初めに
2023/7/12開封、価格は1,730円。度数47.0度、容量700ml。産地はイギリスはロンドンのラングレー蒸留所、販売元はスコットランドのイアン・マクロード社です。これまで合計五本購入しました。

私は低価格帯(2,000円以下)のジンの中ではこれが一番だと思っています。量販店で売られている定番のジン、特にボンベイサファイアは値上げが酷いですね。元々、1,000円台前半で購入出来ていた物が、今は2,000円近くします。どの銘柄も値上げの流れに逆らえませんが、特にボンベイは目立ってますね。なので私は品質が高く、値上げを抑えているロンドンヒルをお勧めします。
色・香り、味わい
色は無色透明。初めての時は少し薬品臭いように感じましたが、今はすっきりと良い香りに思えます。香りは弱く、少し柑橘が感じられます。
暑いのが嫌いなブログ主は高気温を恨みつつ、記事の見直しを久しぶりに行いました。二年ぶりぐらいに記事を見直して、掲載画像があまりに酷かったので差し替えました。やはり独学(本を読まずネット情報も調べず)で写真の勉強をしていると、成長が遅いですね。自分の満足だけでなく、記事を見る人が分かり易く、有益な情報になるように努めたいと思います。



レシピは秘密らしいですが、ラベルを見ると材料はジュニパー、柑橘の皮、コリアンダーを使っていることがしっかり書かれていました。自然由来で人工的な風味付けをしていないともあります。
度数は47.0度ありますが、非常に滑らかです。一口飲んですぐに柑橘系の香りが広がります。豊かな甘さがありますが、締めは辛口できりっとした印象です。余韻に苦味があり、この苦味は長く舌に残ります。苦味の由来は柑橘の皮でしょうか。しかし、嫌な感じではない。香りや甘さからも柑橘を感じます。初めて飲んだ時は気付きませんでしたが、柑橘系の印象が強いジンだと思いました。味わいは単純で、奥行きは深くないと思います。舌が肥えてくると色々注文が多くなってきますが、このような庶民的な商品は大事にしたいと思います。
ジントニック(2025年11月6日追記)
ロンドンヒル通算六本目の購入。ジンとトニックを冷凍庫で冷やして作りました。トニックは定番のウィルキンソン。トニックが少し凍ってしまいましたが、冷凍庫に20分以上保存すると凍結が始まるようです。グラスを冷やすのを忘れたので、氷を入れて水を注ぎ、撹拌して冷やしました。グラスはリーデルのタンブラー。
グラスに氷を適当に入れてジン45mlを注ぎ、トニックを凡そ瓶の半分の90ml(ジン対トニック1:2)使いました。自然栽培のライムが手に入ったので(収穫時期は大体9月~翌年5月まで)嬉々として使いました。ライムの搾り汁を注ぎ(目分量)、バースプーンで軽く混ぜる。仕上げに櫛切りにしたライムを添えました。グラスからライムの良い香りが仄かに立ち上り、飲むとライムの香りや酸味が先行するが、後からジンの味わいが追い付いて来ます。ジントニックはドライジンを使ったとしても結構甘くなると思いますが、ライム果汁を足すだけで実に均衡が取れます。ライムがジンの味わいを棄損する事無く、上手く同居して良い味わいに仕上がります。

やはりジントニックにライムは欠かせない。これが決め手だと思います。究極の自分好みのジントニックを求めてきましたが、ロンドンヒル+ウィルキンソンのトニック+ライムで充分。お金を沢山使う事無く、満足のいく結果となりました。玄人が常に良いものを作れるとは限らない。私はずぶのど素人ですが、私は自分が満足出来るジントニックを自分で見つける事が出来ました。手前味噌ですが、外で飲むジントニックより、自分で作った方が遥かに美味い。ストレートで飲んでも、カクテルの材料にしても及第点以上のジン。やはりロンドンヒルは優等生です。
ジントニックと言えば、私が半年程度で辞めた塵みたいな会社の飲み会の記憶があります。そこの偉そうな社員が、安い居酒屋で店員に「ジントニック濃い目で!」と馬鹿な注文をしていたのを思い出しました。バーじゃないんだから、細かい注文は受付られないでしょうと。酒の席は本当に、人格や品性がよく表れますね。
最後に
やはり完成度が高いジンだと思います。爽やかで嫌味が無い柑橘の香り、程良い香辛料、甘さ、滑らかなアルコール。文句無し。新しい物を試したいブログ主は、同じ酒を繰り返し買わない事が多いですが、ロンドンヒルは何度も購入する程気に入っています。自信を持って人に勧められます。過剰に期待しなければ、値段相応以上の満足が得らえると思います。大手の酒屋はゴードンやタンカレーではなく、ロンドンヒルを置いて欲しいと思います。良いジンなのに不遇だ・・・
記事公開 2023年7月23日
最終更新 2025年11月6日


