初めに
2025/1/19開封、価格は3,550円。度数42.0度、容量700ml。産地はカリブ海、フランス海外県マルティニークのフォン・プレヴィル蒸留所(ジーン・マリー・マーティン)です。焼き加減が異なるフレンチオーク樽とアメリカンオーク樽で、24カ月間熟成されています。

前回飲んだゴールド(別記事参照)ですっかりラムJMが気に入ってしまったので、アトリエ〇○と名の付く商品を連続して試してみる事にしました。
色・香り、味わい
この日は三月下旬並みの暖かさで、黒い服を着ていたらちょっと暑い感じでした。真冬なのに羽虫が沢山飛んでいたのが驚きでした。この記事を書いている現在、来週は暖かさが四月並みになるとか。
色は濃く暗い琥珀色。香りは木や樽の香りが強い印象。グラスに注いで直接嗅ぐと蜂蜜ような甘くて良い香りと、つんとした酸味があります。
飲むと甘さは控えめで、豊かで濃い木の香りが広がりました。煙草に合いそうな味わい。色の濃さからも、結構樽感が強く出ているのかもしれません。そのせいか中間から苦み(木のえぐみ?)が強く感じられます。最初の印象は、とても落ち着いて渋い味わい。私は男性的と感じました。


香りにパイナップルやバナナ、味わいは柑橘や火を通した果物の感じがあるそうですが、私の場合は余韻に南国系の果物を感じました。はっとする程美味いとか、特徴的な個性がある風でもなく、地味な印象。ゴールドが分かり易い美味しさだったのに対して、こちらは深みがある印象です。
三杯目から一気に花開いた感じで、木の香りが落ち着いて、熟した果実や酸味が現れ始めました。最初のオークの強さが長引けばフリュイテ?と首を傾げるところですが、成程納得。しっかり果実感が出て来ました。
バニラのようなすっとした風味は口に含んでから、喉を落ちるまで持続します。余韻にも苦みと、香辛料の刺激があります。何杯か飲むと、ちょっと渋みも出て来ました。ゴールドもそうだったが、オーク樽の影響下にあるのか、バーボンに近い味わいがあると思います。
最後に
こちらの商品、果実の風味と樽の香りの均衡が良く取れていると思います。味覚的なところよりも、口内に広がる香りに注目が行く商品だと思います。値段相応かそれ以上の美味しさがあると思います。買って損無し。ご馳走様でした。
記事公開 2025年2月8日