初めに
2024/4/14開封、価格は4,700円。度数60.0度、容量500ml。産地はスコットランドはローランド、ホーリールード蒸留所の商品です。日本の酒税法だとウィスキー表示ですが、海外はスピリッツになるかと思います。何しろニューメイク(ウィスキーの原液)とあるので。商品名のクリスタルは最初、液体の色だと思っていましたが(透明なので)。何でも、クリスタルモルトとはキャラメルモルトの別名で、軽く焙煎を施した光沢のあるモルトを指すようです。
同蒸留所は、元マッカランのマスターディスティラー、デービッド・ロバートソン氏らによって2019年に設立されました。エディンバラの中心街に、約100年ぶりに誕生したシングルモルトウイスキーの蒸溜所になります。
色・香り、味わい
色は無色透明。かなり独特な香りで、人によっては生臭いと感じるでしょう。大げさに言うと魚介類の臓物とかそれらを使った珍味、腐臭みたいな感じです。
最初抜く時、コルクがとても固い!飲むと度数が60度もあるので、さすがに喉がかっと熱くなるようなアルコールの強さがあります。しかし数字ほど強くは感じられず、不思議とあまり喉が渇いたりしませんでした。
飲むと独特の生臭さのようなものがあり、味覚でも発酵臭・酸味のようなものが感じられます。私は休日は昼から飲んだくれますが丁度先程、酒の摘まみに食べた蛍烏賊の味を思い出させてくれました。
クリスタルモルトは伝統的にビール作りに使われてきたモルトらしいです。確かにビールのホップを想起させる香りも存在しています。形容し難い味わいで、一度飲んだら忘れられないでしょう。味わいは強いて言えば、ドッペルコルン(別記事参照)のような物が近いのでしょうか。
最後に
樽熟成される以前のスコッチは、こんなものであったのでしょうか。野暮ったさ、この洗練されていない感じがとても新鮮です。最初は慣れない味わいですが、飲む度に良く思えてくるのが不思議。実に面白い酒です。NASですが旨味は充分あると思います。他にも何種類か展開されているので、機会があれば試したいと思います。