初めに
2024/5/12開封、価格は2,980円。度数32.0度、容量750ml。産地はイタリア、マラスキーノの始祖とされるルクサルド社の商品です。イタリア産のマラスカ種と呼ばれるさくらんぼを使っており、世界35か国に流通しています。
以前から名前は知っていたけれど、一度も飲んだ事が無かったリキュール。予備知識も無いまま、何となくネット通販で目に付いたから購入しました。
色・香り、味わい
色は無色透明。香りはとても強烈にして独特で、大袈裟に言うと「松茸とか茸類で出汁を取ったお吸い物」みたいな香りでした。むわっとした濃厚な、果実とはまた別物の香りを感じました。慣れてくると、次第にさくらんぼらしさを感じられるようになりました。
試しに原液で飲んでみると液体はとろみがあり、かなり砂糖甘い。口に入った瞬間は果実感があり、確かにさくらんぼを使っているような印象がありますが、やはり余韻はお吸い物みたいでした。割らずにストレートで飲んで美味い酒ではないでしょう。芝のような青臭さもあります。リキュールにしては、瓶の周りがあまりべたべたしませんでした。
カクテル
カクテルでは専ら香り付けに使われるのか、小匙一杯とかせいぜい10ml程度使われる事が多いようです。独特な酒なので、これを主にしたカクテルが存在しないのは理解出来ます。
私は家でカクテルを作る時、手間とお金を掛けないので、大体ステアかビルドで作れるカクテルしかやりません。そこでいつものトニックウォーター割り。ウィルキンソンのトニック190mlとルクサルド30mlで作りました。カクテルにしても独特の「出汁感」があります。割ると甘さがすっきりするので飲み易い。同じぐらいの割合で炭酸割りだとマラスキーノの香りが濃くなるけれど、どこかぼんやりとした味わいになるので、トニック割りの方が良いと感じました。
最後に
久しぶりにザ・レイドやトム・バーマンのany way the wind blowsを観ながら飲みました。やはり映画と酒の相性は良い。こちらの商品はかなり人を選ぶ酒だと思います。慣れてくるとそう悪い物ではないなと思いつつも、やはり素直に美味いとは言えず。好奇心を満たしたい人はどうぞ、と言う感じです。
記事公開 2024年6月9日