりつくような刺激がありました。甘ったるさが消えてさっぱり。香草の香りを残したまま、全く別物に仕上がりました。美味いと思いますが、唐辛子を直接飲んだようにいつまでも喉が熱い。どうやら、ドライでない方は辛いと評判のようです。
オレンジジュース割りだと殆どただのオレンジジュース。アルコールを殆ど感じないので、飲み易いです。但し、香草の香りが消えて、シャルトリューズらしさは失せたと思います。
おまけで酒の収納棚
私は酒を切らす事なく常備したい性質なので、作り付けの収納の中に酒用の棚を設置しました。ホームセンターで木材を購入して、発泡酒を片手に日曜大工。素人な上に飽きっぽく、最後の方はかなりやっつけになりましたが、機能を果たせばそれで良し。既製品だと本当に自分が必要としている機能を備えていないので、面倒ですが自作しました。労力だとか木材の価格を考えると、寧ろ高く付くのが悩ましいですが・・・
計算して作ったものの、一部背の高い瓶が入らず。天然の杉や檜の無垢材で、経年の変化を愉しみたいので塗装もせず。香しい木の香りが心地良いです。
和紙かわ澄と言う会社の色付きの大判和紙を下に敷きました。湿気対策になるし、暗い収納の中を彩ってくれるので我ながら良い考えだと思います。新聞紙だと見た目が悪いので。
最後に
アブサン買うぐらいなら、こちらの方が絶対に良いと思います。世の中には美味いアブサンがあるかもしれませんが、あったら教えて欲しい。香草系リキュールでは初めて、素直に美味いと思えました。たまに美味しい香草系リキュールを飲みたいなら、これで決まりかと自分の中で定まったと思います。