旅の記録 その三 静岡県 寸又峡から堂ヶ島まで 後編

本城山公園

朝食が午前6時30分からだったので、それより前に余裕を持って起床。窓から外を見ると、既に世界は動き始めていました。見晴らしは良いものの、目に映る物は灰色のビルばかりで面白くもなし。

手早く身支度を済ませて朝食の会場へ。既に他の利用客も入り口に並んでいる状態でした。ビジネスホテルらしく、仕事の関係で泊まりに来ている人達が多いようでした。何となく、技術職や現場仕事をやっているような雰囲気の人達が多かったです。朝食の内容は省略しますが、バイキング形式で味や品揃えは可もなく不可もなく。揚げ物はちゃんと揚げたてでした。自慢のカレーとやらは美味しく無かったです・・・

7時過ぎにホテルのチェックアウトを済ませ、柿田川公園へ向かいました。途中、コンビニエンスストアで飲料水などを購入し、いざ出陣。県道83号国道246号を経由して国道1号へ。「前編」で説明した通り県道83号は交通量が殆ど無く、快適に通過出来ました。

柿田川は上流である柿田川湧水群と下流それぞれに駐車場があり、まずは下流の方を見に行きました。正確には柿田川公園町営駐車場柿田川下流駐車場という名称がGooglemapで確認出来ます。ホテルから下流駐車場まではすぐに到着しました。ここも事前に調べていなかったので、駐車場の開放が午前9時からだと知りませんでした。駐車場は封鎖されていないので停駐車しようと思えば出来ますが、決まりを破るのは良くないので、他で時間を潰す事に決めました。携帯電話が死ぬほど嫌いな私ですが、この時は役に立ってくれたので複雑な気分でした。

検索するとすぐ近場に本城山公園と言う場所があるのが分かりました。下流駐車場を南下し、狩野川(柿田川と同じ流れ)に架かる徳倉橋を渡ってすぐの所にあります。駐車場がいくつかあるようですが、私は山の北側にある駐車場が携帯の案内で出て来たので、そこに駐車する事に決めました。この駐車場は本城山公園東駐車場と言うのですが、案内が分かり辛かったので少し迷いました。下記画像にある通り路上の看板に「この先車は通行できません」と表示が有りますが、実際のところ駐車場はこの看板の先にあります。駐車場は狭く、切り返しを考えると3台駐車するのが限界と言った感じでした。

駐車場から山頂へ続く階段が整備されています。山を移動中、恐らく野生動物と思われるけたたましい鳴き声が時々聞こえてきました。自然が残っている証拠です。

昨日から階段ばかり上っているなと思いつつ、薄暗い山中を歩きました。ここの階段は寸又峡の300段程急ではないので、あまり苦にならないと思います。もう11月なのに昨日からかなり気温が高く、半袖でも充分だと感じました。軽く汗ばみながら上へ上へ。

山頂へ辿り着くと開けた場所が目に入って来ます。案内の看板や東屋、トイレに展望台と色々整備されていました。展望台に上ると、360度遮る物が何も無い素晴らしい眺めでした。視界の広さだけで言えば、日本平より良いと思います。沼津市は栄えているのでビル群が目立って、人工物が多く目に飛び込んでくるのが玉に瑕ですが、それでも市を囲む山々の美しさに見惚れました。

山を隔ててほぼ真東には熱海市があります。Googlemapを見ると分かりますが、海のある西側を除いて山に囲まれており、伊豆半島もほぼ山なのが確認出来ます。

充分景観を楽しみ、写真撮影を終えたところで下山しました。移動時間も含めて20~30分もあれば散策出来る場所だと思います。早朝や黄昏時に来ても、良い景色が見られそうな所でした。とても気持ちの良い眺めでした。

柿田川湧水群

駐車場が解放される時間をになったところで、当初の目的地に行きました。駐車場の目と鼻の先に柿田川が流れています。川には柿田橋が架かっており、橋を渡ってすぐ東の所にコンビニエンスストアがあるので便利です。

川の水量はそれなりにあり、自然の迫力と、力強く豊かな水の流れを見て取れます。下記画像にある通り、ネットで見かけるような綺麗な青色には見えませんでしたが、透き通って穢れの無い、透明度の高い水でした。

駐車場の目の前には日枝神社(ひえじんじゃ)があります。縁結びや子宝祈願のご利益があるようです。この神社と駐車場の間の道路は片側一車線の割に交通量がかなり多いので、渡るのには時間がかかりました。

下流域を見終えたところで、柿田川公園町営駐車場へ移動しました。駐車場は国道1号沿いにあります。大きな看板が目印なので、見落とす事は無いと思います。この駐車場は有料で、200円かかります。領収書は葉書として流用する事も出来ます。

駐車場の西側には貴船神社(きふねじんじゃ)があります。ここも縁結びで知られているようですが、御神籤が販売されており、何やら商魂逞しい雰囲気の所でした。手振れが入ってあまり画像が良くありません。

薄暗い木の歩道を歩いて行くと、湧水群に到達します。沢山の人達が水に浸かって何やら作業していましたが、環境整備でしょうか。草を抜いているようでした。

ここでもやはり、水面が綺麗な青には映りませんでしたが、水質の良さは何となく分かりました。画像からは伝わり難いですが、こんこんと湧き出る豊かな水は地味だけれど力強く、雄大な自然に感動させられます。新しく買ったPENTAXのカメラは動画撮影出来るのに忘れていた・・・動画でも伝えられたら良かったのですが、惜しい事をしました。

私がせかせかと行動していたのもありますが、30分もあれば一通り見られると思います。時間があれば湧水の流れのようにゆっくりと、日がな一日水の流れを眺めているのも一興でしょう。地元の人達が羨ましい。時間までもゆっくりと流れているような、神秘的で落ち着く場所でした。沼津に来たら、ここは絶対に見ておくべきでしょう。後ろ髪を引かれるものがありましたが次なる目的地、堂ヶ島に向かいました。

堂ヶ島

柿田川湧水群を9時45分頃に出発。国道136号を南下して、西伊豆へ向かいました。この日は沼津港で催しがあるにも関わらず、片側一車線の道路上で工事が行われており、流れが悪かったです。日本人は何故にこうも計画性が無いのか。

私の車のナビゲーションは情報が古いので、途中そのまま進むべきなのか側道へ下りるのか良く分からない箇所がありましたが、どうにでもなれと思い直進。トンネルを通過して月ヶ瀬ICへ到着。ここで再び国道136号に合流し、結果として選択は正しかったようです。

ここから先は山間部を道なりに東から西へ走り、山を下った所で海岸沿いを南下するだけです。迷う事は無いでしょう。山道は急峻でも緩やかでもない勾配で、道幅が広く見通しも良いため、安全に走行出来ると思います。煽って来るような馬鹿者はいませんでした。交通量自体が少なかったのもあります。

山を下りて視界が開け、海岸が見えると「ついに来たぞ!」とちょっと感動しました。所々、車が停めらえる場所があるので、時間があれば撮影に時間を割いても良いでしょう。

今回のお目当ては天窓洞(てんそうどう)でしたが11時40分頃着、柿田川からは2時間かからない程度でした。周辺には船着き場やコンビニエンスストア、食事処、土産物屋など一通り揃っています。天窓洞は遊覧船が定期的に出ています

駐車場は道路を挟んで海岸の方と、山側にあります。どうやら海岸の方は飲食店の専用駐車場だったようで、土産物屋の建物前にある駐車場に移動しました。ここは交通量がやや多い場所ですが、ちゃんと信号機に歩行者用の押し釦が設置されています。

相変わらず日差しが強く汗ばむ陽気でしたが、爽やかな青い空、港の空気を感じ、美しい海岸を目にすると清々しく気持ち良かったです。港の目の前には蛇島が確認出来ます。

流石に辺境なのか観光客はそこそこいるものの、ごった返していると言う程の場所ではなく、休日でも落ち着いて過ごせる場所だと思います。海は美しい青色を湛えていますが、ここでも自然を汚す大馬鹿者がいるようです。塵を捨てるな!!

非常に残念だったのが、波が高いと言う理由で遊覧船の出航が見合されていた事です。素人目には海が荒れているようには見えませんでしたが、安全優先と言う事なのでしょう。係の人に聞いたところ、再開の目途は立っておらず、何時になるかは確約出来ないとの事でした。

仕方なく、遊歩道を通って展望台へ行きました。こうしている間にも波が落ち着くかもしれないと、淡い期待を抱きつつ階段を上りました。

ここの画像はSIGMA dp0 QuattroとPENTAX KFの写真が混ざっています。昨日の問題が解消したので、二刀流で臨みました。設計はSIGMAの方が古いですが、流石に良く撮れています。この辺りは生活に不便したり、海沿いなので物が錆び易く大変かもしれませんが、何も誇る物が無い都市部よりは良いと感じました。やはり海は良いですねぇ。一日中眺めていても飽きません。

下記画像は展望台の亀岩付近から蛇島を縦列に見たところと、堂ヶ島温泉ホテルを視界に収めたところです。ホテルの正面にもいくつか島が有り、複雑な地形が目を楽しませてくれます。

水と言うのは火と対を成す生命の根源であり、安らぎだったり時には畏怖を感じます。錬金術、陰陽五行でも重要な要素で、神話・宗教の世界における天地創造や滅亡の要因だったり。最期にはここに還るのだと言う絶対的な存在として、海は目の前にありました。

雄大な島々は眼福であり、雄々しく力強い岩盤に感嘆し、来て良かったと思わせてくれました。ここでは不思議と、海の生臭さは感じなかったと思います。生物がいない筈は無いですが、水質の良さもあるのかもしれません。

本当はヒリゾ浜まで行きたかったのですが、帰りの時間が迫っているので決断をせねばなりませんでした。調べると堂ヶ島から片道50分はかかりそうだったので、泣く泣く断念しました。

遊覧船に乗る時間ぐらいはあるだろうと思っていましたが、待てども船が動く気配は無く。実に悔しかったですが、こちらも諦めざるを得ませんでした。通常であれば船は1時間に何本も出ており、遊覧にかかる時間は左程無いので、お手軽に観光を楽しめる筈でした。こちらの来る前に、海が時化ていないか確認するのも手だと思います。結局のところ人は自然には勝てず、またの機会とすることに。伊豆半島はまだ色々と散策出来そうな場所なので、またいつか来たいと思いました。

滞在時間は1時間程度。土産物を買わないといけないので、急いで売店へ。観光地のお菓子はどれもあまり美味しそうに見えないので、一番まともそうな物を探すのに苦労しました。うなぎパイの盗作みたいな蒲焼きパイとか、〇〇の恋人みたいな商品もありましたがご愛敬か。後は個人用の酒類や家族向けの商品を調達。蜜柑のワインは珍しかったです。

殆どの時間を移動に費やした静岡旅行はこれにて終了。ここから自宅まで長い距離を走らないといけませんでしたが、そこは割愛します・・・驚いた事に散々運転して歩いたのに、休み明けも元気そのもの。筋肉痛にもならず、やはり若い頃に鍛えた体は裏切らないと証明してくれました。

交通について

この記事も最後の方になりますが、ここで交通について一言。この旅行で分かったのは、静岡県民の車の運転は非常に荒いと言う事です。二回ぐらい死にそうになりました。まず第一に、ここの県民は車間を全く空けない体感として、95%ぐらいの人達が車間を詰めまくって来ました。私は二度、仕事で中国へ行きましたが、公道を走るのがジェットコースターに乗っているような感覚でした。中国程酷くはないものの、あれを思い起こさせるぐらいには運転の酷い県民だと感じました。運転に自信の無い人、命が惜しい人は、静岡県内を自分で車を運転しない方が無難でしょう。それから、危険な速度超過も目立ったと思います。これまで生きてきた中で、静岡ほど運転が酷い県はありませんでした。運転者だけでなく、道路整備にも問題があるかもしれませんが・・・またいつか旅行で訪れたいと思いますが、もう自分の運転では走りたくないと思わせる程でした。真剣に、次は公共の交通機関にしようかと迷います。都市部の走行は常にストレスを感じました。

最後に

山あり海あり、程良く開けて温泉もある。自然の絶景や海産物、お茶、富士山など見所沢山な静岡県。交通の悪さは辟易したものの、観光するには良い所だと思います。このところ東海地方ばかり遠征していたので、今度は関西か関東甲信越にしましょうか。北は北海道、南は沖縄と観たい所は沢山ありますが・・・誰にも拘束されない一人旅。久しぶりに人生を謳歌した気分です。

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