ラム JM ゴールド

  • 2025-01-28
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初めに

2024/12/12開封、価格は2,980円。度数50.0度、容量700ml。産地はカリブ海に浮かぶフランスの海外県マルティニークに位置する、フォン・プレヴィル蒸留所(ジーン・マリー・マーティン)です。前回飲んだブラン(別記事参照)が良かったので、少し間を置いてゴールドも購入しました。

販売店によって説明が異なり、「内側をローストし直したバーボン樽で12ヶ月熟成」とか「贅沢にもリムーザンオークを使用し、1年以上の熟成をかけて・・・」など様々で困惑します。なので、公式サイトで確認したところ「Distillation in Column Aged for 1 year in new American oak barrels and ex Bourbon barrels」と説明書きがあったので解決しました。アメリカンオークの新樽と、バーボンの空き樽で1年熟成しているのが分かります。どちらの樽でどれだけの期間かよく分かりませんが、公式でもこの程度の簡素な説明しかありませんでした。

因みに「ゴールド」とはあくまで日本での通称で、公式サイト(英語とフランス語が選択出来る)だと「Amber」と表示があり、瓶のラベルを見ると「Rhum Elevé Sous Bois Agricole」と言う商品名であるのが確認出来ます。

色・香り、味わい

色はやや濃い琥珀色。香りを嗅ぐと最初おや?と思いました。実にバーボンらしい匂いなのだ。実際、熟成にバーボン樽を使っており、その性格が色濃く出ていると思いました。強い糖の香りがして、濃厚で香りの中に滑りさえ感じる程。

一口飲むとやはりバーボンらしい。否、バーボンそのものと言っても過言ではない濃厚な味わいでした。目隠しで飲んだら、バーボンと信じて疑わない程にバーボンの味わいです。熟成は1年程度の筈なのに、遥かそれ以上の熟成を感じられる旨みがあります。バーボンだけでなく、上質な香り高いスコッチのような風味もあります。原酒が潤沢だった頃のスコッチのような印象。

序盤は蜂蜜のような甘さや、熟した林檎のような果実感と華やかさに歓待され、後半は仄かな香辛料で静かに消えて行きます。余韻に少し塩っ気あり。これは最初の一杯から信じられない程美味い!!と驚きました。

ブランも良かったですが、殆ど値段が変わらないのにこの変貌ぶり。夢でも見ているような奇跡的な味わいでした。ブラン同様、50度のアルコールを感じさせない滑らかさがあります。この銘柄は高価格帯(長期熟成)の方が度数が低いので、低価格帯の若さをアルコールの強さで補っているのかもしれないですが、良い選択だと思います。

量販店でバカルディとかロン・サカパを買っている場合じゃない。ロン・サカパは最近飲んでいないので、今飲んだらまた評価が変わるかもしれませんが・・・私はロン・サカパより美味いと思います。
初日は上澄みだったせいか、二日目は少し落ち着いた感じがしました。もっと酒の若さを感じられるようになり、酸味が出て、木の香りや香辛料が強くなったと思います。バーボン樽のチャーを感じさせる焦がしたような風味にも気付き、表情豊かで良いラムだと思います。

後半はしっかり香辛料のような刺激が効いてぴりっと辛口だが、豊かな香りと甘さも感じられました。余韻はさっぱりしており、果実感があります。最初の濃厚な美味さが大人しくなった事で、細かいところにも気付く事が出来ました。

最後に

このゴールド、人によってはストレートは今一つなのでカクテル向けと言う意見もありますが、私はストレートで味わうに堪える品質があると評価します。バカルディとかましてやマイヤーズ(私は凄く不味いと思う)を飲むぐらいなら、少しお金を足してこちらを選んだ方が賢明だと思います。ブランも良いですがやはり蒸留酒は、樽熟成した方が絶対美味いと思います(ジンは除く)。値段があまり変わらないので、個人的にはゴールドをお勧めします。美味しかった。ご馳走様。

記事公開 2025年1月28日

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