初めに
2024/1/14開封、価格は2,750円。度数19.0度、容量500ml。産地はドイツのアバディス蒸留所。蒸留所はラインラントプファルツ州のトリーアザールブルク地区にある自治体、ヴィンヘリンゲンにあります。
この商品はツィリケン醸造所の白ワインをもとに、18種類の香草、香辛料、果物や花で香味付けしています。一般的なレッドヴェルモットはカラメルで着色するのが殆どのようですが、この商品はクランベリー、さくらんぼ、プラム等の果実を使用して色付けしています。
色・香り、味わい
赤と言っても赤ワインのような濃く深い色ではなく、光を当てると明るく透けて見えます。紅茶のような色に見えます。香りは饐えた匂い。漬物とか、発酵した日本食のような香りです。甘いと言うより塩辛い感じです。
フェルディナンズのコルクは長く固く入っているので、慎重に開栓する必要があります。前回の教訓を生かして、今回は失敗せずに済みました。十徳ナイフの栓抜きではなく、ちゃんとした物を使う方が無難です。
飲む時に濃厚な香り、発酵臭が口内に侵入してきました。甘さはしっかりしているが諄くなく、無花果みたいな感じです。上品で奥深い旨味があります。最初は葡萄っぽさは感じられなかったですが、中間から余韻に葡萄の香りが認識出来ました。濃厚で豊かな葡萄の旨味が溢れています。
度数は低いのですが、飲んだ後喉がかっと熱くなりました。後味も良い。私は食前酒としてよりも疲れた時、落ち着きたい時、酒をじっくり味わい時に飲むとしっくりくる商品だと思います。これ単体で何杯もいける。
最後に
やはりフェルディナンズの商品に外れは無い印象。値段は安くないので美味しくないと困りますが。美味いジンやヴェルモットを飲みたいのなら、ここは間違いなく正解でしょう。